3月4日付けの毎日新聞記事。
さようなら、タラス・テイラーさん。
3月初め、また一つ悲しいニュースがありました。
「おばけのバーバパパ」の著者タラス・テイラーさん(82歳)が2月にパリで死去されたそうです。
バーバパパは、昭和45年頃にパリで出版された幼児向けの絵本で、その後世界30か国に翻訳され、日本でも出版されていますし、確か富士通がマスコット・キャラクターとして使用していると思いましたが・・・。
バーバパパは、アメリカ人のタラスさんとフランス人の奥さん(後に離婚しましたが)のアネット・チゾンさんの二人が作り出したキャラクターです。アネットさんは4,5年前に既に他界され、残ったタラスさんがパリで活動されていました。
実は私は、40年前にパリでタラスさんとアネットさんにお会いして昼食をご馳走になった事があるのです。というのもフランス人と結婚してパリ在住の叔母(現在87歳)がアネットさんと友達だったからです。私はまだ英語が喋れなかった事もあって、あまり会話をした記憶は無いのですが、フランス語版のバーバパパにサインをして戴き日本に持ち帰りました。
私は、アネットさんがタラスさんと離婚した事もあり、また友人だったアネットさんも亡くなってしまったので、てっきり叔母とタラスさんはもうお付き合いは無いと思っていたのですが、叔母からの手紙によるとタラスさんとはその後も友達付き合いが続いていて、亡くなる間際に叔母に「最低一年で良いから、二匹の猫と一緒に自分のアトリエ(兼自宅)に住んで欲しい。」と遺言されたそうです。
叔母がどうするかは聞いてませんが、多分お世話になったタラスさんの遺言ですので、その通りにするだろうと思っています。しかし叔母も良い歳ですので、どこまでアトリエと猫二匹を管理できるのか・・・・。
ともあれ、タラスさん、結局あれからお会いする機会はありませんでしたが、どうか天国でアネットさん、バーバパパと共に幸せにお休み下さい。合掌