“山路(4)”《襍感 ・/・古往今来248》


「東海自然歩道・用木沢~犬越路」
このルートは、もっぱら下山ルトで使われているらしい??
のんきに昼前にここから登るとなると一寸した散策程度出ないと。
幾人かの登山者と行き会ったが皆、下山者だった。
丹沢には結構、絶滅危惧種の植物が生育してるが羊歯類が多い。
自然界で淘汰され消えていく植物もあれば、その反対もある。
環境土壌、生育土壌で自然交雑する植物達。強い生命力だ。
『植生保護柵』にどんな花が??来春から見聞したい。
登山道で開花してる植物は殆どなかったが、
一輪、楚々と咲いてる花を見つけた。
健気に魅せてくれたが、これ又、種類特定出来ない花だった。
リンドウ科/リンドウ属だろうが???


12月05日誌「西丹沢・東海自然歩道2014・11・16」


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“山路(3)”《襍感 ・/・古往今来247》

幹の直径 1メートル以上もあるブナの古木!!

「東海自然歩道」と言われる通り比較的、安全に山道が整備されている。
これならば身軽な軽装備でも歩けると思った。
しかし「登山」の・・ハイキング・トレッキングの範疇に入っているからか??
行き会う登山者がいない!?!人気がないのだろうか??
ダムサイトにはあれほどの人がいたのに・・・!?!
お陰で静かな自然に包まれてのんびりと歩けた。
途に広河原があり、そこから右岸を上がって行くとすぐに大木が目に入ってきた。
ブナ(漢字に置き換える字はないと聞いている?)の老木だ。
樹齢400年はあろうか(ブナの成長はとてもゆっくりだから)。
この木、世界遺産登録で有名になった白神山地の主要構成樹木。
ブナの葉って、形が面白い。葉脈が葉の縁に向かってへこんでいる。
そのへこんだ部分が雨粒を溜め、枝から幹を伝い根元に流れる。
それ故か、ブナ林は、涵養保安林でもある。
目の前の1本の老樹、周り植物達を養っている感じだった。

ブナは、ひし形の小さな実を付ける。その栄養価は、とっても高いが!?!
結実は、毎年と言うわけではなく不定期(気まぐれ!)。
ブナの森は、動物の生育に大きな影響をもたらす。
近年、ここ丹沢のブナ林の衰退が激しい。
大気汚染・鹿による下草の菜食、ブナハバチの大量発生などが衰退原因。
ブナの老木から少し登った所の台地は、動物・植物の交差点!!
台地の一画に鉄柵があり植生保護柵が作られていた。
周りのスズタケは立ち枯れが目立つ。鹿の食害か??


『☆植生保護柵
 神奈川県では、丹沢大山保全対策事業の一環として1997年度から林床植生の衰退の著しい特別保護地区を中心に、植生保護柵を設置しています。植生保護柵内では、植物が繁茂してシカの菜食により絶滅が危惧されていた希少種の回復や、ブナの天然更新に役立っています。(「アトラス丹沢第二集」7pより)
 また設置に際しては、地形の変化及び野生動物の移動経路を遮ることがないように40m×40mを標準としています。ただし、現地の微地形や樹木の立地状況に合わせているため、寸法は小さい柵では一辺10m、大きい柵では一辺50mに及ぶものもあります。なお、登山道沿いで登山者の目に触れる機会が多いこと及び特別保護地区内という事情があることから景観にも配慮し、網及び支柱は茶色に着色されています。
(神奈川県自然環境保全センター自然情報 第1号「丹沢山地の特別保護地区内における植生保護柵の設置実績と破損状況」より)』


「ぶな」で思い出した事がある。「ブナもやし」ってご存知か!?!
ブナの実から発芽した稚芽を“もやし”に見立て食べる。
秋、落ちたブナの実の中で動物たちに食べられなかった幸運な種子。
翌年、発芽する。このブナの稚苗、周囲の下草と生存をかけて戦っているか!
“ブナもやし”発芽した稚芽を強火で炒め、醤油、ニンニク等で味付け。
これが実に美味。採取期間が短い、採取場所も限られ簡単に味わえない。
自然派の我々には、春の珍味、最高の贅沢だ。
稚芽を摘む、間引きしてやるような! 共存共栄の手法!?!


