国の特別天然記念物で絶滅危惧種のキジ目キジ科ライチョウ属の「ニホンライチョウ」を非公開で人工飼育してきた上野動物園(東京都台東区)は3月15日(金)から、飼育中の雄1羽について一般公開を始めています。動物園や博物館での公開は2004年以来、15年ぶりになります。環境省などは保護増殖事業を進め、2017年以降、飼育数が29羽と順調に増えたことから公開を決めています。 この日は上野動物園のほか、富山市ファミリーパーク▽大町山岳博物館(長野県大町市)▽いしかわ動物園(石川県能美市)でそれぞれ1~2羽を公開。3月16日からは那須どうぶつ王国(栃木県那須町)でも2羽が公開されます。 上野動物園では「ライチョウ」の体調に配慮し、公開時間を当面午前10時から正午までに限定します。来園者に慣れたら、徐々に公開時間を延ばされる予定です。