「最中」は、『拾遺和歌集』に収録されている三十六歌仙の一人<源順(みなもとのしたごう>の歌、「池の面に 照る月なみを 数ふれば 今宵ぞ秋の もなかなりける」に基づき、宮中で行われた月見の宴で白くて丸い餅が出されたのを見て、「もなかの月」と会話の中で使われ、そのまま菓子名になったと言われています。 元々は月に見立てた丸い形の「最中」だったようですが、この【田子の月最中】は正方形で、中に柔らかいお餅が入り、小豆粒餡が詰まっていました。 おもったほど甘くなくて、餡の中に包まれたお餅の歯触りが面白い味わいでした。 静岡県富士市にある<田子の月>というメーカーの和菓子でしたが、同じ富士市の「田子の浦港」と関連があるのかなと、食べながら考えておりました。