新型コロナウイルスワクチンを販売する米「ファイザー」など米英製薬4社の4~6月期決算が5日、出そろっています。ワクチン販売は1~3月期から加速。「変異株(デルタ株)」が猛威を振るう中、再接種が必要との見方から追加受注も相次いでおり、当面各社の業績への貢献が続きそうです。
「ファイザー」の4~6月期のコロナワクチン販売額は78億3800万ドル(約8600億円)で、1~3月期の2.3倍に拡大。売上高の4割程度を占め、全体では前年同期比92.3%の大幅増収を達成しています。同社は通年のワクチン販売額予想も335億ドル(従来予想260億ドル)に引き上げました。
ワクチン販売や関連収入が大半を占める「モデルナ」は、売上高が43億5400万ドルと、前年同期の65倍に達した。前期比でも2.2倍でした。
英「アストラゼネカ」製の販売額は8億9400万ドルと、1~3月期の3.3倍。1回の接種で済む米「ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)」の販売額は、同64%増の1億6400万ドルでした。「アストラゼネカ」と「J&J」は、パンデミック(世界的大流行)中はワクチンで利益を上げない方針。副反応への懸念が使用拡大の妨げになりました。
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