松濤美術館へ「スサノヲの到来 いのち、いかり、いのり」展を見てきた。今月のはじめ、阿佐ヶ谷バリ舞踊祭で、トゥランブーランのメンバーとして、「天の岩戸」のスンドラタリ(創作劇)を演奏してきたので、なんとなく、タイムリーと思いながら見ていた。
序章から7章、全8章に分かれて、さまざまなアプローチからスサノヲが展示されている。私は、序章の「日本神話と縄文の神々」が、よかったな。やはり、縄文土器はいいな。
図録もあるが、松濤美術館の学芸員が編集した小学学生向けのガイドブックが用意されており、これがなかなかよくまとまっている。どうやら、教育委員会から表彰されたようである。この展覧会、昨年の10月から美術館5館を巡回をしており、松濤美術館が最後のようである。神話に興味のある方には、お勧めである。
先日、三井記念美術館で行われている錦絵誕生250年「春信一番!写楽二番!」を見てきました。アメリカのフィラデルフィア美術館には、浮世絵が4000点以上所蔵されているそうです。で、そのうちの選りすぐり150点が、今回展示されているようです。
会場が狭くすべて展示できないのか、7月20日までとそれ以降の2回に分けて展示していました。もう少し、早くわかっていれば、2回見に行ったのですが、ちょっと残念でした。
鳥居清信などの「浮世絵版画の始まり」から、鈴木春信の「錦絵の誕生」、鳥居清長、歌麿、写楽の「錦絵の展開」、そして、北斎、広重の「錦絵の成熟」というように、浮世絵の変遷を見ることができます。個人的には、やはり、北斎、広重の景色物がいいな。
汐留ミュージアムへ「アール・ヌーヴォーのガラス」展を見に行った。これらは、ヨーロッパ随一のガラスコレクションで知られているドイツのデュッセルドルフ美術館に寄贈されたゲルタ・ケプフ夫人のコレクションだそうだ。
アール・ヌーヴォー以前のジャポニズムを色濃く反映したウジェーヌ・ルソーなどパリのガラス工芸家の作品群、そしてエミール・ガレやドーム兄弟などアルザス=ロレーヌ地方の作品群が美しく展示されている。ガレの作品は1904年までの作品がほとんどである。
コレクション全体を見て、思っていたほど、華やかさはない。ガラスの素材や技法など学術的な価値に重きを置いて集めていたということが理解できるコレクションであった。
シャ・ノアール「黒猫」のトートバッグである。以前、「黒猫」の眼鏡ケースをうちの奥さんが買ったことはアップした。http://jp.bloguru.com/kai/222238/2014-10-25
シャ・ノアール(Chat Noir)は、19世紀末、パリにあった有名なキャバレーで、ここで行われていた影絵劇の上演が人気を博していた。エリック・サティは、この影絵劇一座が抱えていた楽団を指揮者としてまとめ、ハーモニウムで伴奏を着けていたのである。
スタンランが制作したポスターに描かれているこの「黒猫」のギザギザの輪郭は、影絵劇で使われる亜鉛板の切り抜きを表現しているらしい。
ということで、昨日アップした「エリック・サティとその時代展」にもこの「黒猫」のポスターが展示されている。そして、ミュージアムショップで、このTo-Toバッグが展覧会オリジナルグッズとして販売されている。で、うちの奥さんが、前からTo-Toバックがほしいと言っていたので、今回、買ってきた次第である。実は、Tシャツもあったのだが..
