6月
8日,
2021年
「ワーク・ライフバランス」って???
今日のテーマは「ワーク・ライフバランス」。以前ほどは聞かれなくなったかと思いますが、これは文字通り、
「仕事」と「プライベート」の程よいバランス
という意味かと思います。
しかしそもそも、これら二つが「バランスしている」状況ってどういうものでしょうか?
そして、
「仕事」と「プライベート」というものは、この写真のように対極をなしているものなのでしょうか?
様々な疑問が湧いてきてしまいます。
確かに、一日24時間を仕事とプライベートの二つのために使うのですから、これらをどのように適切に配分するのか?という考え方は理解できます。
でも、私自身はまだまだ違和感を感じるのです。
私は仕事もプライベートも、ある目的を達成するための「手段」のように感じています。目的?
そうです、大上段に構えて言うと、自分の人生の目的。分かりやすく言うと、
自分の人生で得たい事柄
この目標を達成するために、仕事やプライベートを活用する。このように考えています。
このように考えると、仕事とプライベートは対極をなすものというより、道具箱の中の大切な道具。
大工さんなら金槌とのこぎり。これらの道具をいつ、どのように使って、住宅や門扉を創るのか? これらを使うバランスではなく、いつ、何のために、どのくらい使用するのか? ということは、
「仕事」と「プライベート」を同時に満たすこと
という発想も出てきます。
私はサラリーマンを早期に卒業、独立してから、仕事とプライベートの切り分けやバランスという発想からは開放されました。
それは、仕事をしながらも「プライベート」を充実させるためには、どうすれば良いのかと考えることが可能だと気が付いたこと。
また、
「プライベート」の活動の中に、仕事に活かせるアイディアが満載だと気が付いたからです。
つまり「仕事」と「プライベート」は対極にあるものではなく、お互いに相乗効果が得られるものだと考えられるようになったのです。
皆さんも、例えば職場のデスクワークで、ふと起業のアイディアが浮かんだりすることはありませんか? また一方、家族と公園を散歩していて、会社で抱えている課題の糸口を、ふと思い付いたりすることはありませんか?
与えられた人生、そして一日24時間という限られた機会。自分の人生の目的を達成するために有効に使いたいものです。
ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ
6月
7日,
2021年
コーチング・セッションを「ケースメソッド」で学ぶ
昨年2020年9月までの2年間、私が通った大学院では「ケースメソッド」を基本とした授業を提供しています。ケースメソッドは米国ハーバード大学のビジネススクールで開発・導入されている教授法で、一言で言うと、
ケース(事例)に書かれている内容を「討議する」形式で進める授業方法
2年間学び、その効果を体感したので、ぜひ他の方々にも味わって欲しいと考え今回、プロコーチ仲間を対象に、コーチング・セッション例をケースに取り上げて、ケースメソッドで勉強会を実施してみました。
冒頭、私からは、
「私は講師ではありません。この勉強会をスムーズに進める『ファシリテーター』です。従って私が正解や助言をお伝えするのではなく、皆さんの意見や感想、疑問を拾いながら勉強会を進めます。つまり参加型・討議型ですので、積極的な発言とご自身の経験などの自己開示をお願いいたします!」
参加者の皆さんには事前に、ケースを読んだ上で勉強会へ臨んで頂くようにお願いしてありました。従って、ケース内容は一応理解して頂いていることを前提に議論を進めます。
参加して下さったプロコーチの方々は、この「ケースメソッド」は初めてのご経験だったようで、
「ケースが実際にありそうな内容で興味深い!」
「色々なコーチから様々な視点の意見が聞けて、勉強になる!」
「日頃やっているセッション練習とは異なり、深く考えるきっかけになる!」
概ね好評だったようで良かったです。
この「ケースメソッド」方式が、皆様の学びに繋がるようであれば、ケース内容や参加者を考慮すれば、色々なバリエーションで提供出来るように感じました。
楽しみになってきました!
ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ
6月
6日,
2021年
大人の「読書会」を企画中!
仕事仲間となぜか突然、
「読書会」
をやろうという話になりました。
読書会?
小学生じゃあるまいし、なぜ今、読書会なのか?
その問い掛けにお答えする前に、そもそもなぜ我々は
本を読むのか?
これに対する答えは人それぞれ、もしくは読もうとする状況それぞれで異なるかと思います。
- 知識を得るため
- 実社会とは異なる世界に浸るため
- 世の中で話題になっているから
- 自分の専門分野だから
- 読後感想文の宿題だから
- 仕事に必要だから
- 何となく読んでみたくなったから
本を読む動機は色々あります。
しかし一方、
「せっかく読んだのに、内容を忘れてしまった!」
「そもそもベストセラーだから購入したけど、机の肥やしになっている!」
「中身が難解で、何回チャレンジしても読了できていない!」
こんなぼやきも聞こえてきます。
そして冒頭の問い掛け。そもそも我々の仕事仲間の読書会は何を目指しているのか?
