「1ドル=161円43銭」
7月
2日
1日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前週末比60銭円安・ドル高の「1ドル=161円45〜55銭」で取引を終えています。一時は「1ドル=161円72銭」と1986年12月以来の円安・ドル高水準を付けています。円の高値は「1ドル=160円98銭」でした。
米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大観測から円売り・ドル買いが優勢になりました。
米債券市場で長期金利は前週末比(0.10%)高く債券価格は安くなる(4.49%)と、約1カ月ぶりの高水準を付ける場面がありました。今秋の米大統領選挙で共和党のトランプ前大統領が勝利すればインフレが高まる可能性が意識されたほか、欧州政治に対する過度な警戒感が後退したことも債券売りにつながっています。
6月30日に実施されましたフランス国民議会(下院)選挙の初回投票では極右の国民連合(RN)が優勢だったものの、市場が懸念していたほどの大勝ではないとの受け止められています。極端な政策は回避されそうだとの観測から、投資家のリスク回避姿勢が後退。欧米の株式相場が上昇し、低リスク通貨とされる円の相場の重荷となる面がみられました。