2月
4日,
2022年
「スポーツ・メンタルコーチング」 vs. 「ビジネスコーチング」
私はプロコーチとして通常は、ビジネスに関わる方々、例えば経営者や個人事業主、企業の管理職や一般社員などをお客様として活動しています。
一方、コーチングを他の分野でも活用できないかと考えていたところ、知り合いのプロコーチから、アスリート向けのメンタルコーチのお話が舞い込んできました。
私自身、中学から高校・大学、そして社会人では短い期間ですが、バスケットボールをしてきた経験があり、スポーツは今でも大好きです。そこで、折角の機会ということもあって、遅ればせながら自分なりに
「スポーツ・メンタルコーチング」とは何か?
を学ぼうと考えました。
先ずは手近にある書、柘植陽一郎氏の「スポーツメンタルコーチング」を読んでみることにしました。
そして私が日頃提供しているビジネスコーチングと、何が、どう異なるのか?を、私なりに簡単に列挙してみようと思います。
なお、飽くまでこの書籍から得た知識に基づいて、私が感じた内容です。
「メンタルコーチング」には、異なる定義や、また学術的・医学的な部分も含む定義付けもあるように想像されますが、その点はここでは考慮していないことにご留意ください。
今日の章立て
1.「メンタルコーチング」とは?
2.スポーツ・メンタルコーチング vs. ビジネスコーチング
1.「メンタルコーチング」とは?
(1)メンタルコーチングとは、モチベーションや競技力を上げ、チームの一体感を高め、本番で実力を出せるようにするための関わり方を体系化したもの。
(2)メンタルコーチは現場で、次の4つを扱う。
①スポーツ現場で役立つ、基本的なメンタルやコミュニケーションのスキルを教える
②選手の気づいていない想いや考えを引き出し、モチベーションや自己効力感を持てるようにサポートする。
③選手や指導者一人一人の未整理な思考・感情・身体感覚を整理する。また選手たちが練習や試合に集中して取り組める状態を作り、競技力の向上を加速させる。
④選手・指導者・スタッフが試合に向けて、本音でポジティブ・クリエイティブにコミュニケーションを取れるような場づくりをする。
2.スポーツ・メンタルコーチング vs. ビジネスコーチング
(1)ざっくりとした印象では、ビジネスコーチングとコーチングを提供する側の姿勢やマインドは殆ど同じ。例えば、
①「人は一人一人が全く違う存在」つまり相手を認めるという点。
②「自己効力感」「モチベーションを上げる」「成長サイクル(経験学習)」などビジネスでも全く同じ発想や考え方に基づく。
③スキル面でも、相手から引き出す、質問を活用、スケーリング、第三者の眼で見てもらう、など。
(2)敢えて差異を言うのであれば、以下の点。
①対象としているクライアント層が、選手個人だけではなく、監督や指導者なども含めて捉えている点。
ビジネスコーチングの場合、組織全体へのグループコーチングや組織開発の場合は同様だが、パーソナルコーチングでは飽くまでクライアントに焦点を当てる。
これは特にチームスポーツの場合は「チーム vs. 選手個人」という構図があり、これは企業における「企業の目標vs. 個人の方向性」と全く同様である。
②クライアントの活動の場面によって、コーチ側の関わり方を違えているように感じる。
具体的には、アスリートには、「練習」と「競技本番」があるが、ビジネスパーソンにはそういう違いは基本的にはない。もう少し深掘りが必要だが、「練習」という場面に関わり方と、「本番で結果を出す」という点での関わりに違いがあるように感じる。
まだまだ理解が浅いので、もう少し読み進めて深めて参ります。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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