“低木の花”《森羅・/・万象19-21》

アケボノアセビ(曙馬酔木) ツツジ科(Ericaceae)
学名:Pieris japonica f. rosea
別名: ベニバナアセビ(紅花馬酔木)

《時節・_・襍感⇔里山に見る樹花”》
アケボノアセビ(曙馬酔木);
ベニバナアセビと呼ばれる如く、アセビ の紅色園芸種。
近寄って見ると色的に妖艶に映るから不思議だ。
仲間のアセビ共々ツボミは、赤色。ツボミが膨らむと違いが出てくる。
壺型の花、寒い時期に咲き而して霜や雪を防ぐためか下向きで入り口が小さい。
虫による受粉は難しそうに見えるが、雄蕊に細長い突起があり問題ない。
これに昆虫が触れ花粉を落とすことで受粉をさせる。絶妙な構造である。
紅色の濃淡,淡紅色を「アケボノアセビ」,濃紅色を「ベニバナアセビ」と呼ぶ由。
「曙」とは、「曙色」の事。東雲色(しののめいろ)とも言い明け方の空の色を指す。
有毒植物である事で、鹿の多い山でも食べられず、ほとんどの山で見かける。
幹は、やや捻じれており、樹皮が灰褐色で縦に裂け目が入っている。
葉は互生、枝先に集まってつき、長さ3~10㎝、幅1~2㎝の倒披針形~長楕円形。
革質で厚くやや波打つ。葉先の縁にはごく浅い鋸歯があり、先がとがっている。
壺型の花が下向きに多数つく。花冠は長さ約7㎜位で壺形の先が浅く5裂している。
早春に咲くと思っていたが、早々と咲いてる花を昨日、里山で見つけた。
「泉の森2019/02/22」
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“可憐な淡乙女”《森羅・/・万象19-20》

オトメツバキ(乙女椿) ツバキ科(Theaceae)
学名:Camellia japonica var. rosacea Curtis
;Camellia japonica var. decumbens cv. Otometsubaki
別名:アワオトメ(淡乙女)

《時節・_・襍感⇔身近に見る樹花”》
オトメツバキ(乙女椿);ユキツバキ系の園芸品種。
清楚で淡いピンク色、八重咲き花での逸品種と言えよう。
花・樹については、前にも記したので省略するが今年は半月ほど早く咲いた。
身近な場所、我が部屋のベランダから見下ろす垣根に沢山蕾を持っている。
植栽されたものだが、毎年、綺麗に咲き誇ってくれる。
癒やしと言わずしてなんと言おうか。


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“泉の森景観・花”《森羅・/・万象19-19》

サンシュユ(山茱萸) ミズキ科(Cornaceae)
学名:Cornus officinalis Sieb. et Zucc.
別名: ハルコガネバナ(春黄金花)
《時節・_・襍感⇔里山の今”》
身近な里山では、野生種樹木の花は少ない。植栽された植物の水仙は、路端に綺麗に咲いていた。
休日の里山を散歩してると野鳥観察!!野鳥撮影の人々がおられた。場所を思うとルリビタキだろうか??
鳥を識別できる知識がない僕は、只々機材のカメラ、三脚に目が行ってしまう。
技術的問題でもあろうが、殆どの撮影者はミラー付き一眼デジカメである。
今年もまもなく写真映像のイベント「CP+2019」が2月28日(木)に開幕する。
最近は、観に行っていないがカメラ好きには待ちに待ったお祭りでもある。
そんな場にスポーツ写真に適した最高峰の一眼デジカメは、出てくるのだろうか!?!
そんなことを思いながら撮影者を眺めていた。やはり適材適所の機材群だった。
でも特等席を我が物顔に占領し陣取り雑談している面々に何か違和感をもつ。
このような光景、里山に限らずあちこちの公園でも見られる。やっかみではなく邪魔だ。
植物観察を目的とすると僕は、三脚等を携帯しなくなった。場所を専有してしまうから。
シラカシ池の傍にぽつんとサンシュユ(山茱萸) の若木がある。綺麗な総苞片が見れた。
樹々も春を感じているのだろうが、ここ数年、開花時期を上手く予想できない。
「泉の森2019/02/17」