用木沢出合1.7km 犬越路0.8kmと言う道標があり、
そこからは、ちょっとした登山道、コシツバ沢を見ながらの登りになる。
途中、道幅が狭くロープの張ってある場所もあるのでここから引き返した。
連れは、富士山好き。「犬越路からの富士山」!!は、内緒にして。

12月04日誌「西丹沢・東海自然歩道2014・11・16」


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“山路(2)”《襍感 ・/・古往今来246》

今は、右側に登山道がしっかりと付いているが、
昔は左側の沢沿いを歩いた。樹々を見上げながら。
かつては橋下の沢沿いをヘツって(岩場をはうように)上流へと向かった。
どこにでも見られる枝沢だが、この眺めの中にしっかりと
自然の摂理が見て取れる。
岩一つ一つにも凄絶な歴史がひめられて・・・!

歩き始めて唯唯、驚くはかつては渡渉しながら進み登っていった道が、
橋あり木道的に渡しがあったりで。。。!
沢沿い、狭い谷間って感じた所が整備されすぎたって感じる。
フサザクラの蕾やムラサキシキブの紫の実が目の前に見れた昔、
今は、沢沿いをへつる感覚もない。上流に向かうって感覚なし!?!
だが先に進むと枝沢と出会う。こうした雰囲気は、やん中そのもの。
流れの窪に落ち葉が積もり始めている。
落ち葉って大切な役割、働きがあるね、って眺めておった。
雨粒が直接土壌に当たらないクッションの役割を持つ。
土壌が流されることを防いでいる。
積った落ち葉、降る雨をスポンジのように蓄えて、
ゆっくり地中にしみ込ませる役割、巧みな技ではないか!!
落ち葉をよくよく見ると下の葉や水の中の葉はボロボロに腐っている。
葉の形すらなくなりつつある。
落ち葉は、小さな生き物によってかみ砕かれ、
更には、土中に住む微生物によって分解される。
植物やプランクトン等の成長に不可欠な養分、再び土や水中に還元される。
豊かな森で生まれた栄養分が、川を伝って海に。豊かな漁場をも育てる。
相模湾が魚類の宝庫と言われるのも合点が行くってもの。
沢に転がっている石を見ると、雑だが3種類に分けられる(丹沢での話)。
ごま塩模様の石、緑っぽい石、そして黒っぽい石だ。
丹沢は地下マグマがゆっくり上昇して出来た山地。
3種類の岩石を見て生い立ちもわかると聞いた事がある。
プレートテクトニクス理論って、壮大なるロマンを持つ。
フィリピン海プレートに乗ってきた伊豆半島、
本州(北米プレート、ユーラシアプレート)にぶつかり今も押し上げ続けている。
何百万年後には大島など伊豆七島も本州の一部になっているのか???
このプレートとプレートのぶつかり合いで丹沢は今も少しずつ高くなって!?!
道同者を待つ間、景色を見ながら想いをふくらませた。


12月03日誌「西丹沢・東海自然歩道2014・11・16」


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“山路(1)”《襍感 ・/・古往今来245》

あさの曇り空が嘘のように晴れて!!
山間部に「ススキ」は、やはり似合っている。
雑木黄葉とイロハカエデ(Acer palmatum)別名;イロハモミジ、タカオカエデ、コハモミジ、カエデ。
こんな眺めが好きだ!!
オオモミジ(大紅葉) カエデ科 学名:Acer amoenum
丹沢には、この「オオモミジ」が沢山、見える。
一本の木で黄色、オレンジ、赤とさまざまな色が重なり合うオオモミジ
時期が早かったと見えてまだ、黄葉状態だった。

