※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 定点観察をしているヨウラクタマアジサイ(瓔珞玉紫陽花)。 今年もひっそりと花を見せてくれた。 咲き始めは白っぽい花弁らしいが、其の状態にでく逢わせていない。 眺めていると、密穂状の花序、見事だ。 其れにもまして見事なのは、葉の大きさ、長さ30センチはある。 花弁が垂れ下がってくる花期の後半、其れを守っているような葉。 ライムグリーンの花弁と葉のバランスがとても良い。 ※ ※ ※ ※ ※ 「神奈川県立相模原公園2016/12/04」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 日本の地名でとっても雰囲気・想像をふくらませる漢字がある。 『雲谷』と書いて、「もや」。 先日、訪ねた足柄地区、天候状態に依ったのだが、 柔らかい雰囲気、どことなく霞んでみえる景色。 和むと言える風情、「もや」って感じだった。 樹・草、1本ゝゝを見ればじつに艶やかだったが。。。! 今年の晩秋も癒やしに、出会えた。 ※ ※ ※ ※ ※ 「足柄山麓2016/11/20」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 暫く前に訪れた南足柄市矢倉沢地区周辺は、様変わりするかもしれない。 今は、素朴な山里だが地域の行政的構想=改編が聞こえてくる。 此の足柄周辺を「東箱根市~箱根市」へと改編していこう、と!?! 四季折々の花「あしがら花紀行」、花と農業「フラワーユートピア構想」。 既に春めき(桜)、夏の花葵、秋は酔芙蓉、冬は蝋梅、と下地はできつつ在る。 花による集客力は、確実に成果を上げているようだ。 しかし「地域ブランド」に悩んでいるとか!!一山超えれば箱根町である。 箱根・・温泉入口が、湯元なら、花の入り口が足柄と言いたいのか!?! しかしながら行政的地名で「箱根」には及ばない!?! 「地域ブランド」として南足柄市と足柄上郡(開成町、大井町、松田町、山北町) を併せて『東箱根』という名称に、更には地域ブランドとして「東箱根オリーブ」。 こんな構想が練られている。今人気!?!「鎌倉野菜」がモデルか!! でもちょっと、『東箱根』という名称、短絡過ぎないかって思う。 南足柄市・・明神ヶ岳や金時山等は、箱根外輪山だが「足柄山地」という由緒ある名。 大きく捉えて「箱根の中に足柄山地があり、金太郎が存在する」とされるのだが?? 由緒ある地名を活かして将来に向かって進めないか??って思う。 よそ者の夢想家(僕自身)の勝手論だが、慎重に対処して欲しいのだ。 東箱根・・箱根市??等と短絡的行政区分にしてほしくない。 2014年、南足柄市矢倉沢地区と箱根町の仙石原地区に通じる林道が、 一般道路《県道(仮称:南箱道路)》として、2020年完成を目指し始動している。 足柄上郡と箱根町が、僅か30分の距離になるのは嬉しいのだが。。。! 箱根町に供給する地場野菜を、足柄野菜と称してアピィールしては!?! 地域の活性化を、短絡的に「名称」を利用するのは?? 林道にして然り、南箱道路ではなく<足柄箱根路>の方が適しているように思う。 市町合併で『東箱根市』、将来的に観光都市として箱根町を含め『箱根市』??? こうした感覚が、あちこちにある。あえて「市」にすることはないと思えるのだ。 『箱根』に固執するよりも、ブランド名「足柄・・・」を目指すべきではないか。 単に観光的ブランド名「東箱根」という括りは、いただけない。 地名・名称には歴史・由緒が在るではないか。 箱根は、山地である。酒匂川を含めて相模湾まで取り入れたリゾート(観光圏)!! 農ある暮らし、「クラインガルテン」(ドイツ)感覚等々、施策が出ているが、 「クラインガルテン」の内容・趣旨は、足柄で言われるものと異なる(仔細は略)。 未来志向的方策、地域の活性化は、他力本願ではなく「創造」ではなかろうか。 『箱根市構想』に???を感じた現地散策であった。 歴史的に箱根町仙石原地区は、明治22年以前今の南足柄市や開成町、大井町等と同じ 足柄上郡に属しており(明治22年4月1日―町村制の施行にて仙石原村が設立され、 所属郡が足柄上郡から足柄下郡に変更された)箱根町とは同じ生活圏、経済圏であった。 こうしたことを下地に「箱根」という名を足柄全体に使うのは、単にこじつけと映る。 今、しっかりと定着している「足柄山地」も箱根に一括りにするのか?? 足柄と箱根の生活圏や経済圏、芸術文化まで共有した歴史があることは史実だ。 しかしながら、足柄を箱根にくみいれる根拠にはなり得ない。 