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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(1)『スター・ウォーズ タイムライン』監修:川本崇之(世界文化社)

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今年の読書(1)『スター・ウォ...
映画「スター・ウォーズ」シリーズの壮大な歴史をビジュアル年表で解説する図鑑『スター・ウォーズ タイムライン』(6930円)が、2023年12月21日に発売されています。
 
1977年に『スター・ウォーズ』(日本公開:1978年6月24日・監督:ジョージ・ルーカス)が公開されて以来、約45年以上にわたりさまざまな形で発表されてきました『スター・ウォーズ』作品です。
 
本書は映画、小説、ドラマ、コミック、アニメーションなどで描かれてきた物語を、時系列に集約・解説したビジュアル年表図鑑となっています。日本では馴染みの薄いコミックや小説などで発表された物語も網羅していますので、それらを読まなくても歴史を理解できるメリットは大きいです。
 
また「アナキン・スカイウォーカー」、「オビ=ワン・ケノービ」、「ルーク・スカイウォーカー」、「レイア・オーガナ」といった主要登場人物の生涯についても解説されています。
 
さらに〈ライトセーバー〉や〈ミレニアム・ファルコン〉、惑星にまつわる小史もビジュアルで詳しく掲載され、「スター・ウォーズ」ファン必携の一冊です。
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今年の読書(83)『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』東野圭吾(光文社文庫)

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今年の読書(83)『ブラック・...
今年最後の読書は<東野圭吾>の『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』です。2020年11月に単行本が刊行され、2023年11月20日に文庫本が発売されています。
 
「神尾真世」の元中学校の国語教師である父が故郷の実家で殺害されます。不動産会社でリフォームを担当している「真世」は仕事と結婚準備を抱えたまま生家に戻り、何年間も音信不通だった叔父「武史」と再会します。アメリカでショーマンとして成功した元マジシャンの「武史」は警察の捜査を頼らず、自らの手で犯人を突き止める行動をとります。
 
おりしも中学校の同窓会が予定されていましたが、父の葬儀を迫瀬ますが、警察の捜査も進展しません。かつて教師だった父を殺した犯人は、教え子である「真世」の同級生の中にいるのか。
 
コロナ禍で観光客の激減に苦しむ名もなき町で町を舞台に、元マジシャンが新たなヒーローとして、手品のように謎を突き詰めていく主人公のシリーズ誕生を予感させ、颯爽とあらわれた〈黒い魔術師〉が人を喰ったような知恵と仕掛けを駆使して、犯人と警察に挑む518ページでした。
 
ちなみに、2024年01月24日には、第2弾『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』が、(光文社)より単行本が刊行予定です。 
#ブログ #文庫本 #読書

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今年の読書(82)『ヴァイタル・サイン』南杏子(小学館文庫)

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今年の読書(82)『ヴァイタル...
医師であり作家の<南杏子>は、<吉永小百合>主演映画『命の停車場』(2021年・監督:成島出)の原作者ということで、気になっていましたが、解説者が<久坂部羊>ということで、今回本書『ヴァイタル・サイン』を手にしました。
 
2021年8月18日に(小学館)から刊行され、2023年10月11日に文庫本として発売されています。
 
物語の舞台は二子玉川グレース病院で、看護師として働く「堤素野子」は、元看護師の母の介護をしながら31歳になり今後のキャリアについても悩みながら忙しい日々を過ごしていました。患者に感謝されるより罵られることの方が多い職場で、休日も気が休まらない過酷なシフトをこなしますが、同じ病院の整形外科医である恋人「市川翔平」と束の間の時間を分かち合うことでどうにかやり過ごしていました。
 
あるとき「素野子」は休憩室のPCで、看護師と思われる「天使ダカラ」という名のツイッターアカウントを目にします。そこには看護師として決して口にしてはならないはずの、実体験の本音が赤裸々に投稿されていました。若い看護師「大原桃花」や看護助手の見習い「小山田貴士」の指導をしなければならず、心身ともに追い詰められていくにちじょうが、現場ならではのリアリティーで描かれていきます。
 
お仕事小説とみれば、将来の看護師希望者には読ませたくない現実感が伝わる「看護師残酷物語」とでもいえる現実を医療現場従事者ならではの目線で《白衣の天使》の裏側をなまなましく見事に描いています。
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今年の読書(81)『赤の呪縛』堂場瞬一(文春文庫)

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今年の読書(81)『赤の呪縛』...
本書『赤の呪縛』は、著者<堂場瞬一>の作家デビュー20周年の節目として、「父と子の相克」というテーマに真正面から挑み、2021年5月21日に刊行され、2023年11月10日に文庫本として発売されています。
 
