7月
2日,
2021年
「心理的安全性」は、どうすれば実現できるのか?(第九回)
今日も、ハーバード・ビジネススクールのエドモンドソン教授の著書、「恐れのない組織」を読み進めて行きます。
少しずつ「どうすれば実現できるのか」というテーマに論点が移行していきます。
エドモンドソン教授の論点は、特徴的なキーワードに集約できるような気がします。例えば
「率直さを実現する」
「透明性」
「積極的に失敗をする・安心して失敗できる」
そして「心理的安全性」が必要なのは、映画やファッションなどクリエイティブな業界だけではなく、ハイテク企業や金融、製造業まであらゆる業種業態の企業に必要と言っています。
率直さを実現する方法として、トイストーリーを制作した「ピクサー」の実例を採り上げています。何か意見やフィードバックをする際には以下の原則に従うことにしているようです。
(1)建設的に、そして個人ではなくプロジェクトに対して意見を述べる。(意見を言われる側は、個人として捉えない。)
(2)相手に、特に意思決定者に対して、強制は出来ない。
(3)率直はフィードバックはあら捜しではなく、共感の観点で行う。
また「失敗」に関しても、色々な観点で記述があります。特に私が秀逸だと感じたのは、
- 本当の失敗とは「学ばないこと」
- 失敗の本質は、やってみて上手く行かないと分かったのに、なおも続けていること。
そして、既に何度か記述がありましたが、
- 周りの人へ、意見を求めること
- 他人の話に、謙虚に耳を傾けること
簡単なようで難しく、しかし技術的に全く不可能なことではない、と感じます。
これは「心掛け」しだい。
今日は周りの人の声や意見に先ずは、耳を傾ける心掛けを持って過ごそうと感じました。
ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ
7月
1日,
2021年
「心理的安全性」は、どうすれば実現できるのか?(第八回)
今日も、ハーバードビジネススクールのエドモンドソン教授の著書、「恐れのない組織」を読み進めて行きます。
今日のテーマは
「沈黙」
特に「職場」での沈黙がなぜ、防げたはずの害をもたらすのか?
- 率直に意見を言えない
- 言うべきことがあるのに言えないと感じる
職場で、特段珍しいことでは無い、これらの心理状態が大問題!、と教授は指摘しています。
その一つの理由は、
暗黙の意思決定プロセスをたどり、発言することが自分にとってプラスになるか、それとも高い代価を払うことになるかを天秤にかける。
そしてこの場合、「プラスの効果」はたいてい不確かで、後でしか得られないのに対して、
高い代価、例えば叱られる、無能呼ばわりされる、そもそも話を聞いてもらえないなどの「マイナスの効果」は明白で今すぐ起きる。
また、もう一つ指摘されているのが、
「権威に対する過信」
日本の東日本大震災による原発事故が、実例として採り上げられています。
つまり、
- 暗黙の了解
- 権威への妄信
- 波風を立てない文化慣習
これらの行動様式が背景にある、とのこと。
これを回避するためには、
「耳を傾ける」努力を
組織のリーダーは勿論、我々一人一人が意識し、行動することが必要だと感じます。
ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ
6月
30日,
2021年
「心理的安全性」は、どうすれば実現できるのか?(第七回)
今日も、ハーバードビジネススクールのエドモンドソン教授の著書、「恐れのない組織」」を読み進めて行きます。
この著書の中には、世界で超有名な企業のエピソードがいくつか採り上げられています。それは良い例、即ち「心理的安全性」が実現できているケースもありますが、その反対のエピソードもあります。
例えばドイツ、フォルクスワーゲン社のクリーン・ディーゼルエンジンに関わる「事件」。ここでは詳細は省きますが、この事件を引き起こした根本原因が
「不安と脅し」の管理手法
だと指摘しています。
また他の企業の実例を挙げて
「不安を掻き立てる風土」
「気難しいリーダーと、本当のことが怖くて言えない中間管理職」
という構図も同様に、企業スキャンダルの原因となり得ると示唆しています。
そしてこういう状況が、世にも珍しいものでも特異なものでもは無い、ということに関して著者は警鐘を鳴らしています。
皆さんのお勤めの企業や、属している組織ではいかがでしょうか?
こういう事態を招かないように目を光らせる存在が「リーダー」であるはず。
しかし一方、それではリーダー以外の社員やメンバーは、何もせず傍観していれば良いのでしょうか?
組織を構成している人は全員、夫々のレベルで果たすべき役割と責任はあるはず。そういう意味においては、我々は一人一人がリーダーであり、リーダーシップを発揮することが求められているように思います。
ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ
6月
29日,
2021年
「心理的安全性」は、どうすれば実現できるのか?(第六回)
ハーバード・ビジネススクールのエドモンドソン教授の著書、「恐れのない組織」を今日も読み進めて行きます。
なぜ「心理的安全性」が、仕事のパフォーマンスを高めるのか?
