「睡蓮-柳の反映」@<クロード・モネ>
2月
21日
ルーブル美術館で発見されたのは2016年9月。かつて松方コレクションにあった作品と確認されたため、フランス政府から松方家への返還が決まり、昨年11月、同家を通じて西洋美術館に寄贈されました。半分ほど欠損しており、2019年6月の公開を目指し修復を進められています。当初のサイズは、同じく西洋美術館が所蔵している別のモネ作品「睡蓮」(約2メートル四方)の2倍以上の大作だったとみられています。
同コレクションは、川崎造船所(現川崎重工)や神戸新聞社の初代社長を務めた松方幸次郎(1866~1950年)が1910年代から訪欧し収集した美術品です。第2次世界大戦末期に敵国財産としてフランス政府に接収され、戦後、その一部はフランスの国立美術館に収蔵されたが、大半は59年に日本政府へ返還。同コレクションを保存、公開するために同年、西洋美術館が設立されています。
モネは「睡蓮」をモチーフにした絵画を多数制作した。西洋美術館は2月26日に記者会見を開き、詳細を明らかにする模様です。