12月も後半、いまさら「黄葉・紅葉」でもあるまいが、
日誌的に記しているのでお許しを。

浦島太郎の気持ちに浸って西丹沢・犬越路(峠)近くまで散歩に出かけた。
国道246号線は、自転車で幾度も走っているので感慨などないが、
県道76号線に入ると???綺麗!!舗装整備された路が丹沢湖まで。
ここは人造湖・三保ダムの貯水湖。昔、沢登りに来てた頃と全く様相が違う。
面影など全くなく観光地化していた。紅葉見物か?駐車場は満杯。
中川川上流に向かって湖の右側を行くと中川隧道入り口に着いた。
この辺りの紅葉、自然美でよろしい。隧道先は通行止め。
折角なので道同者を山の自然紅葉・黄葉をみせてあげよう、と。
昔・砂利道だった林道を車で山道入口まで進むことに。
だがここまで車で入れる事自体が、僕には何とも不思議に思えた。
くねくねと林道特有の路を進むと樹々の幹の中に皮が剥けているのが見て取れる??
熊や鹿等の動物が食事したのか!?!昔は、もっと奥だったような気もする。
そんな事を思っている内に林道終点地、「用木沢出合」に着いてしまった。
山に入る予定はなかったので、街なかを歩く程度の服装、一寸、後ろめたい。
ここからは沢に沿っての山道、東海自然歩道である。
点在する雑木黄葉・紅葉が見られる沢筋を少し登ろう・・・と。

12月02日誌「西丹沢・東海自然歩道2014・11・16」

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“叛逆のろれつ”《襍囈 ・/・古往今来244》



今年もあっと言う間に師走を迎えてしまった。
我が身を振り返ると悲喜交交、雑事に追われ総てが半端、焦りをもつ。
カメラいじりや自転車乗りを始めてからずいぶんと時を重ねている。
自転車はこの所、体調不良で乗っていないが。
その分、リハビリを兼ねて花探訪にのめり込む。
今年は、デジカメ元年(気持ちの上で)として撮ることに???
何処にいってもカメラマンが多い。
周りでは素晴らしい機材で、極々普通に撮っておられる。
圧倒されるは、カメラ達。撮った画像を見せて貰いたくなる。
僕のデジカメ古風ないでたちだが、僕には宝の持ち腐れ!?!
巧く撮れていない。扱い切れていないのだ(デジイチではない)。
花を記録するって鮮明・明確さが先、だがピントがこない。。!
本体・一玉で1年、扱いは少し慣れたが対応課題は増える一方。
第2段階目(2年目)に向かおう、、来年は、などと^^)。
「趣味だからって甘え、適当に妥協(勘違い)だ!!
仕事は、追求・攻めだ。徹頭徹尾、妥協なし。」
なんとなく処していた昨今であったが・・・・。
いい加減な己の対応に頭を叩かれた思い。そんなスレッド拝した。
ブログル仲間の花瓶づくり!!ワインのガラス瓶を再利用された由。
なんと瀟洒な形ょ!! 唸ってしまった。
楽しみの中にも深き探求。単にのめり込んでいたは、己の無様さだ。
機材(デジカメ)が、己の処方に適してない,なんて!?!
デジカメに失礼なことであった。只々、己の非力だった。
来年は、見ていろって・・・デジカメに闘志が湧いてきた。

ブログルで友達登録を頂いているお一人に「くまごろう」さんがおられる。
氏(師と畏敬の念をもつ)のシリーズ「くまごろうのサイエンス教室」
これも凄い、無知な僕でも分るほどに理路整然と而して緻密に語っておられる。
異国の地に住まわれて、日本を真摯に見ておられる。畏敬の念を禁じ得ない。
ブログルの面々には、ぜひ一読をおすすめしたい。

出会い・・巡り合い、一瞬を逃すと次はいつ来るか??
先月、訪れた真鶴岬で思い掛けない一瞬に出会えた。
朝マズメ、夕マズメ時、海岸や山の頂で一瞬、見られる色合い。
辺り一面が淡いピンク色に染まる、そんなときがある。
気象条件等で中々出会えない一瞬。
最良の色合いではなかったが、綺麗な光景に久し振りに出会えた。
表現できない色あい。其の一瞬を巧く色出し出来ない撮影技術。

課題・・学ぶべき、処し方、たいへんだ。
いまどきのデジカメ仕様は、凄い。コンデジでもだ。
結果を引き出すは、撮り手次第。
カメラじゃないよ・・って頭を叩かれぱなしの1年だった。

昔、カメラの師と仰いだ偉人が、
「相対する物とニラメッコせい!!」
「自分の中に引き寄せよ。じっと我慢をして。」
「相手が微笑んだ時、シャッターをきる」
花を撮る時の心得を示して下さった。
そんな教えをすっかり忘れておった。何たることか!!
花写真が、風景になっておらない。花と対話していないって感じる。
此の1年を振り返れば・・・!!頭の中は、走馬灯の様に次から次と。
夢と希望は、持たねばって・・・痛感した事々でありました。


