8日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、午前終値は前日比133円95銭(0.34%)高の3万9515円36銭でした。
米連邦準備理事会(FRB)の追加利下げで米景気が堅調さを保つとの見方を背景にした米ハイテク株高が投資家心理の支えとなりました。半面、外国為替市場での円安・ドル高一服に加え、通期業績予想の下方修正を発表した銘柄には売りが膨らみ、日経平均は朝方に400円強上昇した後は上げ幅を縮小する展開でした。
決算が振るわなかった銘柄への売りが目立ち、相場の上値を抑えた面もありました。
7日に販売台数の減少を受け2025年3月期の利益予想を下方修正した日産自動車は年初来安値を更新しています。太陽誘電は7日に2025年3月期の連結純利益予想を下方修正し、株価が急落。同じく7日に2024年12月期の連結純利益の大幅な下方修正を発表した資生堂は2017年4月以来、7年半ぶりの安値を付ける場面がありました。朝方は高く始まったアドテストやフジクラも買い一巡後は売りに押され、下落に転じています。
終値は、前日比118円96銭(0.30%)高の3万9500円37銭で終えています。