「台風10号」は、鹿児島県の種子島・屋久島地方の一部を暴風域に巻き込みながら北よりに進んでいます。気象庁は午後、奄美地方を除く鹿児島県に暴風と波浪の特別警報を発表したほか、鹿児島県と宮崎県でも今後、大雨の特別警報の可能性もあるとしています。さらに台風本体から離れた西日本や東日本でも大雨になっています。
気象庁によりますと、レーダーによる解析で<15:00>までの1時間に、鹿児島県の屋久島町北部付近でおよそ120ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。
種子島・屋久島地方の一部が暴風域に入っていて鹿児島県の屋久島町尾之間では<13:00>ごろに44.4メートルの最大瞬間風速を観測しました。
台風周辺の湿った空気が流れ込んでいるため、<14:00>までの1時間には鹿児島県が屋久島町に設置した雨量計で83ミリの猛烈な雨を観測したほか、宮崎県が小林市に設置した雨量計で55ミリの非常に激しい雨を観測しています。
また、四国や東海など台風から離れた地域でも暖かく湿った空気が流れ込み雨が強まり、国土交通省が高知県仁淀川町に設置した雨量計で78ミリの非常に激しい雨を観測しています。
愛知県新城市では27日<22:40>までの48時間に降った雨の量が304.5ミリに達し、8月としては統計を取り始めた2003年以降最も多い記録的な大雨となりました。