参加メンバー全員との協議は、まだまだこれからですが、私個人としては
「学び」「共有」「伝達」
だと感じています。
読書は基本的には孤独な作業。ちゃんと読もうが、適当に読もうが、5ページ飛ばしで読もうが、巻末の解説を読んだことで、読んだことにしようが、その人の勝手です。
しかし、せっかく読んだのだから、読んだ何か「証、あかし」のようなものが欲しい!
読んで感動したり、腹落ちした内容を取って置きたい、誰かに伝えたい!
私は、こんな自分勝手な目的で読書会をしたいと思っています。
従って一冊の本を仲間で読み合い、各人の感想や体感を共有する。そしてそれを第三者に伝える。つまり
「アウトプット」
を意識した読書会をぜひやってみたいのです。
他の仲間は、どういう読書会をイメージしているかな?
ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ
6月
5日,
2021年
あなた自身の「ビジョン version1」を思い描こう!
会社経営や組織運営には、それを支える企業理念やビジョンが必要である、とよく言われます。確かにそんな気がしますが、でも翻って
「ビジョンとは何か?」
と訊かれても、明確に、簡潔になかなか説明できないですよね?
そんな折、ビジョンというものを真正面から、かつ、分かりやすく解説した書籍に出会いました。
この本はビジョンを学問的・学術的に解説したものではありません。経済小説のように、登場人物がビジョンというものの重要性に気付き、色々な人と協業しながら、ビジョンを打ち立てて行く物語になっています。
従って、ビジョンというものの枠組みや、どういう要素を組み入れるべきか?
その際に、どういう点に配慮したら良いかについて、2人の主人公のやりとりを通じて我々に分かりやすく伝えてくれます。
ほんの一部だけエッセンスをお伝えすると、
「説得力あるビジョンを生み出すための3つの基本要素」は、
①有意義な目的
②明確な価値観
③未来のイメージ
とあります。
でも「ビジョン」って、企業とか組織のためのものでしょう?我々一人一人の個人にはあまり関係ないんじゃない?
そう思われる方も多いかと思います。
しかし、この本のストーリーを読み進めていくと、それが企業・組織であろうが、一個人であろうが、考え方の基本は同じである、ということが伝わってきます。
まずはこの本の物語に沿って、軽い気持ちで自分のビジョンについて考えてみませんか?
そして最初は、いきなりカッコいい(?)ビジョンではなく、「ビジョン version1」をスケッチするような気持ちで!
ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ
6月
4日,
2021年
すきま時間活用法「ポモドーロ・テクニック」
「やるべき仕事が山ほどあるんだけど、時間の確保が難しい!」
忙しい現代人。仕事だけではなくプライベートな事柄にも追われる毎日ですね!
実は私もその一人。サラリーマンを定年前に「卒業」したので、仕事に追われる日々から解放!と想像していましたが、根っからの貧乏性。やりたいことを自らどんどん創り出して、忙しいと感じることはサラリーマン時代と同じです。
「これじゃ、好きな読書も思った通りに出来ないな!」
そんなボヤキをコーチ仲間に伝えたら、その知り合いから良い方法を教えて頂きました。その名も
「ポモドーロ・テクニック」
既にご存知の方は、たくさんいらっしゃるかと思います。
イタリアの起業家が発案したテクニックとのこと。ちなみに「ポモドーロ」とはイタリア語で「トマト」のことだそうです。この発案者が学生時代に愛用していたトマト型のキッチンタイマーから来ているとのこと!
私が感じた、このメソッドの凄いところは、
「30分間を一単位としている」こと。
何か仕事や作業を「25分間」実施したら、その後「5分間」を小休憩とする。この「30分間」のサイクルをぐるぐる回して行く。この一サイクルを「1ポモドーロ」と定義して、4ポモドーロを続けたら、つまり120分間継続したら30分の休息を取る。
なるほど!
そう言えば私も何度か、すきま時間にタイマーを30分間かけて、読書を試したことがありました。30分間と時間を決めると、意外に集中できる!
時間が無い!と不平を言う前に、今この30分間、
「キッチンタイマーで集中」
してみませんか?
ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ
6月
3日,
2021年
人生残り30年の「マイ・ガイドライン」
私は大の「病院嫌い」というお話は、一昨日のブログでお伝えしました。
念のため誤解を解いておくと、病院が嫌いな理由は、注射が嫌いだからとか、医者という人種が嫌いだとか、日本の医療を信用していない、ということではありません。
「お父さんが病院が嫌いなのは知っているけど、もし病気にかかったらどうするの?」
素朴でありながらも、深遠な問い掛けを娘がしてくれました。
「なるべく病院には行かずに、自助努力で治す、かな?」
「でも、寝たきりになってしまっていたり、自分で判断が出来なくなってしまっていたら、どうするの?」
確かにそうですね!
この先いつまで、自分で行動したり、判断できる状態でいられるのか?
こういう会話を家族と交わしながら、この点に関して事前に伝えておく必要があることに気付きました。最近「エンディングノート」を準備するのが密かなブームになっている、という新聞記事を読んだのを思い出しました。エンディングノートは、自分がいよいよになった時、もしくは亡き後のことを考えて書き残すものだと思います。一方、私がここで言っているのは、むしろ指針のようなもの、つまり
人生残り30年の「マイ・ガイドライン」
と言った方が良いかも知れません。
そして良く考えてみると、自分へというよりも、私に関わってくれる妻や子供たちへの連絡帳のようなイメージ。
ひょっとしたら、人生残り30年間の「自分の生き方」を書き綴るものであるかも知れません。
どんな項目や内容を記述するのが良いのでしょうか?
これからじっくり考えてみます。
ではまた明日!
by「働くあなたを元気にする」コーチ
6月
2日,
2021年
目的を先に考えよう!「日本人のための日本語『会話』入門」
今日は、投稿した書籍の写真にあるように「英語」の話?
ではなく、日本語の「会話」の話です。
この書籍にある、
「結論を先に言う練習帳」というフレーズでふと思い立ちました。
語彙力や文法力に乏しい英語なら、
「結論を最初に言いましょう!」
を習慣化させようとすることは、努力次第で出来そうな気がします。
なぜなら、英語は外国語だから!
しかし日本語の場合、我々は日本語のネイティブ・スピーカーであることから
今まさに始めようとしている会話の「目的」を、明確にせずに言葉を始めてしまっている気がします。
会話の目的?
そうなんです!何気なく会話を始めてしまうことで、自分と相手と論点がかみあわなかったり、思い違いから喧嘩になってしまうことが多い気がします。
会話の目的には色々様々あって、
- 自分の持っている情報を相手に伝えたいのか?
- 相手を説得したいのか?
- 自分の想いを理解して欲しいのか?
- 新しい考えや解決策を提示して欲しいのか?
そしてまた、その「会話の目的」を相手に分かりやすく伝えてあげると、更に良いので?と思います。
プロコーチとして、相手の方の話を聞くことは職業柄多いのですが、
「この話をする意図はなんだろうか?」
と感じさせる話に出くわすことがあります。しばらく聞き続けても、私の意見を求めているのか、単に共感・同調して欲しいのか? はたまた自分の想いを単に口から吐き出したいのか?
「こんな方法をやってみたら、いいんじゃない?」
こちらが良かれと思って提示した「解決策」に対して、
「そんなことを、あなたには頼んでない!」
これまで何十回となく、こう叱られた残念な経験があります。
正直申し上げて、なかなか話し手の意図というものは、こちらには掴みきれないもの。
「こんなアイディアがあるんだけど、どう感じるか教えてもらえる?」とか、
「こういうトラブルに遭遇しているんだが、どうしたら良いんだろうか?」とか、
「とにかく今、むしゃくしゃしているので、吐き出したい。このまま言わせて!」など。
このような前置きを短くても良いので、最初に告げてくれれば、その後で無用の誤解や行き違いは避けられるように感じます。
いかがでしょうか?
ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ
6月
1日,
2021年
病院のはしご
今日は結局、病院を「はしご」することになってしまいした!
午前中はある総合病院、そして午後は自宅近くの大学病院。
実は私は、大の
「病院嫌い」
これまで、なるべく病院にはかからないようにしていましたが、寄る年波には勝てず。
今日の午前中は、以前からの予約なので「仕方がありません」。
渋々ではありますが、心の準備はある程度出来ての通院。
予約時刻通りに診察が始まった。ここまでは良かった。
しかし、
「別の病院の皮膚科へ紹介状を書きますので、そちらへ受診してください!」
悪魔のささやき。
「は、はい。紹介状って、どうすれば良いのですか?」
先生が何かを説明してくれていたのは、かすかに記憶があるものの.....
