「1ドル=151円32銭」
3月
28日
27日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比25銭円高・ドル安の「1ドル=151円25〜35銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=151円17銭」、安値は「1ドル=151円42銭」でした。
日本政府・日銀による円買いの為替介入への警戒感が円相場を支えました。米長期金利が低下したことも、円買い・ドル売りに傾いています。
東京市場の取引時間帯に円は、「1ドル=151円97銭」と1990年7月以来の安値をつけています。円安・ドル高が進むなか、財務省と金融庁、日銀は日本時間27日夜に国際金融資本市場に関する情報交換会合(3者会合)を開き、<神田真人財務官>は「行きすぎた動きにはあらゆる手段を排除せずに適切な対応をとる」と述べ、為替介入に動くとの警戒感から円が買われやすくなりました。
米債券市場では長期金利が前日比(0.04%)低い(4.19%)で取引を終え、「聖金曜日」に伴う3連休となる週末を控え、債券を買い直す動きが優勢でした。日米金利差の拡大観測がやや和らぎ、円買い・ドル売りを誘う面がありました。
円は買い一巡後は伸び悩み、27日の取引終了後に米連邦準備理事会(FRB)の<ウォラー理事>の講演があり、29日には(FRB)がインフレ指標として重視する米個人消費支出(PCE)物価指数の2月分の発表がひかえており、米株式市場では多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は過去最高値を更新し、株高は低リスク通貨とされる円の相場の重荷となりました。