サンフランシスコ・ダウンタウンで ヘアカットの最低料金を維持している美容店がある。 ここも15年以上、私の友人となって下さっているお店。 4名の美容師は全員ミャンマー人である。 彼らは誰も昨今のミャンマー民主化運動に賛同し、 アウンサンスーチー氏の熱烈なファンである。 軍事政権時代からどの様に民衆が圧迫され、国が疲弊していったかをかつて話してくれた。 そんな彼らにとって、スーチー氏は、希望の星のように崇めている存在。 また、かつて日本の技術援助の事も覚えていて、 日本の国造りに一目置いていて、日本を師と仰いでいる様子も伝わってくる。 日本人として悪い気はしない。 そして彼らの使用しているハサミはどれもが日本製。 然も業界では高品質で知られているH製品を数多く持っている。 買値を聞いてみると、千ドルほどだと言う。 ギョエー❗️ その値段ではボッタクリであろう。 私の扱っている製品はHとなんら遜色なく、それでいて値段は半額以下である。 「日本製」というものに、そして会社のネイムバリューに踊らされているのが見て取れる。 ここ何回かの訪問で何を持って「高級」とするかを、 ハサミの構造やら切れ具合に至るまで簡単に説明してきた。 「日本製」の持っているブランド力が、 単なるラベルだけならいつか剥がされてしまう。 どういう点で優れているかを理解し、しかも適正価格として充分に納得いただいた その上に築かれるのがブランドというものであろう。 と、そんなミッションを抱きながら今回も昵懇とさせていただいて、 大量の成約と相成り申し候。