カワズザクラ(河津桜);
河津桜は、東伊豆河津川沿い3kmに約800本、町全体では8千本が植栽されている。
原種系オオシマザクラ、 イヌザクラ 、 ウワミズザクラ 等の多くには、実がつく。
が、交配作出された園芸品種は、染色体の事で実ができないものが多い。
大島桜と寒緋桜の自然交雑種と推定されている河津桜は、然と実がつく。
だが、河津桜の“さくらんぼ”は、食用にはならないと言われている。
河津桜のさくらんぼ、赤を通り越し黒くなるまで熟さないと柔らかくならない。
更に黒く熟した河津桜のさくらんぼ、酸味が強く甘みもないので食用に適さない。
早咲きの桜で花色も清楚なピンク色、見応えある樹木の一つのだが。。!
原木は河津町の飯田典延邸にあり、1950年頃に野生樹を移植したとある。
幹は暗灰色、横長の皮目があり、葉は互生、倒卵状楕円形、葉縁には鋸歯がある。
葉は両面とも無毛で葉柄も無毛。蜜腺は葉柄の上部につく。葉より先に開花。
花期は長く、花が残っているうちに葉が出てくる。花は大きく直径約3㎝くらいになる。
淡紅色で花弁の先端に切れ込みがある。萼筒は長鐘形で萼片は披針形。
* * * * *
今では河津桜として定着しているが、南伊豆町青野川周辺が原木の場所ではないか。
紫陽花探訪の途で聞いた話だが、河津桜ではなく、下賀茂桜が妥当とおもった。
河津桜の樹木名、名称に違和感を持つ。