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“肉眼で確認できた小花”《森羅・/・万象19-18》

イモカタバミ (芋片喰) カタバミ科(Oxalidaceae)
学名:Oxalis articulata Savign
別名: フシネハナカタバミ(節根花傍食)
《時節・_・襍感⇔里山の小さい花”》
イモカタバミ (芋片喰);
ムラサキカタバミ・フヨウカタバミ・ ハナカタバミ同様、南アメリカ原産の帰化植物。
だがイモカタバミは、戦後に渡来した。江戸時代のムラサキカタバミより後である。
白花種の シロバナイモカタバミ、 ベニカタバミもあるが、時代背景は知らない。
地下の塊茎によって増える。葉には、まばらに短毛が生え葉裏に橙黄色の小点がある。
花は直径1.5㎝位で濃いピンク色、花弁基部が濃紅紫色、 雄蕊の葯は黄色が特徴。
萼片先端に橙黄色の小点が2個ある。ムラサキカタバミは、雄蕊の葯が白色で、
花の色も薄いピンク色。花弁の基部はやや黄色を帯びる。
類似種のレッド・オキサリスは短毛、萼が楕円形で、花弁が軟毛でおおわれている。
南アフリカ原産のハナカタバミは大型で、茎に微毛が密生、花の基部は白で葯は黄色。
*     *     *     
見かけた芋片喰の花々は、色が薄い。本来、春爛漫の頃に咲くが、早くに咲いた故か??

※     ※     ※     ※     ※

今日は、建国記念の日(建国をしのび、国を愛する心を養う日)である。
1967年(昭和42年)から実施されている国民の祝日。
この日は、かつて紀元節として奉祝されていたが、第二次大戦後廃止されていた。
建国の日ではなく建国を記念する日としたは、紀元節のイメージを抑える為だったか。
人日の節句(旧暦)旧暦の正月七日。七草の節句とも呼ばれた。
新暦で祝う、又、旧暦日で祝う地域もあったようだ。
紀元節1873(明治6)年から1948(昭和23)年まで祝日とされ、
四大節(新年・紀元節・天長節・明治節)の一つとされていた。
日本書紀・神武天皇即位の日、紀元前660年1月1日を新暦にして2月11日を祝日とした。
第二次大戦後、日本国の憲法精神にそぐわないとのことで廃止されたが、
昭和41年に「建国記念の日」として復活した。
1873(明治6)年に紀元前660年を元年とし「皇紀○年」ともしたが、現在は使わない。
2月11日は、余り知られていないが今的な表現としても面白い記念日でもある。
「万歳三唱の日」、1889(明治22)年、帝国憲法発布記念式典で初めて万歳三唱が行われた事による。
今年は、御代(みよ)替わりという特別に重要な年でもある。その年の建国記念の日。
悠久の歴史を持った国に生きている。己の国に誇りを持ち、感謝もしたい。
世界的にまれな国であろう。戦後のしばらく間、2月11日が祝日とされなかった。
建国神話・皇国史観を戦争と結びつけ軍国主義の復活と称し反対する勢力もあるが、
建国を祝う、神話とかであっても建国物語として国と国民を結びつけるものでもある。
今、日本の安全保障は脅威にさらされている。今こそ憲法をも再考すべき時だ。
祝日法で建国記念の日は「建国をしのび、国を愛する心を養う」とされている。
悠久の時を思い、誇りを以って近隣諸国と対峙して頂きたい。
自民党総裁の安倍晋三首相は党大会演説で、「・・・憲法改正に取り組むときが来た。
自衛隊を明記し、違憲論争に終止符を打とうではないか・・・」と呼びかけた。
憲法改正は自民党の党是だ。それにも増して国の守りとは何かを国民に問うべきだ。
先般、韓国の文喜相(ムン・ヒサン)議長が米メディアとのインタビューで、
「慰安婦問題の解決には天皇陛下の謝罪が必要」との趣旨発言をした由。
難癖、屁理屈を言っているに過ぎないが、裏返せば天皇の尊厳を認めていることだ。
戦後、70年を経過し、戦後の動乱期の国政等が史実として明るみに出てきた。
而して昭和天皇の毅然とした対応・態度が、今の日本の輝きにつながっている。
こうした史実を我々は、知らされてこなかった。今や鮮明にわかってきた。
近代・現代の史実を未来に伝えるべくさらなる検証を処すべきだ。
その上で、政争ではなく検証に基づいた史実と現代に見合った憲法改正を希す。
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“小さな花7”《森羅・/・万象19-17》

オランダミミナグサ(阿蘭陀耳菜草) ナデシコ科(Caryophyllaceae)
学名:Cerastium glomeratum Thuill.

