「1ドル=146円69銭」
8月
10日
9日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反発し、前日比60銭円高・ドル安の「1ドル=146円60〜70銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=146円27銭」、安値は「1ドル=147円02銭」でした。
米長期金利が低下し、円買い・ドル売りを誘いました。週末だったうえ、来週には7月の米消費者物価指数(CPI)や7月の米小売売上高の発表などが控えており、持ち高調整目的の円買いも出ています。
米長期金利は前日比(0.05%)低い、債券価格は高くなる(3.94%)で終えています。来週は14日に7月の米消費者物価指数(CPI)、15日に7月の米小売売上高、16日に8月の米消費者態度指数(ミシガン大学調べ)速報値など注目される指標の発表が相次ぎます。
指標が市場予想を下回れば、米連邦準備理事会(FRB)が9月や11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で(0.5%利下げ)するとの見方が強まります。一方、根強いインフレ圧力や米景気の底堅さを示せば、金融緩和ペースが速まるとの観測が後退する可能性があります。
「円キャリー取引」の持ち高を急激に巻き戻す動きはこの数日収まっていますが、まだ完全に終わったわけではないとの警戒感はあり、円を支えた面がありました。この日は、米株式相場が続伸し、低リスク通貨とされる円は伸び悩んでいます。