銅像「サダコ像」盗難@シアトル市「ピースパーク」
7月
16日
米西部ワシントン州シアトル市郊外の公園「ピースパーク」で、世界平和を願って1990年に建立されました銅像「サダコ像」が何者かに盗まれました。地元メディアが14日報じています。広島市の「原爆の子の像」をモデルにした像は足首で切断され、上が持ち去られていたといいます。
シアトル・タイムズ紙によりますと、12日朝に像がなくなっていることが分かり、市が警察に届け出ました。施設担当者は「ショックで泣きたい気持ちだ。サダコには何の罪もない」と話し、犯人に返還を求めています。ニューヨーク・タイムズ紙は、犯行が政治的目的ではなく、銅を狙った金銭的動機の可能性が高いとする専門家の意見を伝えています。
像のモデルとなった<佐々木禎子>さんは2歳のときに広島で被爆し、12歳で白血病のため死去しました。亡くなるまで千羽鶴を折り続けた<禎子>さんは、世界中で平和の象徴となっています。