とにかく自宅へ戻ることが先決。
「で、あなた、どうする?」
家内からの至極当然の問い掛け。ふと我に返る。
「どうするって、何を?」
「紹介状よ!紹介された別の病院へ行くんでしょう?」
やっと気を取り直して、二つ目の病院へ電話すると、
「予約なしでも、受付けして頂ければ、その日の内には診察は受けられます!」
余りに快活な受付嬢の声に押されて、その病院へ。
2時間ほど待たされた挙句に、皮膚科の医師からはすげない説明。
「『特発性』というのは、要は原因が特定できない、という意味です。」
私は何のために今日、はしごまでして病院に来たのだろうか?
どっと疲れが出た初夏の一日でした。
そして、こんな言葉を思い出しました。
「明日という日は、今日の次の日ではない。明日になれば『今日』という日である。」
ではまた明日!
by ステップ・バイ・ステップ
5月
31日,
2021年
お気に入りの論語成句(2)「下問に恥じず」
昨日に続いて今日も私の、お気に入りの論語成句のご紹介です。
今日の成句は
「下問(かもん)に恥じず」
です。
下問とは、目下の者に質問すること。つまりこの成句は文字通り「目下の者に質問することを恥じない」という意味です。
え? 分からないことや知らないことは、部下でも誰でも訊けばいいんじゃない?
そうお考えの上司の皆さんには、この成句は当たり前のこと。
しかし、実際はなかなか、こうは行かないものなんです。
ところで、会社や組織ではなぜ、昇進させたり昇格させたりするのか?
その理由は、ある人が仕事での成果が認められ、更には部下の管理や新たな目標を達成してもらうために、もう一段上のレベルの職務を与えるため。
平たく言うと、
「仕事が出来るから」です。
しかし、ここにパラドックスがある。
経営層が管理職を含めた社員に、こう訓示を垂れます。
「この変化の激しい市場環境に追随していくためには、これまでの慣習や古い考え方に囚われることなく、新たな発想や方法を自ら考案し、チャレンジすることが求められる。そのためには、これまでの成功体験をまずは捨て、イノベーションの視点を持って業務に当たるべし!」
おっしゃる通り、ですね!
しかし現実を見てみると、組織内のチームを率いるリーダーは、過去の成果・業績が評価されてその職務に就く。
そうです、言っていることと、やっていることに矛盾があるのです。
残念ながら簡単には解決できない現実がありますが、まずはこの点を再認識して頂いた上で、今日の論語成句へ戻りましょう。
「下問を恥じず」
部下を管理・指導するという役割を与えられている上司ではありますが「学び、成長していくことを目指す」という点においては、何ら部下と変わりがない。従って知らないことを恥ずかしがらずに素直に「教えて欲しい」と頭を下げる。部下も、知ったかぶりをする上司よりは、学ぶ姿勢を持ち続ける上司の方を尊敬するはずです。
一方、部下の視点に立つと、この姿勢は上司の関心事や課題感を垣間見る機会にもなります。また上司からの質問に答えることで、自尊心や仕事に対する自信が醸成されます。これは与えられた仕事を自らの課題と捉える、つまり「自分事」化させることに繋がり、仕事に自発的に取り組むマインドを促進すると考えられます。
部下に質問することは、ポジティブな面はあっても、ネガティブな面は無いように、私は感じます。
私がもし孔子先生だったら、甚だ不遜ですが、こう言うかも知れません。
「下問の勧め」
ではまた明日!
by ステップ・バイ・ステップ
5月
30日,
2021年
お気に入りの論語成句(1)「君子、器あらず」
ひょんなことから、最近「論語」を少しかじり始めました。たまたま書店で見かけた本を手に取ってみたら、
これは面白い!
そこから見つけた、私のお気に入りの成句をお伝えします。今日はその一回目。
今日の成句は
「君子、器あらず」
「もっと器が大きな人間になれ」とか「あいつは器が小さい」という表現があります。最初この成句を目にした時に、孔子先生(君子)は器が小さい人なんだ!と勘違いしました笑
一見、意味するところが分かりずらいですね!
この成句の意味は「そもそも、君子は器ではない」というもの。即ち、一定の型にはまった人間ではない。つまり君子自身が器であるより、器を使うのが君子である、という意味のようです。
この成句を企業・組織に当てはめて考えてみます。
成果を上げようと経営者や管理職自身が努力することは必要です。しかし組織のリーダーや管理職の役割は何でしょうか?
組織内にいる「才」のある者や能力開発が必要とされる者の力を引き出し、組織としてチームとして成果を上げる。しょせん一人の人間が成し遂げられることには限りがあります。
一人だけで結果を出そうとするのではなく、身の回りの同僚や職場を共にしている部下たちという「器」を見出し、輝いてもらう。これが経営者や管理職などのリーダーの仕事である。
「君子、器あらず」
という成句は、このような教えを我々に伝えているように思います。
ではまた明日!
by ステップ・バイ・ステップ