36歳の警察官である息子「滝上亮司」と、政治家である父「喜多安武」の親子の確執を元に権力と血脈、信頼と裏切りに翻弄された物語です。
 
銀座の高級クラブで、ガソリンバラマキの放火事件が発生。オーナー「野村真沙美」と容疑者の27歳の女「西方若菜」が命を失います。
 
警視庁捜査一課の刑事「滝上亮司」が、捜査を進めると、亡くなった「野村真沙美」は父の元愛人であることが判明、背後に現在は神奈川県知事である父の存在が浮かび上がります。
かつて政治家の父を憎み、故郷の神奈川県を捨てた「滝上」は、捜査を進める上で「封印した過去」と向き合うことになります。
 
容疑者の女は、不正ドラッグによる催眠行為での放火が浮かび上がり、「滝上」は過去に自分も使用していた薬と対峙することになり、父の元秘書も殺害される事件が起こり、一度捨てた神奈川県へと出向くことになります。破滅するのは、政治家の父か、薬中毒であった警察官の自分かが交錯する状況の中で、事件の真相にたどりつけるのか。
 
物語は事件としての決着がつかないところで終わるだけに、中途半端な気分にさせられて終わりました。タイトルの〈赤〉は、血筋と放火現場の状況を意味しているようです。
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今年の読書(80)『星の王子様のことば』中条あやみ(かんき出版)

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俳優・モデルの<中条あやみ>(26)による初の翻訳書『大切なことを教えてくれる 星の王子さまのことば』が、2023年12月6日に発売されています。

 『星の王子さまのことば』名言集のベースとなるのは、 今年で 80 周年 を迎えます1943年に<アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ>の名著『星の王子さま』フランス語の原書と同時に発売されました<キャサリン・ウッズ>の英訳版です。

本好きの方の本箱には、必ずありそうな単行本『星の王子さま』ですが、原書の世界観を詩情豊かに再現した翻訳には根強いファンが多くおられると思います。

「大切なものは、目に見えない (Le plus important est invisible)」を初めとした本作の言葉は、生命・愛とは何かといった、人生の重要な問題に答える指針として広く知られています。この作品の元になったと思われる、1935年のリビア砂漠での飛行機墜落事故の体験は、<サン=テグジュペリ>による随筆集『人間の土地』(1939年)で語られています。
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今年の読書(79)『ゴースト 二係捜査3』本城雅人(角川文庫)

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「二係捜査」シリーズとして『宿罪 二係捜査1』『逆転 二係捜査2』と続き3ケ月連続刊行として本書『ゴースト 二係捜査3』が、2023年11月25日に文庫本書下ろしとして発売されています。

新大久保の路地裏で、喧嘩の仲裁に入った医師「柿沢孝洋」が殴られ、反撃して相手に重傷を負わせる過剰防衛事件が起きます。医師の「柿沢」は傷害容疑で逮捕されてしまいます。二係捜査担当の「森内洸」は、昨年行方不明となった3歳男児「飛翔」の母親「小深田亜里」が、「柿沢」と大阪で小中学の同級生であり、事件当時に病院を休んでいる事件としての〈端緒〉を見つけ出します。

その母親「亜里」との関係を取り調べで追及された「柿沢」は、突然、「飛翔」を殺したのは自分だと自供を始めるのでした。部屋長「信楽」たちは「二係捜査」の職務としての「遺体なき殺人事件」の真相を追い求めていきます。

物語としての構成は素晴らしく、中央新聞の警視庁クラブ担当の記者「藤瀬佑里」に代わる「向田瑠璃」のキャラクターも良かったのですが、事件の背景となる母親「亜里」のデリヘル問題に登場する男たちの記述が長く、誘拐犯に結び付く背景描写が物足りなくどうかなぁと感じてしまいましたが、作品的には「優」のレベルです。

巻末に「二係捜査4」は2024年秋に発売予定ということで、「藤瀬佑里」の再登場を期待して、楽しみに待ちたいと思います。
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今年の読書(78)『逆転 二係捜査2』本城雅人(角川文庫)

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今年の読書(78)『逆転 二係...
本書『逆転 二係捜査2』は前作『宿罪 二係捜査1』に続く書下ろし3ケ月連続刊行の第2弾にとして、2023年10月25日に発売されています。

10年前、日野市の女児殺害の容疑で逮捕された「野村栄慈」 は、二審で逆転無罪となっていますが、その「野村」が、再び逮捕されます。茨城で殺害された女児の発見現場付近で、彼の車と姿が防犯カメラに映っていました。

日野市の事件を担当した警視庁の「信楽」と「森内」は、「野村」の余罪を洗うべく捜査を開始します。一方、10年前に「野村」の無罪を勝ち取った人権派弁護士の「岸」は、今回の事件でも弁護人を引き受けます。

二係の「信楽」と「岸」は10年前の事件でトラブルを起こした経緯があり、今回は捜査の表舞台に出ることはなく、部下の「森内」が主人公的な動きで事件の解決に取り組み、衝撃の結末が待ち受ける展開となります。

法廷物でよく使用されます刑事事件での「一時不再理」を芯に据え、「野村」を追い詰めていく筋書きに目が離せませんでした。
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今年の読書(77)『僕が死んだあの森』 ピエール・ルメートル(文春文庫)

