ロイヤル・コペンハーゲンのロブスター文アシュトレイである。1895年にエリックニールセンが創作したものだが、このトレイが作られた時代は1925年頃から1928年、もしかしたら1931年までの間かな。近年まで生産されていたので、15年前デンマークに住んでいた時、この灰皿はフリーマーケットや骨董店で良く見かけた。小さいとき、よくザリガニを捕まえていたし、良くできているので、いつか買おうかなと思っていたが、古いものはなかなか出てこない。結局、今回、ネットオークションで安く出たので買ってしまった。もっと古いものを購入するつもりでいたが、まあ、裏のマークも珍しく資料的価値も少しあるので、次回の展覧会にでも出してあげようかな。
昨日、バリ島で購入したゴングが届いた。直径が80㎝くらいあるプレゴンガン用のゴングで音高がdengの高さで作られている。dengとは5鍵あるジェゴガンのちょうど、真ん中、すなわち、下から3番目の音にあたる。船便だったので、1か月半ちょっとかかったかな。
現在、バリ島ではもうゴングはつくってなく、新しいガムランのゴングはすべてジャワ島でつくられている。しかし、このゴングはバリ製である。何年ごろ作られたかは不明であるが、かなり古いと思う。バリ島で購入した時は、とても良い音がしていたのだが、梱包を解いて鳴らした音は、いまひとつピンとこなかった。まあ、いろいろ試してみたいと思う。さて、ひとつ手に入れたので、これからゴングの研究も始めようかな。
渋谷にあるBunkamuraザ・ミュージアムへ「だまし絵Ⅱ」展をうちの奥さんと行ってきました。5年前に「だまし絵」が行われた時には、うちの奥さんと次男で見に行き、私は行きませんでした。前回に比して、現代アートがたくさん展示されていたようです。なんと金沢21世紀美術館が所蔵している「ピンク」(カエルの顔に人間の目や口の動画が投影されている)が出展されていました。久しぶりの再会でした。まあ、この手の人間の錯覚を利用したアート作品はやはり面白いし、いろいろ考えさせられますね。今回もいくつか巡回するのかな。
土曜日、汐留ミュージアムへ「建築家ピエール・シャローとガラスの家」を見に行った。実は7月末に一回見たのだがあまり時間がなく、スライドなどゆっくり見れなかったので、別用で新橋へ行ったついでに、また、訪れたのである。外で流されていたビデオも3回も見たし、今度はじっくりと見てきた。よくお医者さんなどで見かけるガラスブロックの壁は、ここが原点みたいですね。スライドを見て、コルビジェのサヴォア邸と通じるものがあるなと思ったのだけれど、良く考えてみれば、場所もフランスで、時代も同じくらい。どちらが先なのでしょうかね。一応、ガラスの家はアールデコ時代とうたっているから先かな..
先日、松涛美術館へ「いま、台湾」展を見に行きました。台湾美術院の作家たちの作品で、ほとんど絵画でしたが、意外と良かったです。前にも話しましたが、私は小学校3年生6月までの2年半台湾に住んでいたので、なぜか、とても懐かしい感じがしました。
特別出展で、ジュディ・オングさんも3点ほど大きな木版画を出していました。最近、歌の方ではあまり見ませんが、こちらで活躍しているのかな。昔、「海のシンフォニー」というBS番組のために、NHKホールでガムランを演奏したときに、司会をしていたのがジュディ・オングさんでした。こちらも懐かしいな。
大きさ比較のために、普通のスリンとボールペンを置いておきました。
これです。
昨年、ワヤンさんからクンダンを習っているときにもらった大きいスリンである。普通、このサイズのスリンは、ガンブー舞踊の伴奏に用いるガンブースリンである。
(ガンブーについてはこちら:http://en.bloguru.com/kai/204277/gambuh)
が、もらったときにガンブースリンではないと言われた。でも、ガンブーしか考えられない。
では、何に使うんだろうと思っていたら、今年、サヌール・ヴィレッジ・フェスティヴァルでレゴンを演奏したときに、このスリンを使っていた。ということは、わざわざ、スロンディン(鉄製のガムラン)に合わせて、ガンブースリンの大きさで(たぶんちょっと小さいと思う)つくったのだろう。確かにガンブーとは音階が違うな..
先日、久しぶりに川崎市生田緑地にある岡本太郎美術館へ行ってきた。「アール・ブリュット」という言葉はよく知らなかったが、専門的な美術教育を受けていない人や障害者らによる造形表現アートのことらしい。確かに美術館では、福祉施設で生まれた作品がたくさん展示されていた。
でも、やはり岡本太郎さんの作品かな。久しぶりに見て、また、元気をもらった。私は、自分をビング&グレンダールのコレクターだと思っているが、集める理由は、たぶんB&Gの作品から縄文土器に通じる力強さを感じるからだと思う。その縄文土器の素晴らしさ、アートを発見したのは、岡本太郎さんだからね。
Jane Belo の「TRADITIONAL BALINESE CULTURE」である。スマンディ先生から今年譲ってもらった、もう1冊の本である。やはりA4版で、421ページもあり、古い写真が掲載されている名著である。
当初、「DANCE & DRAMA IN BALI」だけを譲ってもらうつもりで、この本は、特に考えていなかった。本棚が置いてある部屋に行き、「DANCE & DRAMA IN BALI」を手に取った時に、スマンディ先生から「この本だけでいいのか。」と言われた瞬間、まるで「僕も連れてって!」と言わんばかりに、私の目に飛び込んできたのである。ということで、日本に連れてきたのはいいが、読むのが大変そう..
バリ舞踊のバイブル本、Dance and Drama in Bali である。 著者はBeryl de Zoete と Walter Spies。A4サイズで343ページもあり、古い写真もいっぱい掲載されている名著である。今回もまた、この本ともう一冊をスマンディ先生から譲ってもらった。昨年、購入したかったのだが、本はとても重かったので(昨年は一人の荷物は20㎏までだった)、一番欲しかった2冊だけ(昨年のブログにアップしてある。)を譲ってもらった。
この本、現在も再版されており、アマゾン等で購入できる。ただし、サイズは、一回り小さい(たぶんB5サイズ)。ということは、中にたくさん載っている写真の大きさも小さい。ということで、今年まだ、スマンディ先生が手放していなかったら譲ってもらおうと思い、お願いしたら、まだ持っていて、快く譲ってくれた。
実はこの本には、1930年代にワルター・シュピースが見たクビャール・レゴンについて書かれている。クビャール・レゴンは、I Wayan Wandresが創作したようで、そのワンドレス氏の孫にあたるクランチャさんから、ジャガラガで7月に行われたゴング・クビャール100周年記念フェスティバルにトゥラン・ブーランが招聘されたのでした。
クランチャさんによれば、クビャール・レゴンは1955年頃に作られたということだったが、たぶん、ワンドレスの弟子のひとりであった Gede Manik 氏が、その後、この踊りをさらにアレンジして発展させたようなので、それが、1955年頃だったのでしょう。まあ、30分弱と長かったので、その数年後に、前半部分だけを取り出して、さらにタルナジャヤが作られたのかな。たぶん..。どちらにしろ、すごい曲だ..
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