この問いに対する答えは、この著書の中に散りばめられているのですが、いくつかここで順不同で列挙してみると、
1.大きな環境変化
(1)機械的で予測可能な仕事が減った
(2)判断が求められ、不確実性への対応が常に求められる
(3)新たなアイディアを生み出す必要性
(4)他者との協力コミュニケーションが必須
2.環境変化へ対応するための働き方
(1)失敗から学ぶ姿勢
(2)常に学習しようとするマインドが必要
(3)不安や自信が無い時でも、それらを率直に口に出す、吐露することが許容される
(4)対立や多様性を活用して、新たな価値を生み出す
なるほど!
ではまた明日!
by「働くあなたを元気にする」コーチ
6月
28日,
2021年
多摩センター駅は3つあります!
今日は久しぶりの外出。客先での対面のコーチングセッション。お客様のオフィスが多摩センターにあるのですが、多摩センターには駅が3つあるのをご存知ですか?
まず一つ目は、多摩モノレールの
「多摩センター」駅。
ちなみに多摩モノレールは、多摩センター駅からJR立川駅を通って上北台まで走っています。
そして、この多摩モノレールの多摩センター駅から徒歩で3分くらいのところに、もう二つの駅があるのです。
その二つ目と三つめは、それぞれ
「小田急多摩センター」駅と
「京王多摩センター」駅。
この私鉄の二つの「多摩センター」駅は、全く同じ場所にお隣り同士に存在していて、コンコースで繋がっています。
これは結構珍しいかな?
更に興味深いのは、プラットホーム上がってみると、お互いのホームが良く見えます。駅だけではなく、プラットホームも、そして線路もお隣同士に走っているのです。
なお小田急線と京王線が平行して走っている区間は、多摩センターから永山で、それぞれの線の駅名は仲良く、
「小田急多摩センター~小田急永山」
「京王多摩センター~京王永山」
という感じです。
因みに、「よみうりランド」遊園地の最寄り駅も両線に存在しますが、名前が微妙に違っていて
小田急線が「読売ランド前」
京王線が「京王よみうりランド」
となっています。
ライバルでありながら、平行して走っていたり、名前が微妙に異なっていたり....
興味深いですね!
来月もまた、客先訪問が予定されているので、楽しみです!
ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ
6月
27日,
2021年
ガーデニングをちょっと「手伝って」みました!
東京地方の今日は、梅雨も一休み。快晴と言うわけではありませんが、降らず照らずの良い感じ。
良い感じ?
これは実はうちの妻の言葉。
再度、私は訊き返しました。「何に良い感じ、なの?」
うちの妻は「ガーデニング」が趣味。自宅近くの緑化センターで昨日、いくつか植物を買ってきたのは昨晩聞いていた。
ということで、手伝ったのが「ガーデニング」。
正直言って、私はあまり得意ではないし、それほど思い入れはない。しかし、何か一緒に楽しめる趣味や活動があると良いな、とは感じている。
そこで、ちょっと「お手伝い」。
最初は気乗りがしなかった土いじりだが、始めてみるとそれなり楽しい面もある。
そして植えたのは写真の通り、
「ミョウガ」と
「フィジョア」
特にフィジョアは、我々家族が暫く住んでいた南半球の国、ニュージーランドではガーデニング定番の植物。どこの家でも植えてある柑橘系?の実がなる木である。
これは秋の収穫が楽しみ!
ということで、梅雨の晴れ間に見つけた、ささやかな楽しみとなりました。
ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ
6月
26日,
2021年
東京武蔵野商工会議所主催「街頭相談会」に参加してきました!
今日、東京、武蔵野商工会議所「サービス業部会」主催の
街頭無料相談会
に参加してきました!
梅雨の晴れ間の土曜日。とにかく天気が晴れで良かったです。
場所は、JR・井の頭線 吉祥寺駅南口徒歩3分の「コピス前」。
弁護士や税理士などの士業が、市民の皆様の相談に「無料」で対応するもの。
私は通商産業省登録 中小企業診断士として相談会に参加して参りました。
実は初めて参加するので、勝手が全く分からず。今年は会場前の通りで
「チラシ配り」
に専ら従事。
しかし市民の皆様から様々、貴重な意見を頂戴しました。
「え、こんな相談会があるの?どんな相談でも良いんですか?」
「無料相談会?弁護士の先生もいるのかな?一市民としてはなかなか相談するハードルが高いので、こういうの有難いんだよね!」
「いやー士業の連携、大事だよね!」
概ねポジティブな反応で有難いです。
中小企業診断士としての私への、個別相談が無かったのは若干、残念でしたが....
毎年一度、開催されているので、次回はぜひ!
住みたい街ランキング第一位の吉祥寺へ!
ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ
6月
25日,
2021年
「親業」とは?
今日は「心理的安全性」から少し横道に逸れて「親業」についてです。最近ある事件に出くわして
「親とは何か?」
というテーマが頭の中でぐるぐるしています。一番下の子供が既に21歳と、ほぼ「親業」を終えている感はあるものの、
「親業」は何を以って終了するのか?