「足柄」名をもっと大切にブランド化できる方策を計るべきだろうと、強く感じ入った。 ※ ※ ※ ※ ※ 「箱根外輪山・足柄山麓2016/11/20」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 神奈川県西部南足柄市矢倉沢地区、素朴な田園景観が残っている。 神奈川と御殿場を結ぶ古くからの街道筋である。 この街道から矢倉沢地区に入ると左奥にこんもりと見えるのが金時山。 童謡に歌われている「足柄山の金太郎」ゆかりの地でもある。 丹沢山地麓周辺が、登山基地ではなく観光地化されてしまった。 かつての素朴な山里・集落が消えつつある中で素朴さが色濃く残っている。 この金時山の向こう側は、箱根・仙石原高原。 足柄側から仙石原に通じる往古よりの山道が、矢倉沢林道として整備されている。 箱根外輪山・金時山周辺を「足柄山地」と称しているが、 足柄山という単独峰はない。 矢倉沢林道を横目に見て金時山方向に進むと地蔵堂集落に達する。 素朴なかつてよりの足柄山地風情が色濃く残っている。 古いから良いのではなく植生的にも野性的で良いって感じだ。 金時山は粘性の高い金時山溶岩からなっており山頂付近の傾斜が非常にきつい。 遠くから見るとひときわ高い峰が天を突いているように見える。 この姿、イノシシの鼻のように見える!! それ故、猪鼻嶽(いのはなだけ)や猪鼻ヶ嶽(いのはながたけ)と呼ばれてもいた。 地蔵堂から金時山に登るルートの麓に「夕日の滝」がある。 酒匂川の支流内川にかかる落差23m、幅5mの滝。金太郎が産湯をつかった滝と伝承されている。 夕日の滝の名称は、1月半ばに夕日が滝口に沈むところからつけられた由。 周辺は、新緑・紅葉ともに見事だ。 先日、訪れた時、滝壺よりちょっと下に希少植物の茎・葉を見かけた!?! 来年の晩夏~初秋に再訪してみたい。 ※ ※ ※ ※ ※ 「箱根外輪山・足柄山麓2016/11/20」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 人気の社寺公園は、艶やかな樹々葉でいっぱい。 それらの多くは、人工的に、園芸的に作られたもの。 おまけに人を眺めに行くようでもある。 里山での紅・黃葉も“素朴”って感じる原風景感が薄い。 超がつく人気地ではないが、好みの景観に出会えた。 ※ ※ ※ ※ ※ 「箱根外輪山・足柄山麓2016/11/20」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ カシワバハグマ(柏葉白熊) 柏の葉に似てることで名前が付いた。 ハグマとは仏具の払子の先についている”白熊”(ヤクの尾の毛)のこと。 在来種(日本固有種)で山地の木陰等に自生、本州、四国、九州に見られる。 茎高30~70cm。茎は分枝せず、葉は卵状長楕円形で縁に粗い鋸歯がある。 10月前後、茎上部に白い10個程の筒状花を咲かせ花冠の先端が反り返る。 ヒサカキ(姫榊) 神事で使われるサカキの小型種でヒサカキ(姫榊)と呼ばれている。 晩秋に黒い実を付ける。在来種の常緑小高木。 壷型でクリーム色の花を下向きに沢山つける。 生垣や植え込みとして利用されるが、神前に供え用いられている。 名前の由来は、「姫さかき」が訛ったと言われている。 タムラソウ(田村草) アザミの仲間は夏の花が多いが、タムラソウは秋の訪れを告げる花。 茎は直立し、綾(縦線)があり、有毛。アザミに似るが葉に棘がない。 葉は互生し、両面に細かな白毛があり、質はやや薄い。 頭花は紅紫色で上向きに咲き、剛毛状の冠毛をもち斜めに花床につく。 雌蕊の先が2裂しカールしている。総苞は、鐘形で総苞片は瓦状に並ぶ。 痩果は、円柱形で冠毛は淡褐色、ドライフラワーのように残る。 そして綿毛の付いた種が風で飛ばされていく。 (終焉から新たな息吹へと・・・子孫は、脈々と継なる) ヤクシソウ(薬師草) 紅葉が始まるとめっきり花は少なくなるが、 ヤクシソウは、木々が葉を落とす頃になっても元気に花を咲かせている。 まとまって咲く風情は、野草ではなく造形美に映る。 野草の紅葉、ヤクシソウはまさに赤く紅葉するときくが出会えていない。 紅葉したヤクシソウ、花の咲く時期と紅葉が一緒になるは、更に稀らしい。 野菊と言えば、白や薄紫の花を連想するが薬師草は、黄金の野菊だ。 葉形が薬師如来の光背(後光)に似ているというのが命名の有力説。 日当たりの良い山地のやや乾いたところに多い、無毛の越年草。 茎はよく分枝し、根生葉は花時には普通ない。 葉は互生、倒披針形~倒卵形~バイオリン形で、浅い鋸歯がある。 基部は心形で茎を抱くが、開花時には枯れてしまう。