現地時間2月28日、「第78回ゴールデン・グローブ賞」授賞式が行われ、<クロエ・ジャオ>監督(38)の 『ノマドランド』 (2021年3月26日・日本公開)が作品賞(ドラマ)と監督賞の二冠に輝いています。最多6部門でノミネートされていました<デヴィッド・フィンチャー>監督のNetflix映画『Mank/マンク』は、無冠に終わっています。
『ノマドランド』は、企業の経済破綻とともに住処を失い、最愛の夫も亡くした女性「ファーン」(フランシス・マクドーマンド)が、車上生活者=現代のノマド(遊牧民)として放浪の旅を続けるさまを描いた作品です。「第77回ベネチア国際映画祭」では金獅子賞、「第45回トロント国際映画祭」では観客賞を受賞するなど賞レースを席巻しており、ゴールデン・グローブ賞も制しました。<クロエ・ジャオ>監督は中国出身で、米国で活動。ゴールデン・グローブ賞の監督賞を受賞した女性は2人目。アジア系女性として初の監督賞受賞です。
ゴールデン・グローブ賞はハリウッド外国人映画記者協会の投票により選定されますが、司会の<ティナ>と<エイミー>はオープニングのモノローグで、ここのところ波紋を呼んでいた同協会の約90人のメンバーに黒人が一人もいないという事実に言及。その後、登壇したハリウッド外国人映画記者協会のメンバーは、協会に黒人を入れ、より包括性のある組織を目指すと発表していました。
映画部門の受賞結果は以下の通り。
■作品賞(ドラマ)『ノマドランド』
■作品賞(コメディー/ミュージカル)『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』
■男優賞(ドラマ) 故<チャドウィック・ボーズマン> 『マ・レイニーのブラックボトム』
■男優賞(コメディー/ミュージカル) <サシャ・バロン・コーエン> 『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』
■助演男優賞 <ダニエル・カルーヤ> 『ユダ・アンド・ザ・ブラック・メサイア(原題) / Judas and the Black Messiah』
■女優賞(ドラマ) <アンドラ・デイ> 『ジ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ(原題) / The United States vs. Billie Holiday』
■女優賞(コメディー/ミュージカル) <ロザムンド・パイク> 『アイ・ケア・ア・ロット(原題) / I Care a Lot』
■助演女優賞 <ジョディ・フォスター> 『ザ・モーリタニアン(原題) / The Mauritanian』
■監督賞 <クロエ・ジャオ> 『ノマドランド』
■脚本賞 <アーロン・ソーキン> 『シカゴ7裁判』(監督:アーロン・ソーキン)
■音楽賞 『ソウルフル・ワールド』 (音楽:トレント・レズナー/アッティカス・ロス/ジョン・バティステ /主題歌:JUJU『奇跡を望むなら...(ソウルフル・ワールドver.)』)
■歌曲賞 「Io Si (Seen)」 『これからの人生』
■外国語映画賞 『ミナリ』(監督:リー・アイザック・チョン/アメリカ)
■アニメーション作品賞 『ソウルフル・ワールド』 (監督:ピート・ドクター)
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