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著者の作品としては、『その女アレックス』『監禁面接』以来となる本書は、2023年10月10日に文庫本として発売され、本書は年代ごとの3章で時代ごとに描かれています。

〈1999年〉 母とともに小さな村に暮らす12歳の少年「アントワーヌ」は、サントゥスタッシュの森で、自作した秘密基地(ツリーハウス)の下で興味を示さない隣家の6歳の男の子「レミ」を、誤って殺してしまいます。殺すつもりはなく、いつも一緒に遊んでいた犬が死んでしまったことと、心の中に積み重なってきた孤独と失望とが、一瞬の激情となって木の枝で殴っただけでしたが、幼い子供は死んでしまいます。

死体を森の中のブナの木の穴に隠して家に戻った「アントワーヌ」は、その途中で大事なダイバーズウォッチを無くしているのに気づきます。子供の失踪に村は揺れ、警察もメディアも村にやってきます。母の薬を大量に摂取して「アントワーヌ」は自殺を図りますが、「デュラフォア医師」の往診で、食中毒とされ殺人の件を悟られた感がぬぐえない「アントワーヌ」でした。

〈2011年〉 事件後のクリスマスイブの夜、村は暴風雨に合い、村は洪水となり、捜査も中断されてしまいます。「アントワーヌ」は村を出て医学生となりますが、ブナの木がある森の再開発計画が持ち上がり、子供の白骨死体が発見されてしまいます。

〈2015年〉 母の交通事故で村に戻った「アントワーヌ」は、子供の頃の憧れの「エミリー」と一線を越えてしまい、その後「エミリー」の妊娠がわかり、結婚して医師として村に住み着くことになります。その際「デュラフォア医師」の診療所と営業権を買い取りますが、「デュラフォア医師」から母の人生の裏面を聞かされ、驚く「アントワーヌ」でしたが、殺人事件は迷宮入りになりそうな流れで物語は終わります。

殺人現場で落としたダイバーズウォッチ紛失の件が、その後文中に出てこず、腕にしていないのに母からの指摘もないのが不思議でしたが、後半で集大成的に物語を締めくくる構成は、先読み不可能で、細やかな筆致で「アントワーヌ」心の変化を描く犯罪文学の傑作で、最後の2行には、あまり芋見事な結末の文章で唸ってしまいました。
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今年の読書(76)『ほんまつ』松岡未優(扶桑社)

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俳優<松岡茉優>(28)のデビュー20周年を記念した初の著書『ほんまつ』が、扶桑社から発売されています。映画『桐島、部活やめるってよ』(2012年・監督:吉田大八)やドラマ『初恋の悪魔』(日本テレビ系・2022年 7月16日 から 9月24日)などで共演した<仲野太賀>が表紙写真を撮り下ろしています。

著書『ほんまつ』では、20年の年のキャリアを持つ俳優としての顔、28歳の等身大の姿など、今の<松岡未優>のさまざまな一面を知ることができます。

<松岡未優>自身が執筆した7編のエッセイを収録するほか、<伊藤沙莉>、<是枝裕和>、<三谷幸喜>、<リリー・フランキー>など、これまで作品をともにしてきた俳優や監督、そして<松岡未優>が大ファンと公言するマンガ『BEASTARS』(『週刊少年チャンピオン』にて2016年41号から 2020年45号)の作者<板垣巴留>とのコラボレーション企画などで構成されています。

<仲野太賀>による撮影企画は<松岡未優>の希望によって実現。表紙のほか中面31ページにわたって掲載され、<松岡未優>が親しい友人にしか見せないという素の表情を垣間見ることができます。
#ブログ #写真 #単行本 #漫画 #芸能 #読書

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今年の読書(75)『新版三島由紀夫が復活する』小室直樹(毎日サンズ)

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今年の読書(75)『新版三島由...
本日11月25日は、私の大好きな作家<三島由紀夫>(1925年〈大正14年〉1月14日~1970年〈昭和45年〉11月25日)の命日です。三島ファンでない限り、覚えておられる方も少ないと思いますし、NHKラジオ第一の『ラジオ深夜便』での「本日の出来事」にも出てきませんでした。

本書『新版三島由紀夫が復活する』は、今年の4月16日に発行されていましたが、本日に合わせて、じっくりと読んでいました。

自決事件があった〈水曜日〉当時は、中学3年生でしたが、図書委員で三島好きを知ってくれていました担任の国語教師が、「おい、三島が死んだぞ」と教えてくれた時のショックは、今でも強く心に残っています。

三島ファンとして多くの初版本を収集していますが、初めての小説集『花ざかりの森』だけは、中学生には手の出ない金額でした。元町通商店街にありました黒木古書店の店主に見せていた初版本は、夢にまで出てきたものです。

大学生になり、『三島由紀夫全集』が新潮社から全36巻で発行されましたが、毎巻楽しみで揃えました。

生誕100年周年も間近なだけに、どのような企画がなされるのか、今から楽しみにしています。
#ブログ #新書 #読書

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