という素朴な疑問も湧いてきて、すっきりしない気分。
ということで私のもやもやに少し、お付き合い頂きたく。
因みに「親業」とは、「親業訓練協会」の定義をお借りすると
親と子の心の架け橋を作るコミュニケーションのこと。
アメリカの臨床心理学者トマス・ゴードンが、発達心理学や臨床心理学などの行動科学に基づいて考案した、とのこと。
つまりコミュニケーションの方法と、それを支える親としての基本的な考え方や、人間としてあり方をも包含しているものと想像されます。
親も一人の人間。一人一人個性があるのは当たり前で、考え方が異なる可能性はある。しかし一方、「親として」の考え方の基本や、持つべき心構え、そして子供への接し方の「基本型」やスキルというものもあるはず。
何の準備や心構えもなく、病院で「はい、あなたの息子さんですよ!」と見せられていきなり親になってしまった私としては、「親業訓練」は有難いものだと感じます。
また、親業をコミュニケーションの分野に限定せず、もう少し幅広く捉えることも可能だと思います。
私の個人的な感覚としては、「親業」には次のような観点・切り口があると良いかな、と感じます。
1.人間としてあり方
2.親の果たす役割
3.子供という存在の理解
4.子供との接し方(コミュニケーションも含む)
ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ
6月
24日,
2021年
(第五回)「心理的安全性」は家庭内で実現可能なのか?
ハーバードビジネス・スクールのエドモンドソン教授の著書「恐れのない組織」を読み進めていますが、今日はちょっとした「事件」があり、そして「気付き」がありました。
それを簡単に記します。それはこんな問い掛けです。
「心理的安全性」は家庭内で実現可能なのか?
最初にお伝えしますが、私も現時点で答えはありません。
そして、そもそも家庭内で「心理的安全性」が必要か否か、という論点もあるかと感じます。
以前にも触れたポイントですが、
心理的安全性は「環境」であり、何かを達成するために用意されるもの
という観点では、家庭にも何か達成したい「目的」や「ゴール」があって、それを達成するために「心理的安全性」が必要、効果がある、という点をまず確認する必要がある、と考えています。
主語は「家族が」だと思いますが、
家族のメンバーが達成したい「目的」や「ゴール」
は何でしょうか?
今日の時点では答えを持ち合わせていないので、ここで止めておきます。
近い将来、自分自身として何か答えのようなものが得られたら、ここに記します。
ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ
6月
23日,
2021年
「心理的安全性」は、どのすれば実現できるのか?(第四回)
再び、ハーバード・ビジネススクールのエドモンドソン教授の著書「恐れのない組織」を読み進めて行きます。
米国で超有名な優良企業のトップマネジメントが、こんな悩みを漏らす下りがあります。
「CEOとして最も恐れるのは今、(社内で)本当に何が起きているのかが分からないことだ」
会社のトップは、経営に関わる様々な意思決定をするのが仕事。そのためには自社の現状を正確に理解することが必要です。しかし、自分のお膝元?である自社の本当の姿が見えない、と言っている。
確かにネガティブな情報やリスクの存在を、積極的に上司に相談したいと思う部下はいない。上司の不機嫌な表情を見たくないし、報告したことで怒られたくもない。増してや自分の過ちを進んで上司へ報告するなんて!
そうですよね!
それで、このCEOはこう続けます。
「リーダーは、進んで自分をさらけ出し、自分の過ちについて率直に話さなければならない。そうすれば、社員も安心して自分の過ちを話すようになる。」
確かに、完璧で非の打ちどころのない上司には、部下としてちょっとした間違いでも話をするのは憚られる。
そう言えば、以前仕えた人の中に、こんな風に私に仕事を依頼する上司がいました。
「その分野はどうも苦手なんだよね。なので、他部署への説明はもちろん私がして回るので、君にはデータ収集・調査から、分析・提案までやってもらえますか?」
一方、その上司は説明やプレゼンテーションがぴか一上手い人。どんな内容でも相手を上手に説得できる才能がある。何回となく助けてもらった記憶があります。
この上司とは、色々な話をしたことを覚えています。仕事の話はもちろん、プライベートなことまでも。そして上司も、自分の家族の話などをしてくれましたね。
すると段々と、お互いの距離が近くなったというか、上司部下の関係を超えた「人間同士」の付き合いが出来たように感じました。
再度「恐れのない組織」へ戻りますと、もう一点触れている点は
「沈黙」
です。
「あ、これ言っておこうかな?どうしようかな?」
と迷う場面を、少なからず経験されているかと思います。
こういう場合は大抵、
「ま、いいか!大した内容では無いから。」
と心の中でつぶやいて、発言しなかった自分を正当化させます。
でも後日になって、
「やっぱり、あの時言っておけば良かった!」
と悔やむことも多いかと感じます。
対人関係を悪くしてしまうリスクがあるけれども、言うべきことは口に出すことが、長い目でみるとそのチームや組織にとっては有用なことが多い。
皆さん、いかがでしょうか?
ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