昨日は、愛知陶磁資料館で第2回目のシンポジウムがあり、日帰りで行ってきました。そして、やっと高速料金土日1000円を使いました。しかし、やはり遠い。疲れました。
さて、ヨーロッパ建築紀行に戻って、写真はスイスのバーゼル郊外に、ルドルフ・シュタイナー(Rudolf Steiner)が1925年から1928年の間に建設したゲーテアヌムです。ものすごく存在感があります。打ち放しコンクリートによる史上最初の最大規模の可塑的な建物です。いろいろなディテールにシュタイナーの合理的な考えが反映されています。時代的にも当てはまっていますが、ユーゲントシュティルの影響があるように感じました。特に、照明やドアの取手などのデザインはアールヌーヴォーというよりデコという感じです。
実は、この建物は2代目で、初代は1922年に火事で焼失してしまいました。この周りの建物も、似たような様式の建物が点在しています。中には講堂、図書館そして劇場などに分かれており、シュタイナーの思想を基本としたステンドグラスや絵画がいろいろな空間に配置されています。
私は勉強不足で読んでいませんが、日本ではシュタイナー教育が有名ですね。
オランダのロッテルダムにあるキューブハウスです。ロッテルダムの波止場再開発計画として建設された集合住宅です。1978年から1984年の間に造られたようです。変わっているでしょう。建築家はピエット・ブロム(Piet Blom)。オランダの構造主義の流れを受けている人物だそうで、この集合住宅以前から、実験的にこの種の建物を建てていたそうです。日本ではもう亡くなりましたが、毛綱毅曠さんみたいな人なのかな。ちょっと違うか。
38個の立方体が斜めに積み重なった形状をしています。下の部分の階段は急で上りにくいですが、中は意外と広い。とても実験的な建物ですね。ユースホテルになっているところもあって宿泊もできるようですよ。ただ、下が道路なので、ちょっと夜はうるさいかな。まあ、2重窓だったので、中は思ったより静かでしたが…。
ロッテルダムにある建築センターにこのキューブハウスに関する本が売っていたので、思わず買ってしまいました。
昨日、解説したシュレーダー邸のそばに走っている高速道路のフェンスが、右下木の奥に写っています。本当に近いでしょう。目の前です。これではシュレーダー夫人も怒りますね。
下の写真は内部の古い写真です。オフィスに飾られていた引き伸ばし写真を撮影したものです。シュレーダー夫人とお子さんが写っています。手前に写っている階段スペースのまわりに壁ができて、部屋が4分割されます。一階にはリートフェルトの工房があるんですよ。そこに取り付けられている照明もなかなかよかったです。既製品の照明器具を組み合わせてリートフェルトが制作したものです。
そういえば、ZIGZAGというイスにシュレーダー邸のオフィスでビデオを見たときに坐りましたが、坐りにくいイスでした。
シュレーダー邸にいた猫です。さすがに世界遺産なので、河井寛次郎の家にいた猫のように中で昼寝はしていませんでしたが、どうやら、居ついているようでガイドさんが頭を撫でていました。
ところで、シュレーダー邸のすぐ前に高速道路が走っています。昨日の写真はそのガード下から撮ったものです。この高速道路ができたとき、シュレーダー夫人は家を取り壊そうと思ったそうです。確かに2階の窓からの景色は高速道路の高架で台無しです。しかし、壊されなくてよかったですね。いまや世界遺産ですからね。
雪は雨に変わりましたね。明日はそれほど積もらないかな。
さて、まずは、オランダのユトレヒトにあるシュレーダー邸(Schroder House)。設計者はヘリット・リートフェルト(Gerrit Thomas Rietveld)。1924年に未亡人シュレーダー夫人と3人の子供たちのために設計されて建てられた邸宅である。数少ない世界遺産に登録(2000年)されている個人住宅である。2階内部は忍者屋敷のごとく、間仕切壁が動き、昼間はワンルーム、夜は4つの個室に分割される。内部空間は撮影禁止だったので、残念だが載せられない。当時は、隣に写っているような重圧なレンガ造りの家がほとんどであった中で、コンクリートとガラスを多用して、軽やかな空間を演出する小住宅を造った。しかし、当時の人々にはまったく受け入れられなく、子供たちはからかわれて恥ずかしい思いをしたようである。リートフェルトはもともと家具職人であり、家具職人としては「Red & Blue Chair」が有名である。
ずっと見てみたいと思っていたので、念願が叶いうれしかったが、やはり、写真やビデオなどで見ていたより小さく、内部空間も狭かった。しかし、ガイドの人が間仕切り壁をたたんでしまって4つに区切られていた空間がひとつになったときは、やはり広く感じ、リートフェルトの偉大さを感じた。外から、窓を開けて締めるところを動画で撮影したので、時間がとれたらアップします。
本日、ヨーロッパ建築の視察から帰ってきました。とても、充実した有意義な旅でした。イタリア、スイス、ドイツ(スイスから日帰り)、そしてオランダと4カ国を駆け抜けました。イタリアは日本とあまり変わらなく暖かかったですが、オランダは風が強くてとても寒かったです。スイスより、寒かったです。
写真は、帰り、アムステルダムから飛び立ったときの飛行機から撮った夕焼け空です。まあ、ゆっくりとアップしていきたいと思います。とりあえず、帰国のご報告でした。
P.S.先週までのコメントはクローズされており、返事がかけませんでした。コメントいただいた方、ありがとうございます。
さて、2月最後のアップは、やはりグルメで締めます。先日、息子たちが出かけているときに、うちの奥さんと食べた釜揚げうどんです。ちゃんとわざわざ四国から取り寄せた讃岐うどんを4たま茹でました。写真はちょうど三分の一くらい食べたところかな。うつわは、明治の伊万里の印判です。鶴が大きく描かれています。
讃岐うどんといえば、もう30年以上前、親父が岡山へ単身赴任していたとき、年末から正月にかけて四国を家族4人で旅行しました。レンタカーを借りて、岡山を出発して、四国に着いたときに、適当に入ったお店で食べた讃岐うどんが今でも忘れられません。
室戸岬で初日の出を見て、ぐるっと四国を車で廻りました。金比羅山も行きました。私はまだ高校生だったので、親父がひとりで運転しました。親父も若かったな。ちょうど、今の私くらいだったでしょうか。なつかしいな。
さて、ヨーロッパから帰ったら、長男が行く大学が決まっています。何処になるのでしょうかね...
そして、こぼれたオヤツのかけらを最後まできれいに平らげ、小屋から出てきて見送ってくれます。
車で出かけるとき、必ず大げさに鳴き、オヤツをおねだりします。うちの奥さんからオヤツをもらうと、犬小屋に入り、バリバリと平らげます。
昨日は暖かく、花粉が飛んでいましたね。夜、くしゃみがとまりませんでした。
はやく、日本を脱出しなければ!
さて、今年もカイの犬小屋のそばでクリスマスローズが咲きました。相変わらず、地面にへばりつくように花を咲かせる、けなげな花ですね。デンマークでは雪解けに顔を出す、春を告げる花です。
本当はグルメで締めようかなと思っていましたが、面白いカイの写真が撮れましたので、2月いっぱい(28日まで)予約でアップしておきます。では、行ってきます。
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