『モロッコ、彼女たちの朝』@<マルヤム・トゥザニ>監督
8月
8日
これが長編デビュー作となる<マルヤム・トゥザニ>が監督を務め、過去に家族で世話をした未婚の妊婦との想い出をもとに撮りあげています。臨月のお腹を抱えてカサブランカの路地をさまよう「サミア」。イスラーム社会では未婚の母はタブーとされ、美容師の仕事も住居も失ってしまいます。ある日、彼女は小さなパン屋を営む「アブラ」と出会い、彼女の家に招き入れられます。
「アブラ」は夫を事故で亡くし、幼い娘との生活を守るため心を閉ざして働き続けていました。パン作りが得意でおしゃれな「サミア」の存在は、孤独だった母子の日々に光を灯します。
「アブラ」役に『灼熱の魂』(2010年・監督: ドゥニ・ヴィルヌーヴ)の<ルブナ・アザバル>が、「サミア」役に<ニスリン・エラディ>が演じています。