『お引越し』@<相米慎二>監督
12月
22日
『台風クラブ』の<相米慎二>監督が、児童文学作家<ひこ・田中>の小説『お引越し』(1990年・福武書店)を原作に、両親の別居に揺れ動く少女の心を躍動感たっぷりに描いた『お引越し』は、1993年3月20日に日本初公開されていますが、この度4Kリマスター版にて2024年12月27日より公開されます。
京都に住む明るく元気な小学6年生の「レンコ」は、ある日、両親が別居することになり、父「ケンイチ」が家を出て、「レンコ」は母「ナズナ」と2人で暮らしはじめます。最初は家が2つできたと無邪気に喜んでいた「レンコ」でしたが、次第に自身を取り巻く変化の大きさに気づいていきます。
「レンコ」は離婚届を隠したり、自宅で籠城作戦を決行したり、さらには以前家族で訪れた琵琶湖への小旅行を勝手に手配してしまいます。
オーディションで抜てきされた<田畑智子>が主人公「レンコ」役で鮮烈なデビューを果たし、数々の国内映画賞で新人賞を受賞しています。<中井貴一>が父「ケンイチ」、<桜田淳子>が母「ナズナ」を演じています。
1993年・第46回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品。2023年には4Kリマスター版が第80回ベネチア国際映画祭クラシック部門に出品され、最優秀復元映画賞を受賞している作品です。