福岡市の歓楽街・中洲にある九州最大のキャバレー「日本一の桃太郎」(福岡県福岡市博多区中洲2丁目4-20 第21ポールスタービル 4階)が3月31日、41年の歴史に幕を下ろしています。
「キャバレー王」と呼ばれた運営会社の森川観光グループ創業者(森川孝人)が2月下旬に92歳で死去し、新業態の台頭もあり閉店を決断したといいます。フロア面積1千平方メートルの大型キャバレーは全国的にも珍しく、貴重な大型のグランドキャバレーでした。
キャバレーは戦後、米国の進駐軍の慰安施設として始まった歴史があり、その後、日本人向けに営業するようになりました。高度経済成長期には接待や社交の場として栄えました。客が座るボックス席のほか、ステージやダンスホールなどがあるのが特徴。客はホステスの接遇を受けながら、ダンスやショーを楽しみます。
新型コロナウイルスの感染が広がり社会に閉へい塞そく感が漂う中、昭和の薫りを残す中洲のシンボルがまた一つ消えました。
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