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詩は元気です ☆ 齋藤純二

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“ # ” のついたタイトルはツイッター詩(140文字以内)

日めくりの日

スレッド
僕にある景色は
風の指が
優しく日めくり
昨日が剥がれ
今日が揺れだす
 
凸凹一本道の
進む先には
青に青が重なり
どこまでも
どこどこまでも
 
来る来るまわる
一日一日
変わるものと
変わらぬものとが
手をふり育んで
 
#詩

ワオ!と言っているユーザー

てってけて

スレッド
ゼニ銭いって
俺が金欠気味で
何とか生きて
ほんで笑っちゃって
これ欲しくなって
想像であんたと話して
そんなわけないって
あんたが言って
どうなって
こうなって
ああなって
そうなるんかいって
最高って歌ちゃって
音痴な生き方って
まあいいって
まあいいって
だからまあいいって
俺がめちゃ運良くて
あんたがめちゃ運悪くて
ほんで話し戻って
頼む頼むカネ貸して
あとで返すのかって
俺が銭ゼニいって
金欠気味で
えっ苦しめって
俺の正義って
チョッキンって
冷てえ音して
頼む頼む金カネ貸して
何でどうしてダメって
そりゃそうだって
想像話しは終わって
初めまして
俺たち初めまして
あんた方どこさって
そんで行かないでって
付いてくるなって
さよならって
行ってしまうのかいって
話を聞けって
俺は悪いヤツじゃないって
てなわけで
落としたって
あんたのサイフだって
 
 
#詩

ワオ!と言っているユーザー

えっ、消去は困るな。

スレッド
えっ、消去は困るな。
どうして何だろう?
一年間、投稿しないと削除されてしまうブログのルールだけど
最近も投稿しているのに……
とりあえず、新規投稿してくれとメールが来たので
こちらを投稿してみました。念の為に。
いつもブログルさんで楽しませていただいています。
消さないでください!!
 
 

ワオ!と言っているユーザー

会 話

スレッド
手術後の組織検査で良性だったと
退院した彼は言っていた
十四キロも痩せた身体には
過酷な病院生活が刻まれていた
 
久しぶりに話す彼は
以前と変わらない口調だったが
無理に平静を装った感じは
繕った言葉に聞こえた
 

その話の流れに乗るしかなかった
彼の世界を壊したくなかったし
きっと疑い深い私が勝手に
思い込んでいるだけなんだ、と
だから私は言った
お互い長生きしましょうよ、と
 

だか彼は再入院をしていた
生きたかったんだ
抗がん剤治療をしていると家族から聞く
彼なりの考え、思いがあっての先日の会話
私は心の中でどうか、と願っていた
 

そして訃報が届く
一瞬、時間が止まると
彼の笑顔ばかりが浮かんでくる分
悲しみと悔しさが襲ってきた
 

病院では苦痛を
取り除いてもらえたのだろうか
最期は家族に囲まれただろうか
 

お別れ会
彼に幸せだったよね、と
話そうと決めていたが
出棺の前に彼の闘い抜いた顔を見て
がんばり過ぎだよ、と
私は泣き崩れてしまった
 

それでも
数日前は会話に笑顔があったと
家族から話が聞けた
 

悔しさの中で折り合いを探しつつ
棺を支え持つ悲しさに
ゆっくり休んでください、と
話の続きを始めて
 
 
#詩

ワオ!と言っているユーザー

沁み線

スレッド
とくに故人様へ
線香を焚いているわけではなく
その煙と香りを楽しむために
作業台の片隅に一本が立っている
 

娘には線香くさいといわれ
最近はフルーツの香りがしたり
甘いキャンディやコーヒー牛乳の
香りがするものを焚いている
 

線香の箱には最後の一本
若い頃 タバコを吸っていた時のように
最後の一本に不安定な気持となり
インターネットで次の線香を注文する
 

自分のために線香を焚いているが
たまには故人様へ手を合わせないと
バチが当たるのではないか
仏様に見られている気がして
 

少し疲れているのだろうか心が
そこに線香の煙と香りが沁み込んでくる
生きている己に今日も癒しの一本は
何処かに繋いでくれるのだろう
 
 
#詩

ワオ!と言っているユーザー

ちゅら海

スレッド
砂浜に成りかけのサンゴは
手足がまだ生えていて
これからどれだけの時間を掛けて
体を散りばめてゆくのだろう
 

寄せては返す波を枕に
ピチピチと笑う鳥のさえずり
クルークルーと歌う風の囁きを
聴いているのだろう
 

 気持ちいいでしょ
 これ以上の癒しはないでしょ
 なくなることも
 南の島では幸せになってしまう
 

ひとりになった寂しさは
少しずつ少しずつ削れながら
誰かが何処かで微笑む
思い出に重なってゆくのだろう
 

粉々になったさよならは
あなたを美しさで抱きしめて
此処にいることの
素晴らしいさを伝えるのだろう
 

 気持ちいいでしょ
 これ以上の癒しはないでしょ
 なくなることも
 南の島では幸せになってしまう
 
 
#詩

ワオ!と言っているユーザー

心臓の毛

スレッド
怖いものなんてなかった
と、いうか
怖いもの知らずで
僕は生きてきたのだから
それまでも幸せだった
さあ、どうだろう
たぶん、それはそれで良し
と、いうことにしておこう
 