《時節・_・襍感⇔里山の小さい花”》
オランダミミナグサ(阿蘭陀耳菜草)、ヨーロッパ原産の帰化植物。
茎は高さ10~60㎝。全草に線毛が多く、茎は、ミミナグサの様に暗紫色を帯びない。
日当たりの良い場所に見れる。全体に毛が多く茎の上部に腺毛が多い。
葉は対生し淡緑色、葉の両面に毛が密生する。花弁は白色、5個で、先が2裂する。
萼片は、花弁とほぼ同じ長さ。小梗(花につく柄)は萼より短く、花が密集する。
花は長さ約7mm、花柄は約2mmと短い。花は直径約8mm。
よく似たミミナグサは花柄が萼片より長く、萼片と花弁の長さがほとんど同じ。
ミミナグサの特徴は、花が閉じたとき花弁が隠れる。種子は長さ約0.8mm。
オランダミミナグサは萼片の方が短いので、花弁がはみでる。種子は長さ約0.5mm。
この草、先年は2月4週に花を観察している。最近は、草花の開花時期がずれて来た。
※     ※     ※     ※     ※
先般来、巷では問題あることが報道されている。「幼児虐待」それも実の親の??
教育の歪に尽きる出来事と考えて止まない。教育基本法・個人情報保護法とは?!?
教育現場での“体罰”をただ単に教師の暴力と、改善策を構築してこなかった。
親子関係に関しては、個人情報保護法とかで、官憲の介入は極力抑えている現状。
これ等がからみ合って不幸の結果に至っている、と思えるのである。
現政治の世界での政権に只々反旗を振り、良策に向かう議論を持たない事に似ている。
リベラリストの感覚に憂う。自分に甘く他人に厳しい。指導的立場人の感覚も問題だ。
揚げ足を取るだけで本質に迫らない。而して各自保身を優先し、本質に迫らない。
国会議論を聞いていると、国民の代弁者か??と疑いたくなる。
政権与党の主張が良い訳ではないが、国を守る国民の安全を計る施策が見えて来ない。
党利党略ではなく、更には、まやかしの議論ではなく真摯な議論を臨みたい。
斯様に記している僕自身、こんなことしか言えない。何とももどかしい。


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“立春”《襍観・/・凡声19-1》

春らしい花姿
寒い・・・でも熱く語ろう!!

《時節・_・襍感⇔“静謐な世情”》
立春 (りっしゅん) 、春の気たつを以て也(暦便覧)この日から立夏の前日までが春。
まだ寒い日々だが日脚は徐々に伸び、暖かくなりつつあり、梅や桜が咲き始める頃。
“静謐な世情”とは、静かで落ち着いている樣、“深夜、書斎に過ごす如きか”。
世の中が穏やかに治まって欲しいが故に、こんな難しい表現を若者に言いたい。
静謐(せいひつ)・・・漢字文化なる語感・響きを感じるのである。
「このひとときのみ静謐であれと念じながらふたりひっそりかー 太宰治(秋風記)」
*     *     *     *     *
国会が始まり諸問題の施策対応が、議論され国民に提示される、って思いたいが!?!
傍観するに、やっぱり!!野党は本質的な真摯な「議論」をするように見えない。
近隣諸国との外交問題、特に北朝鮮による拉致被害者救出問題は、火急の問題だ。
自衛隊問題等々、韓国との諸問題。おまけに沖縄の問題も、今年は大変だ。
変革の時、樹は熟しつつある。政情もさることながら、カメラの世界も変革の時。
2019年に期待したいことが、沢山有るが、個人としてできることはなんだろう??
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“小さな花6”《森羅・/・万象19-16》

ミチタネツケバナ(路種浸け花)    アブラナ科(Brassicaceae /Crucifera)
学名:Cardamine flexuosa, Cardamine hirsuta L.

《時節・_・襍感⇔里山の小さい花”》
ミチタネツケバナ(路種浸け花);.
日本の在来種タネツケバナ、オオバタネツケバナ の仲間だが、ミチタネツケバナはヨーロッパ原産の帰化植物。
種子の入った長いサヤ(果実)が、花より上に斜上して伸びている。
種浸け花は田圃等の湿った場所に生え、路種浸け花は畑や道路脇の乾いた所に生え名前の由来である。
茎は普通、直立し、下部には下向きの毛があるが、上部には毛がないのが普通。
茎の上部には葉が少なく、下部に集まってつき、果期にも根生葉が残る。
葉は、羽状深裂し小葉は普通4~7対つき広惰円形で頂小葉が最も大きい。、葉柄や葉裏に粗毛がある。
花は白色の4弁花。花弁の長さ2.5~4.5㎜、幅0.5~1.1㎜と小さな花である。
雄蕊は、普通4個まれに5~6個。花柱は長さ0.1~0.6㎜。萼片は4個、長さ1.5~2.5㎜、幅 0.3~0.7㎜。
果実は長さ1.5~2.5㎝、幅 1~1.4㎜。果実の中の隔壁を挟んで種子が並らんでいる。
種子は淡黄緑色、長さ約1mmで熟しても黒くならない。小さくも力強く咲き始めていた。
*     *     *     *     *
肉眼では、仔細に観察できない程に小さな花達。沢山あって楽しい。
だが、似ているが微妙に異なった姿・形で違う種類なんて言う草花達。
ミチタネツケバナとタネツケバナの見分けも結構難儀である。
よく見かける仏の座とヒメオドリコソウも見間違えてしまう事、しばしば。
記録・・・撮影しておくと気付けるのでしっかり撮影している!?!
デジカメに成ってからそんな記憶・勘違いが少なくなった。
反面、保存量が増え、HDDも増え、おまけにPCも強固にアップ。
その割には、技工は落ちるばかりで・・・なんともはやである。     
「泉の森2019・1・28」
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“黄色い花”《森羅・/・万象19-15》

