『剣(4Kデジタル修復版)』@BS12
11月
19日
本日<18:00>より「BS12トゥエルビ」にて、1964年3月14日より公開されました『剣』の4Kデジタル修復版が放送されます。
<三島由紀夫>の同名小説を<越川雷蔵>が主演し<三隅研次>が監督を務めています。『剣』三部作の第2作で、第1作『斬る』(1962年)・第3作『剣鬼』(1965年)が制作されています。
<三島由紀夫>の同名小説を<越川雷蔵>が主演し<三隅研次>が監督を務めています。『剣』三部作の第2作で、第1作『斬る』(1962年)・第3作『剣鬼』(1965年)が制作されています。
東和大学剣道部主将「国分次郎」は、純粋に剣の世界に打ちこんでいました。剣に全生命をかける厳しいキャプテンの姿を、新入部員の「壬生」は神の如く、偶像視し、彼の行き方を学ぼうとします。「国分」の同級生で三段の「賀川」は、剣を愛しながら、適当に遊ぶタイプで、「国分」の息苦しい考え方と対照的でした。こうした部内の不満を一身に受けて、監督する「木内」もまた勝負で片がつく剣の世界を愛していました。
強化合宿の費用捻出のため、デパートにアルバイトに出向いた「賀川」が、勤務中禁煙の規則を破り、「国分」は部員全員を道場に集め制裁に処します。ますます「国分」に対して競争心をかられた「賀川」は、学内ナンバーワンと言われる「伊丹恵理」を使って「国分」を誘惑しようとします。「恵理」から「国分」が彼女の肉体を求めたことを聞き「賀川」はかすかな優越感に酔います。夏の強化合宿の日、「国分」の見事な統率力に反溌を持った「賀川」は、剣道部に厳禁されている部員に水泳にいます。ためらう部員に「国分」が「恵理」を誘惑したことを説き伏せます。
唯一人、「壬生」だけは、「国分」を裏切れず合宿所に残るのでした。「木内監督」に見つかり「賀川」は即刻帰京を命じられます。責任をとってうなだれる「国分」の姿は「壬生」には敗北的にみえます。数日後の納会の日、ねぎらいの言葉を残して席をたった「国分」を追った部員の前に、胴を着け、竹刀を抱えて絶命している「国分」の姿がありました。通夜の日、「恵理」は、「賀川」に語った事実は嘘だと告白します。
「国分次郎」に<市川雷蔵>、「伊丹恵理」に<藤由紀子>、「賀川」に<川津祐介>、「壬生」に<長谷川明男>、「木内」に<河野秋武>、「藤代慈子」に<紺野ユカ>、「国分早苗」に<小桜純子>、ほかが出演しています。