花期は8-11月。 枝の先に多数の花をつけ、頭花は上向き、花後に花柄が曲がり下を向く。 総苞は、下部がはふくれて堅くなる。そう果は、黒褐色。冠毛は、純白色。 ハナヤクシソウ (form. pinnatipartitum)は、 葉が深裂する。 ウスイロヤクシソウ(form. pallescens)は、花が淡黄白色。 ※ ※ ※ ※ ※ 植物の生態を眺めながら、時世の怪、殺伐とした社会を想う。 「横浜市新治市民の森2016/11/13」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ クサギ(臭木); クサギの花は、前に掲載したと思うが、白くて清楚な花をつける。 臭木と言うだけあって葉を揉んだりするとちょっと臭いがする。 悪臭と言うほどのものではない。以前はクマツヅラ科、今はシソ科とされる。 黒っぽい青紫の実や周りの赤い花弁に見えるガク(萼)、秋模様で綺麗。 ※ ※ ※ ※ ※ 「横浜市新治市民の森2016/11/13」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 此処の所、机に向かうことが多く中々散歩散策に出れない。 せめて週末ぐらいは!?!と海・里山へ・・・。 潮騒の趣、森を通る風に香りを感じる。 近間の場所では紅・黄葉には少し早かったが、週末散歩を。 散策路を行くと、家族連れが何やら楽しそうに遊んでいた。 自然は、いいッて感じた一瞬。早く濃い紅・黄葉になって欲しい。 「緑気浴」&小春日和(balmy autumn weather)の里山。 ※ ※ ※ ※ ※ 「横浜市新治市民の森2016/11/13」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ヤマブドウやエビズルと同じくブドウ科のつる性植物。 木性の蔓植物。葉の縁には粗い鋸歯があり無毛(野葡萄は有毛)。 春~夏に集散花序の小さく緑黄色を帯びた花を咲かせる。液果は球形。 ハエ等の幼虫が寄生し虫えいを作る。それ故、色々な色を見せる。 海岸近くに自生している。 ※ ※ ※ ※ ※ 小春日和(balmy autumn weather, Indian summer, St. Martin's summer) ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より 小春日和(こはるびより) 晩秋から初冬にかけて現れる穏やかな暖かい晴天。 小春とは旧暦 10月のことで,太陽歴では 11月から 12月上旬にあたる。 厳しい冬を前に現れる温和な天気を喜んだことばで, アメリカや西欧にも冬を前にしたこの時期の穏やかな晴天をインディアン・サマー, 老婦人の夏などと呼ぶことばがある。 * * * * * 少し前の穏やかな天候の週末、レディースサラダ(大根の一種類)を探しに出かけた。 そこは、横須賀市と葉山町の境目の所。今年は、未だだった(遅い)。 仕方なくお気に入りの食堂に寄った。 若いご夫婦が、数種類のみを提供しているこだわり在る食堂。 大根に出会えなかったが、旨い・美味なる昼食で至福のひとときを貰った。 この食堂、最近人気で予約をしないと☓。1時間以上も待った。 其の待ち時間を三ツ石で、、、のんびりとした良い雰囲気、お気に入りである。 「横須賀市秋谷(三ツ石)2016/11/07」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 白く実に清楚な雰囲気を持つとっても好きな薔薇。 トゲが少なく枝も細くうつむき加減に咲く。 ティーローズ系のさわやかな香り。 Schneewittchen、「白雪姫」とかIceberg「氷山」と言われている。 四季咲き性で花径:7~8cm。半横張り性でほのかに香る。 ※ ※ ※ ※ ※ この「白雪姫」なる薔薇、若い頃に恩師夫人から頂いた思い出ある薔薇。 それから30年余り我が両親が丹精こめて育て、今にある!! 今月の10日に3度花を付けたとわが子から連絡貰って自宅に戻り眺める。 満開ではなく七分くらいの開花状態、そして開ききった後の雰囲気が好きだ。 静かにみやびを閉じ始めた花弁に近寄ってみると、妖しく輝いていた。 ほのかに赤みを帯びた花弁に、今年もありがとう・・・って。 今年もはや11月半ばだ。そんな時に、淋しい、訃報をきいた。 昭和を彩った、個性的歌い手さん「リリィ」さんが天星された。 我が山仲間は、彼岸の彼方で喜んでいるだろう。 ひょっとしたら弾き語りを聞いているかもしれない。 「弔意」 「自宅2016/11/11」