10日午前の東京株式市場で、ソニーの株式の時価総額が一時10兆円を回復しています。
ソニーによりますと、2000年9月29日以来、約19年3か月ぶり。スマートフォンのカメラ用画像センサーで世界首位を誇り、自動運転車向けにも用途を拡大する方針で、市場で高い成長が期待されているのを反映している形です。
自動運転の際の障害物の検知に必要なカメラ用の画像センサーの需要増大が見込まれ、ソニーは米ラスベガスで6日(日本時間7日)に車載関連技術を詰め込んだ電気自動車(EV)の試作車を公開し話題を呼んでいます。
なによりソニーが発表した米マイクロソフトとの提携に注目が集まっているのが大きいのではないでしょうか。ソニーと米マイクロソフトは昨年5月に提携を発表し、クラウドやAI(人工知能)の分野で連携を深めていく方針を打ち出しました。具体的にはそれぞれの会社が抱えるゲームやコンテンツのストリーミングサービスで使うことを目指して、クラウドソリューションをマイクロソフトの『Microsoft Azure(アジュール)』を活用して共同開発するというもの。
ソニーの株価は好業績を反映して、上昇傾向が続いている模様。2019年9月中間連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が中間期として過去最高を更新しています。
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