ヒメリュウキンカ(姫立金花) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Ranunculus ficaria L.
別名: オウシュウキンポウゲ(欧州金鳳花)

《時節・_・襍感⇔自然発生したか??黄色い花”》
ヒメリュウキンカ(姫立金花) ;
園芸用に栽培されたが野生化し日本全国に分布。現在は、帰化植物に登録されている。
ヒメリュウキンカは、湿った草原や湖沼畔に見える、小型でキンポウゲの仲間。
水辺に咲くリュウキンカとよく似ているが、ヒメリュウキンカは、山地に咲く。
比較的長期間にわたり光沢のある小さい一重の黄色い花を咲かせ、基本は、一重咲き。
八重咲き等、個体変異も多い。葉形や葉の模様にも変化があり、多くの園芸種がある。
非常に丈夫な植物であることで園芸愛好家に親しまれている。
「2019/01/28・泉の森」

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“初春に観る種子と黄色い花”《森羅・/・万象19-14》


《時節・_・襍感⇔植栽された樹の種子と黄色い花”》
一昨日の昼間、今年はじめて雪がチラチラと舞った。この地ではめったに雪を見ないが。
今朝は、少し寒いが青い空が広がっている。心地良い(こんな寒さが好きだ)。
今の時期、里山では仲々野生花を見ることが出来ない。でも花芽が見れるのは楽しい。
しばらく前に造園的植物公園に散歩に出掛けた。其処は薔薇に力を入れてる植物公園である。
開園して未だ10年に届かない。地表の自然植生が徐々に出来上がって来てると映る。
植栽された低木、その一つに「芙蓉」があった。植栽構成(公園内の位置)として楽しみだ。
花が枯れた後の姿でもあるが、種子を包む殻が五つに割れ、中の小さな種は飛んで行く??
飛ぶと言っても空を舞うほどに軽いとは見えない。周辺に撒かれるって言う雰囲気だった。
芙蓉の果実が割れ、種子が飛ぶ風情を枯芙蓉と呼び冬の季語でもある。これぞ日本人の感性か。

芙蓉が植栽された所から北側、小丘に油菜(菜の花・菜種)畑が広がっていた。
今や観賞用として野菜にするハナナ(花菜)が主か。照明用の油としては栽培していないだろう。
菜種油としてのアブラナ(油菜)は、愛用する人はかなり居ると思う。
菜の花からの「蜜」も結構人気がある。一口に菜の花といっても、数百種もある。
蜜も種類によって色々で微妙に異なる。蜜蜂が好むものと好まないものもある。
多用される菜の花、春を感じさせてくれる花だ(訪問時は曇り、何処となく柔らかく映った)。
「2019/01/20・花菜ガーデン」

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“小さな花5”《森羅・/・万象19-13》


《時節・_・襍感⇔道端の小さい花”》
ヒメウズ(姫烏頭)が咲き出した。昨年より2週間以上も早く姿を見せた。
5~6mmの花達は、寒さを押しのけるかのように下向きだが楚々と開花しはじめた。
当然、茎も細い。そこに見る軟毛が力強く、葉でバランスをとっているようでもある。
(姫烏頭)って小さなトリカブト(鳥兜)という意味らしいが、鳥兜とは全く雰囲気が違う。
ヒメウズ(姫烏頭)は漢方では「天葵」と呼び解熱や利尿剤として用いられている由。
漢名では、老鼠屎とも云われネズミの糞を意味する。埼玉県では、絶滅危惧ⅠA類(CR)。
根にアルカロイドを含む。してみると鳥兜同様、有毒。花言葉は不変、志操堅固だとか!!
「2019/01/25居所付近」

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