5月
11日,
2016年
光ファイバー融着の前処理
技術を求められるのは、前処理です。
既に皮膜除去はアップしてあるので、その後のクリーバー処理です。
指導を受けずに、見よう見まねで行うと、成功率が著しく下がります。
丁寧に細心の注意で行う重要な作業です。
ぶっつけ本番をせず、何度も何度も練習が必要な作業です。
※本当に簡単に見えますが、そこに落とし穴があります
5月
10日,
2016年
光ファイバー融着機
これには融着機と呼ばれる機器を使用します。
融着そのものは機器が全自動で行うので簡単に思えますが、それまでのセット
や初期設定、メンテナンスはさほど簡単ではありません。
説明書をみると簡単に思えますが、それには光ファイバーの基礎知識がしっかり
必要です。
高額機器であるため、メーカーの講習会などはありますが、実際の現場での施工と
安定した机の上での作業とでは注意すべき点が異なります。
5月
9日,
2016年
光ファイバーをつなぐ
で接触させる方法がありますが、安定性では圧倒的に融着です。
融着はファイバー同士をレーザーで溶かしてくっつける工法で、機器と技術が必要
です。
ただし、溶かしてくっつけただけでは、その部分が弱く、簡単に折れてしまいます。
そこで、その部分を補強する部材が写真の補強熱スリーブです。
樹脂を溶かして光の接合部全体を固めます。
40mmと60mmの2つのサイズがあり、補強材内部も鉄と硬質樹脂の2つがあります。
※写真は40mm、内部補強材は鉄
これで補給すると多少の外圧で破損しなくなります。
この部材は貫通型であるため融着前に通線しておきます。
融着機には熱加工する部分があり、ここで一定時間加熱すれば加工出来ます。
5月
6日,
2016年
光ファイバーの試験
1:パッチケーブルを使う
2:先端研磨法で成端する
3:融着して成端する
4 :融着ではないが、ケーブルの先端を潤滑剤の中で突き合わせ、固定する方法、この手法は3:と基本的な部分、仕上がり構造は変わりないので、特に解説しません
のどれかになります。
2:の先端研磨法は、スプライスBOXが不要ですが、最近主流の
LCプラグでは実際には困難です。
1:は長距離では実質困難であるため、多くは3:の融着での処理になります。
融着処理の問題点は融着ポイントでの破断が肉眼では判定出来ない事です。
融着機では処理後に簡易的に接合ロスを表示してくれますが、絶対では
ありません。
このため、測定器を使用するのですが、それ以前に極性をあわせ、測定の
スピードをアップしておかないと、やたら時間を消費します。
融着処理はスプライスBOXを使用するため、このBOX内へのケーブル収納の
手間が意外にばかになりません。
そこで、簡易的には事前にHUBを取り付け、本線と予備線を同時に差し込み
先端側も同じ事をします、この段階でリンクアップが確認出来れば9割方OKと
なります。
※これはLOOPとなるので、それなりの注意が必要です、絶対に稼働中のLAN
に接続してはなりません。
これにより作業者の手間は大きく削減出来ます。
4月
22日,
2016年
光ファイバーLAN工事(備忘録として)
この十数年で何種類か存在してしまった。
最近はLCタイプが全盛で、日本国内ではLC一辺倒と言っても良い。
このLC小型なため、様々な問題がある。
一番は小型であるため、送信受信のプラグを枠で一体化している。
これにより、融着時に注意が必要となる。
従来のように単線のピッグテールなら問題はないが、写真のような2Cのパッチ
ケーブルを途中で切断して使う場合には注意が必要となる。
プラグの根本が色分けされているのに注意が必要。
つまり、ピッグテール部分の融着時には、両端には一本のパッチケーブルの
両端を使用せねばならない。
中間で使用するケーブルの色と両端のパッチの色は同じでなければならない。
ところが実際の現場でこれを厳守するのは時として難しくなる。
手順として送り側、受け側と確定し、送り側には左が黄色のモノを、受け側には
右が黄色のモノなどと取り決めるのだが、8Cのケーブルが複数本存在する
スプライス内では、事前に識別タグをしっかり付けても、融着の作業シロなどで
