日曜日に新橋にある汐留ミュージアムへアーツ・アンド・クラフツ展を見に行きました。
建築を勉強した人はアーツ・アンド・クラフツ運動というと、必ずウイリアム・モリスのレッドハウスが頭に浮かびます。近代建築史の教科書の最初に外観の写真が載っているのですが、実際内部の映像を見たのは今回が初めてでした。また、マッキントッシュのヒルハウスも初めて内部の映像を見ました。あの背もたれが梯子のような椅子(写真の一番右の椅子:この椅子のこともヒルハウスと呼びます。)が寝室に置いてある家です。この椅子は座るだけのものではなく、眺めるために作られた椅子だそうです。ふ〜ん...。今までこの椅子に、あまり関心が持てなった理由が分かりました。そういえば、河井寛次郎の家にも似たような椅子がありましたね。
最後に「なんでライトの作品が展示してあるの?」と思いましたが、あまりアーツ&クラフツ運動に関して勉強していませんでしたので、まあ、全体的にはとても勉強になった展覧会でした。
京都でちょっと時間があったので、寺町通りに寄って来ました。骨董店が何軒かあり、フラッと入ったのですが、新しい店は町屋をうまく利用していました。中庭もショーウインドウのように商品を展示しており、なかなか雰囲気がありました。
見るだけでのつもりでしたが、どうもこの写真の伊万里が気になって、一度は店を出たのですが、結局戻って買ってしまいました。直径28cmある大皿です。裏に、目跡で読みにくいですが、大明年製と入っています。何の植物でしょうね。花でしょうか。それとも、葉でしょうか。
一目見て、ロイヤルコペンハーゲンの影響を受けていると思ってしまいました。おそらく、1900年ごろのものだと思うのですが、この頃の伊万里に大明年製を入れた物があったかどうかは定かではありません。磁質や色合いからすると、幕末くらいはあるような気もしますが、余白の作り方がロイヤルコペンハーゲン的です。幕末明治初期の伊万里でしたら、おそらく、余白部分に蝶、鳥、魚などの小動物か何かを描くでしょう。
旅の勢いは怖いですね。東京の骨董店で見つけたらおそらく、買わなかったような気がします。でも、買ったかな...。後悔はしてません。おそらく、買わなかったら後悔していたでしょうから。
何を言い訳しているのだろう...
今日、午前中に東急文化村へアンドリュー・ワイエス展を見に行きました。最終日ということで、オープンの10時からすでに並びました。でも、混み具合はフェルメールほどではありませんでした。
展覧会は東京で3回目ですが、前回2回目の展覧会は知らなくて行きませんでした。最初に見たのは近代美術館で、もう30年以上前のことです。私は高校1年生だったと思いますが、すごく感動した記憶があります。
今回は、習作が多く、また、大物も少なかったので、前回ほど感動はありませんでしたが、ワイエス自身のことや絵に対する考え方など、いろいろ勉強になりました。
高校生のときの方が、まだ未知の物に出会う機会が多く、素直に感動できたのでしょうね。大人になり、知識が付くと難しいのかな。なるべく、感動するものに出会おうと心がけているのですが。最近、出不精になっていますね。反省...
カイの現代アート第2弾。
今回は植木鉢がちゃんと上を向いています。
噛まれてぼろぼろですが。
深川製磁の彩磁富士山文花瓶です。もう当分買うのは控えようと思っていましたが、買ってしまいました。どうも、富士山には弱いようです。
青磁をバックにして染付と白で富士山が描かれています。なかなか良いですよ。時代は大正から昭和初期というところでしょうか。
今日から、名古屋のミキモトでクリスマス企画
「北欧陶磁器とジャポニズムの融合」展
イヤープレート誕生から現代へ
が開催されています。25日までです。
北欧の作家ごとにクリスマスプレートが展示されているようで、わたしのコレクションからビング&グレンダールのファニガード作「クリスマスローズ文沈香壷」(写真)が1898年のクリスマスプレートと共に展示されています。
最近少しずつですが、コレクションたちが啓蒙活動の一環で我が家から出張していきます。がんばっていますので、名古屋方面の方々、是非覗いてやってください。
今朝、カイが玄関前に作った現代アートです。
毛布の傾き具合と逆さになった植木鉢の位置が絶妙!