Bunkamura ザ・ミュージアムへ「エリック・サティとその時代展」を見に行った。サティに関しては、若い頃、何冊か本を読んでおり、CDも数枚購入しているが、展覧会を見終わって、知らないことが多かった。というか、昔は、19世紀末から20世紀初頭のパリ(すなわち、アール・ヌーヴォーの時代)について、よく理解していなかったということかな。
毎年、学生に教えている「家具の音楽」に関することは全く展示されていなかったけど、サティ直筆のジムノペディ2番の譜面が展示されていた。フランス国立図書館所蔵のもので、一般では今回が初公開だそうだ。最後に17分間、サティの譜面とシャルル・マルタンの挿絵と共に流される高橋アキさんのピアノ演奏とエリック・ヴィエルさんの朗読「スポーツと気晴らし」もなかなか良かった。
展覧会を見ながら、私にサウンドスケープを教えてくれた日本の環境音楽の第一人者、故吉村弘氏が思い浮かんだ。なんとなく、生き様が似ている。きっと、吉村さんはサティが本当に好きだったのだろう。
たくさんの方々に見に来ていただき、ありがとうございました。タルナジャヤの途中で、ジェゴガン鍵盤dingの部分の皮ひもが切れましたが、なんとか演奏しました。2台あると便利です。やはり、帰宅は午前様でした。さて、今日は、オープンキャンパスの二日目。私の講義「音の世界」があります。がんばっていきましょう!
今夜は、満月ですね。駅から家までの帰宅途中、きれいに見えました。
さて、いよいよ本日、阿佐ヶ谷バリ舞踊祭で奉納演奏します。われわれの演奏は18時17分スタートの予定です。まあ、その前に、朝から大学のオープンキャンパスに参加し、終わってから、阿佐ヶ谷へ向かうので、本番ぎりぎりになるかもしれません。おまけに、終了後、戸塚まで、楽器を返しに行かなければならないので、着宅は午前様かな。まあ、気合を入れて、1日がんばりましょう。クリックすると大きくなります。また、詳細はこちらです。http://www7b.biglobe.ne.jp/~asabali/info2.html
現在、渋谷区立松濤美術館で、北京藝術博物館所蔵名品展「中国宮廷の女性たち 麗しき日々への想い」が行われている。先日、うちの奥さんと行ってきた。B1階には清朝宮廷で用いられていた服飾品、鑑賞用の染織物などがたくさん展示されていた。もちろん、腕輪や首飾りなど宝飾品も一見の価値がある。珍しいところでは、西太后の書画がいくつか展示してあった。でも、私は藍色の女性用上着がとても、きれいで気に入った。 2階には、陶磁器も展示してあった。清朝後期光緒年間の粉彩が多かったが、ひとつ、藍釉の大きい瓶があり、とても、きれいだった。今週末、26日の日曜日までだが、清朝時代における宮廷生活を垣間見ることができる。中国好きにはお勧めである。
昨日は海の日で、世の中は休日。各地で海のイベントがあったようだが、私は2,3,4時限目にちゃんと大学で授業があり、そのうち、2限目の必修科目で、授業内の期末試験をおこなった。そして、昼休みは、お弁当を食べながら会議。まあ、なかなか気分がのらなく、疲れた。しかし、休日を月曜日にするのは、もうやめてほしいな。さて、これから2週間は採点地獄。やれやれ..
ところで、3月にロイヤルコペンハーゲンの魚のフィギャリンについて討論したシカゴのコレクターが、ピエトロクローンの本を送ってきてくれた。写真は、それに同封されていたハガキである。Bing &Grondahl のユニカ作家、Effie Hegermann-Lindencroneが1916年に制作したポプリポットである。高さは50.5㎝ある。The Art Institute of Chicagoのコレクションらしい。Fred. A. Krehbiel夫人が寄贈したようだ。やはり、アメリカにはこういう作品がいっぱい渡っているのだろうな..
とても、エレガントで、美しい花瓶です。
マイセンのアートグレイズと一緒に。
セーヴルのピンク色のアートグレイズ花瓶である。時代は1900年。
http://home.h00.itscom.net/shiokawa/sevre_pink_glaze.html
昨年、ある西洋骨董店でセーヴル展が行われ、そのときに依頼されて、「新素材と技術開発に裏付けされたセーヴルのアール・ヌーヴォー」というタイトルで執筆をした。そして講演までさせられてしまった。そこで、同じ形のアートグレイズの花瓶が3本展示販売されていたのだが、クリスタルグレイズと茶色のアートグレイズは売れて、このピンクの花瓶だけ売れ残っていた。私は、このピンクの花瓶がいちばん気に入っていたのだが、次の展覧会を考えていたので、セーヴルまで手を出すことは控えていた。しかし、結局、売れないまま残っていたので、今年、購入してしまった。なぜ、売れ残ったのかな..
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