独り者の無聊を慰めにMさんが我が家においで下さった。
すき焼き鍋を囲みながら
家族のこと、信仰のこと、世界情勢や日米の文化比較まで
あちこちへと話題は飛び、話題は尽きない。
あっ、と気づいて時計を見れば、すでに数時間が経過している。
クリスチャン同士のお付き合い、話し合いのことを「交わり」という。
キリスト教会用語として定着しているが、通常の世界ではあまり使われていない。
英語では、Fellowshipとなるが、どうも日本語にはピッタリとする訳語がないので
仕方なく「交わり」となってしまう。
その日本語本来の意味は、付き合いを超えた深い繋がりであり、性交も含まれている。
聖書が教えている性交は結婚した夫婦間のみであって、不倫や婚前交渉は認められていない。
クリスチャン同士の交流、特に食事をしながらのおつきあいは
他では得られない喜びと満足に至るものである。
主イエスを家長として、神の家族とされたのがクリスチャン。
そこで私たちは互いを「〜兄弟、〜姉妹」とか呼び合う。
教会でそのように互いに呼び合っているのを聞くと
「親戚同士のあつまりか」と初めての人は困惑するに違いない。
主イエスとの霊的な繋がりがあると、
その霊的な家族同士の間にも強い繋がりが確立されていく。
これも論理を超えた現実であり、
目に見えずともその現実に私たちは生き、
その果実を楽しませてもらっている。
ナツメヤシの向こうは太平洋
反対側を望むと宿舎のコンド。
春休みのイベント第二弾はハワイ行きである。
長女を家内がヤキマからプログラム終了後に連れ出して帰宅させたのが日曜の晩。
翌日の早朝3時には起きだして5時半のシアトル発フライトに乗らねばならない。
シアトルからカウワイ島までの直行便はあるのだが、
サンフランシスコ、マウイの二つの中継地に立ち寄らねばならないところがさらに辛いところ。
家から宿泊地までの所要時間は15時間を超えてしまっている。
そんなフライトであるのは訳があって
クレジットカード会社が提携しているマイレージを利用しているから。
おかげでこの時期、日本行きよりも高額な航空料金は、ゼロ(^O^)
ただ不便な乗り換えの作業や時間を辛抱せねばならない。
私は一人、家にてお留守番。
彼らを空港へ送り出し、帰宅したらベットに潜り込んだ。
それからソファで寝そべりながら録画した日本のニュースやドキュメンタリーを見る。
すっかりくつろいで、そろそろ夕食でもと思っていると、家内からテキストメッセージが入る。
ようやくマウイ島からカウワイ島へのフライトに乗り込むところだという。
えー、この時間まで旅路の忍耐の中にいたのか!
ご苦労なこと。
一人留守番役となった幸いを改めて噛み締める。
夕食を終えてさらにTVを楽しんでいると、
ホテルにようやくチェックインした家内からフェイスタイムのビデオコール。
2時間の時差のあるハワイは黄昏時。
シアトルではすでに9時を過ぎていて真っ暗。
ビデオから眺めるハワイの風景は、
ココナツの木の続く海岸、水平線の上に伸びる夕日でグランデーション色に染まる空……
ああ、なぜ私は同行しなかったのか‼️
と、後悔の念がマグマの様に膨れ上がって来た。
同じ日に、安堵したり、後悔したり、自分の気持ちが乱高下してまとまらない。
しばらく日にちを置いて客観視してみると
その乱高下の原因も見えてきた。
「幸・不幸」を認知するカラクリは
他者の境遇と自分のそれとを比較するところから来るのものらしい。
エコノミーシートで寿司詰めにされるより、ベットに横になって寝られる方がシアワセ。
シアトルに残って良かったぁ!
いや、この時期雨の続く暗く冷たいシアトルよりも、暖かい開放感ある夕陽のビーチにいる方がシアワセ。
一緒にハワイへ行けば良かったぁ!
……というように……
他者との比較の世界は、相対世界である。
他者によって自らの幸・不幸が左右されることになる。
比較対象を水平の人間ではなく、
創造者との垂直関係に置いたらどうなるか?
そこには、どんな状況にあっても揺るがない絶対の世界が開かれてくる。
ローマ帝国の獄中に幽閉の身となりながら
湧き上がる喜びに耐えられないほどだったパウロは次のように書いている。
「私は、貧しさの中にいる道も知っており、
豊かさの中にいる道も知っています。
また、飽くことにも飢えることにも、
富むことにも乏しいことにも、
あらゆる境遇に対処する秘訣を心得ています。
私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです。」
ピリピ4章12ー13節
「どんな状況にあっても満ち足りている」
……まだまだ私には届かない境地であるのが露呈した家内とのフェイスタイムとなった。
昨年の夏、オレゴン州の海岸にて
従兄弟たちが勢ぞろい
今週から子供達は春休みになり、一週間ほど休校となる。
最初のイベントは長女が先週金曜午後から参加している合唱のための合宿。
ヤキマという、3時間弱ほどシアトルから車でかかる小さな街で
高校生ら500名ほどがあちこちから集められているそうな。
学校発着のスクールバスを利用するので親は運転に関わらなくとも良いのが助かる。
参加費用$150ほどの内、$100が学校からサポートされるのも助かる。
数日間、朝から夕食後までビッシリとレッスンがあり、
本格的に絞られるようだ。
このような音楽プログラムが充実しているというので
今の高校を選んだのだからそれもいい。
家にいては遊んでいるところしか見ないのであるが、
シッカリと訓練してもらえる場があるのは親としても有難い。
最終日、参加者から選ばれた5人の中に滑り込んでその5人でコーラスを披露。
その日に駆けつけた家内が写真を撮ったのだが、残念ながらこの場で掲示できない。
長女のお許しが下りないのである。
イッパシに肖像権を主張して来て、
年々思春期にある女の子の扱いも難しくなって来た。
つい最近まで「お馬さんパカパカ」を彼女から要求されるのを恐れていたが、
それが今後もないとなれば、寂しくも感じている取り残されたオヤジでした。
昨日の朝は、サンフランシスコ市内に向かう高速道路が渋滞であった。
本日午後は、サンフランシスコから抜けてベイブリッジまでの道路が大渋滞。
これだけ混雑する理由は春節という旧暦の正月と関連しているらしい。
宿泊先ホテルには、中国本土からの観光客が大型バス3台も1日に到着した。
サンフランシスコには歌にもなっている有名な中国人街があるためだろうか?
「バク買い」の矛先は日本だけではなく、ここ西海岸もターゲットとなっているのでは?
どんな買い物をしているかは知らない。
観光を主な目的で来米しているのかも。
ホテルが中国人観光客で占拠される状況は、この数年来の事である。
春節を祝うパレードは大掛かりなもので
ユニオンスクエア一帯が交通封鎖されて数十万人の人出で賑わう。
中国人街から始まるその最大イベントは来週の土曜日から始まる。
その一週前というのにこの混雑ぶりである。
通常なら101高速に乗ってからベイブリッジまでは5分とかからないのに、
この日は30分を優に超えてしまった。
危うく飛行機に乗り遅れる所であったが、
フライト出発時間が遅れたため間に合った。
現在はホッと一息つきながら機内でこれを書いている。
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