ちょっとこっち向いて
と、彼女がいうから
振り向いて
ああ、髪からいい香り
なんか幸せ
と、思いきや
はい、抜いちゃった
彼女が僕の胸を指で摘んだ

何も見えなかったが
心臓の毛を
抜いてあげたという
どうした彼女
と、思ったけど
まあ、いつもの彼女といえば
そうなのである
ひとの見えないものが
見えるらしいから不思議だ
 
抜かれた毛
僕の変化を自覚し始める
 
遊んでばかりいること
貯金がまったくないこと
自分の将来のこと
彼女が僕から離れていくこと
気に出すと不安ばかり

僕は彼女に聞いてみたんだ
なんで心臓の毛を抜いたの、と
彼女はふたつの言葉で微笑む
深み、カッコいい、と
 
僕は浅く、カッコ悪かったのか
うーん、そんなことは
ある、
彼女をリスペクトしているから
たぶんその通りだ
 
だからその日から僕は
悩める男を受け入れたのだ
そして数日後、彼女に聞いてみた
僕、変わった、と
 
うーん……
たこ焼き食べに行こう、と
 
 
#詩

ワオ!と言っているユーザー

逝き頃

スレッド
若い頃に
通っていた定食屋の暖簾をくぐった
すでにオヤジさんは居なかった
おかみさんが店を継いでいて
 
 あのひと
 俺は五十で逝くと若い時から
 言ってたんだけど
 本当に五十になってすぐに
 ぽっくり逝ったのよ
 
なぜだか納得している私がいた
らしい、悲しみよりも
オヤジさんは最期までカッコいい
なんて思ったくらいだ
 
まだ二十代だった私は
その定食屋によく通っていた
うまい、安い、そして大盛り
トンカツ定食やカレーを頼むと
刺身の切り身を
小皿でサービスしてくれた
いただきます、ご馳走様は
毎回、店内に響くほど大きな声で
お礼のつもりでしていた
 
定食屋が閉まる時間になると
オヤジさんは
 
 おお兄ちゃん
 暖簾下げるから
 ちと待ってくれ
 スナックだ
 飲みに行くぞ
 
もちろん気前のいいオヤジさんの奢り
繁盛している定食屋だったので
タクシーも使い店をハシゴした
私はカラオケ担当で歌いまくっていた
なんだか夢のように思いつつ
オヤジさんは私と飲みに行って
楽しいのかな、
そう思った時に聞いてみたら
 
 よくわかんねえけど
 兄ちゃん面白しれえよ
 俺とは別者だ
 
菅原文太似のオヤジさんは
軟弱そうな私との違いを
楽しんでいたのかも知れない
 
オヤジさんからその当時
月に生命保険を二十万円ほど
支払っていると聞いたことがあった
バブル経済期とはいえ
自分が死んだ時のために
そんなにお金を使うことの意味が
よく分からなかった
 
有言実行
保険金は家族のためだったのだ
しかし
なぜ五十歳で逝こうと決めていたのだろう
またその通りにしてしまう
哲学はどのように育まれたのだろう
その不思議もよく分からない
 
そして
オヤジさんの強い眼差しと輝きは
今も私には眩しいくらい
脳裏に焼きついている
 
オヤジさんの逝き方に
男の意地を見せられ
その境地に私はとても及ばない
怖さにまだ縛られている
 
ただ
逝きたい時に逝くと決め
オヤジさんのように
やはりぽっくりと
そこは別者でないことを証明し
私の逝き様を
雲の上のスナックで伝えたい

まだオヤジさんに追いついてない
しばしお待ちあれ
 
 
#詩

ワオ!と言っているユーザー

雰囲気変わりましたね

スレッド
男の更年期って聞いたことあるが
そいつなのだろうか

詩だったり、音楽だったり、
映画だったり、仕事だったり
どこかのフレーズが
消えそうな炎を煽ってポッと灯し
動き出そうと立ち上がらせ
近所をふらつかせる

タブレットを抱え
公園のベンチで言葉のスケッチに
指は葉を落とした枝のようで
硬くくの字を見せる

チャージしたやる気エネルギーは
すぐに空になってしまい
今日も一日が終わる
寒空に温かそうに沈む
このやる気のなさは心が暮れる

何かを全うしなければ
このままでは開かぬ瞳を閉じる時
間違いなく後悔しかないだろう
その危機感が今の自分を繋いでいる


はい
自分でも気づいています
懸命に何かを掴もうとしていますので

#詩

ワオ!と言っているユーザー

休日

スレッド
陽射しが弱くなり始め
慌てて時計を見る
そろそろヤバい時間だよな
何がヤバいって
その時間によって一日の
「充実」か「ダラけ」が決まる

14時20分

日頃の疲れが
ダラけに誘われ時計を見ると
なぜか毎度14時20分である
この時間まで
身体を休ませる以外に
何かに打ち込まなければ
充実は得られない
そんな強迫観念と闘ってしまう
朝から動こう、動こうと
そして生き甲斐である
作業をやろう、やろうと

最近はダメな時が多くなった
体力の衰えからなのか
気力が湧かないというのが
精神的にかなりヤラれる

……さて
今は何時だろう
今日もダラけてしまったが
たぶんこの感じだと
イケてる気がする
14時20分前であってくれ
頼むっ……

13時50分

よしゃ明日に繋げるぞ
今日も俺も終わっちゃいないぜ

#詩

ワオ!と言っているユーザー

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