見誤る場合が多い。特に効率を重視して、先行作業をするとFAILとなる。
最終はプラグを分割すれば良いのだが、判断を誤ると融着や途中配線を疑う
羽目になり、効率が一気に低下する。
要注意の作業
4月
4日,
2016年
光ファイバーの加工(備忘録として)
しますが、その取付には融着機を使います。
この時にはプラグの先端加工済みのケーブルを切断して使いますが。
この場合、融着のために切断したケーブルを綺麗な端面にしなければなりません。
この加工には専用のクリーバーと呼ばれる工具をつかいますが、それを使うためには
ケーブルの皮膜を決められた長さだけ除去しなければなりません。
このサイズは、約1インチ(25mm)で、これまた専用工具があります。
しかし、この専用工具には種類があり、皮膜の状態で使い分けねばなりません。
これが結構厄介です。
4月
1日,
2016年
融着機での作業(備忘録として)
プラグはST>SC>LCと変化してきましたが、だんだん小型化の傾向で、SCまでの手加工は実質無理となりました。
そこで融着での成端処理となりますが、これが周囲温度に結構影響されます。
厄介なのは、幹線と接続線が異なるため、皮膜除去が温度で大きく影響を受ける
点です。
環境温度が5℃以下となると、作業者の動きも鈍くなり、皮膜除去に明らかな影響が
出ます。
銅線とは異なり、光ファイバーは極めてデリケートな物体なので、扱いが面倒です。
被覆があれば結構強いのですが(保護材がある)、その皮膜を除去する段階で
の僅かなミスも、決して許してくれません。
今回の経験から皮膜除去の工具も周囲温度に応じて、調整・交換が必要であることが理解出来ました。
調整が面倒ですが、10年以上前のストリッパーが調整すれば最適のようです。
光ファイバーはビニール皮膜とガラス本体との間に極薄の皮膜がありますが、これを
ビニール皮膜と一緒に除去する方法がベストです、この極薄皮膜が残存していると
無水アルコールで除去しなけれなりませんが、この時にファイバーに傷がつきやすい
のです。
やはり周囲温度は絶対に考慮すべき重要なポイントです。過去二回の経験から
冬季での作業は環境温度を第一番に考慮すべきと結論しました。
5月
14日,
2015年
光パッチケーブルの利用
ケーブル本体の芯線は同じですが、先端のプラグがまるで異なるため
互換性がありません。メタルLANケーブルはRJ-45タイプにほぼ統一されて
いるのに光は規格がまだバラバラです。
光の特質として長距離配線があるので、両端にプラグを最初から実装した
パッチケーブルでは工事に限界があります。
そこで光ケーブルのみを通線し、最後にプラグを付ける方法(成端といいます)
を取るのですが、これには
@先端研磨法
@メカニカルスプライス法
@融着法
があります。
先端研磨法が理想ですが、現地でLCプラグ加工処理するのは結構大変です
このため、既にプラグ加工済みのケーブルを接続して成端します。
方法は二種類ありますが、確実で寿命が長いのは融着法です。
いずれの場合も加工済みケーブルを使いますが、弊社では写真の
パッチケーブルを半分に切断して使用しています。
近年、パッチケーブルは価格が下がっており、使いやすくなってきました。
4月
27日,
2015年
光ファイバー工事その2
光ファイバーの芯線は外径は125ミクロンで、MMもSMも同じであるが。
問題は芯線保護する芯線外皮には種類があり、これを事前にチェックして
おかないと工事に支障を来す。
これは芯線外皮の径で融着用の治具が異なるためで、これを把握しておかないと
工事に難渋する。
4月
11日,
2015年
ガラス細工の内容
問題は従来のSCからLCへの変換です。SCでは先端研磨と呼ばれる、プラグの直付が現地加工でOKでしたが、LCではこれが結構大変です(小型形状のため)、このため成功率の高い融着法を採用するのが安全で高能率です。融着機の価格が高いのが問題ですが、この作業のみを外部委託することでトータルのコストは抑えることが出来ます。融着機は弊社でも最新型を保有しています。
お気軽にお尋ねください。