「かきの木」は、カキノキ科カキノキ属の1種の落葉小高木です。東アジア原産の同地域固有種で、日本や韓国、中国に多くの在来品種があり、特に中国・長江流域に自生しています。
柿は、奈良時代には栽培されていましたが、当時の柿は今のように甘い柿はなく、すべて渋柿であったため、干柿や熟柿として主に祭祀用に使われていました。その後、鎌倉時代に甘柿が誕生し、江戸時代になると200種ほどの品種が栽培されるようになりました。
多くの植物は、海外から日本に伝わることが多いのですが、柿は日本から海外へ広まった植物で、海外でも「KAKI」と呼ばれています。それは、原産地であろう中国では、日本ほど品種改良や栽培が発達しなかったからのようです。
かたや「りんご」は、バラ科リンゴ属の落葉高木、またはその果実です。植物学上では「セイヨウリンゴ」と呼んでいます。
日本では、古く中国から伝わった〈ワリンゴ(和林檎)〉が、「リンゴ」と呼ばれるようになりまし。しかし現在、日本で広く栽培されています「リンゴ」のほとんどは「セイヨウリンゴ」です。