何を表現したかったのでしょうか。
今日は、出光美術館に「陶磁の東西交流」展を見に行きました。芙蓉手の大皿に始まり、柿右衛門、そして、元禄を中心とした古伊万里という順番に各窯の写しが比較展示してありました。知人から明治以降のものもあると聞いていましたので、期待して行ったのですが、展示してあるものは18世紀まで。だまされたのかな?それとも、勘違いだったのでしょうか。
まあ、勉強になったから、良しとしましょう。
各窯の柿右衛門手を並べて見ると、素地の違いが良く判りますね。チャルシー窯のものが、いちばん柿右衛門の濁し手に近い印象を受けました。マイセン窯の白はきれい過ぎますね。
疑問に思ったことは、展示されていたセーブルの扁壺と大皿が、どちらもブルーを染付で描いていました。18世紀のセーブルの青は釉上彩でしょう。
本当に18世紀でしょうかね?
カタログを買って見たのですが、セーブルは2つとも裏のマークの写真はありませんでした。ちゃんと載せてもらいたいものです。
P.S. すみません。扁壺のマークはカタログに載っていました。漢字6文字です。また、大皿も1984年に出光で行われた東西交流展のカタログに載っているそうで、漢字4文字だそうです。
ということは、この2つがセーブルだいう根拠はなんでしょうかね?
渋谷駅に降りたので、17日から一般公開になっている岡本太郎の「明日の神話」を見てきました。さすがにでかい。原水爆を題材にしたそうですね。デジカメを持っていなかったので、携帯で撮りました。でも、ガラスも何も無く、警備員だけで大丈夫でしょうか。ちょっと心配です。
最近、人のコレクションばかりHPにアップしていたが、昨日久しぶりに自分のものを2つアップした。 そのうちのひとつロイヤルコペンハーゲンの花瓶である。この花瓶は1892年製のユニカである。
ユニカとは、デンマーク語でunik、ドイツ語でunikat、英語ではuniqueと書き、作家物を意味する。実は、マイセンにしてもセーブルにしても、20世紀に入るまで、磁器作品には作家のサインが入っていない。
磁器作品に作家のサインを一番最初に入れたのは、ロイヤルコペンハーゲンなのである。それも、量産品と区別するために、通し番号と制作年月そして、サインを入れる。これをアーノルドクローが1885年(年号マーク、A)から始めたのである。ただし、本当に1885年からこの3つが入っていたのかは、疑問である。私は、一番早いので1887(年号マーク、C)年の年号マークが入っていた皿を見たことがあるが、通し番号はなく、作家のサインもペインター番号であった。ただ、1889年(年号マーク、E)製の皿には、全て入っていた。
とにかく、量産品に比べて珍しいし、数も少ない。そして、ロイヤルコペンハーゲンがオフィシャルにユニカと認めたのであるから、それなりの作家であり、作品であるが、今回の花瓶の作家のサインはよく判らない。
描かれているのも、おそらくバナナの葉と花だと思うが、葉が小さいような感じもする。絵も、大胆にざくっと描かれており、繊細さがない。
しかし、この花瓶はレアさは、色である。この1892年では、まだ、青以外の色を釉下彩で出すのは難しく、ユニカの作品でも青を使ったものが多い。もちろん、他の色を使ったものがないわけではない。でも、青がほとんどで、一部ピンクが使われているというようなものがほとんどである。
この花瓶で使われている色は、緑と黄色である。それも高さ約35cmと大きい。そのため、良く見ると、ところどころに釉薬が焼けているところがある。色に対しての温度調節が、まだ良くわからなく、試行錯誤していたことがわかる。
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