12月01日誌「真鶴岬2014・11・10」


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“ウメボシイソギンチャク”《襍感 ・/・古往今来243》

磯、干潮時のウメボシイソギンチャク。
潮位が上がり水面下になった時の状態。
水中になった時の状態。この変貌は、実に楽しく映る。


「わが身・我が心に力を賜りたい!?!」

神奈川県西端の半島、真鶴半島の突端に三ツ石がある。
若い頃、「鎌倉の自然を守る会」の月例会で此の地を訪ねた。
目的は、「ウメボシイソギンチャク」を見よう、であった。
このイソギンチャク、差して珍しいものではない由。
がしかしこの三ツ石では、不思議なことがあったとか??
大正時代の関東大震災で、磯の変動??等で・・・!
此のイソギンチャクが絶滅した。
ここ真鶴には横浜国大の研究施設があって絶えずモニタリング
觀察して来られた由。
其の専門家が、ある日突然に大量のウメボシイソギンチャクを発見。
死滅したはずの生物の出現、それも大量にである。
未だに謎に包まれている。
ご案内頂いた酒井 恒先生は、感慨深げ感動的にお話しくださった。
此の地は、天照降臨??今風に言えば「パワースポット」か。
中々、訪れる機会がなかったが伊豆の帰り道立ち寄ってみた。
来年に思いを馳せ、水面下の「梅干し樣!?!」に祈り希してきた。
自然の神秘・・・摩訶不思議さ!!

11月30日誌「真鶴半島三ツ石2014・11・10」


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“浜万年青”《襍草 ・/・古往今来242》

真鶴岬突端上部に咲く浜万年青、眼下の三ツ石を見守っているようだ!

ハマオモト(浜万年青) ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
学名:Crinum asiaticum L. var. japonicum Bak.
  ;Crinum asiaticum L.(広義)
別名: ハマユウ(浜木綿)
英名: crinum lily, poison bulb, beach lily

葉がオモトに似て海岸に生えることに和名は由来する。
一般的に「ハマユウ」と呼ばれ庭先にもよく植えられている。
地下茎は鱗茎、葉は70cmにもなる、幅4~10cm、厚く光沢があり先が尖る。
花茎は太く、頂部の散形花序に固まって花を多数つける。
花の芳香は、強く夜に強く匂う。雄しべ6個。
螬果は直径3~4cmの球形、熟すと不規則に裂開する。
種子は直径2~3cmの球形、コルク質の厚い種皮に包まれ水に浮き海流で運ばれる。

ハマユウ(浜木綿)、花が神事に用いる幣を作る木棉(ユウ)に似ている事に由来。
南方系植物で房総半島が自生北限らしい。
花は、シロバナヒガンバナに見間違ごう。ハマオモトもヒガンバナ科である。

11月29日誌「真鶴半島三ツ石2014・11・10」


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“照葉野葡萄の実”《襍木 ・/・古往今来241》


テリハノブドウ(照葉野葡萄)  ブドウ科(Vitaceae)
学名:Ampelopsis glandulosa var. heterophylla
;Ampelopsis brevipedunculata (Maxim.) Trautv. var. glabrifolia Honda.

『寒さ暑さに強く、本州南部、四国、九州に分布、花期:7月~8月、
実期:10月~11月、花色:黄緑;
テリハノブドウは暖地の主に海岸に分布する落葉樹でノブドウの変異したもの。
葉に光沢ある事からこのような名前になった。
夏に小さな花を咲かせ、秋に紫色から青色の0.7cm位の実をつける。
ノブドウは日本全土に分布、こちらは暖地の海岸の日当たりの良い所に自生している。
実の中には「ブドウタマバエ」や「ブドウガリバチ」の幼虫が寄生している実が多く、
実の色が様々な色合いをしているのは虫が寄生しているからと言われている。
実が熟すと中が液体になるのですが、不味くて食べられないらしい。
テリハノブドウは丸っこい葉をしていますが、ノブドウは葉に切れ込みがあるものと、
丸い葉が交じる事があり、葉に深い切れ込みあるものをキレハノブドウと分ける異がある。』

以上のような解説を目にした。
身近なメモも同様だが、仔細に示したものに。。。日本各地の山地や野原に生える。
茎は暗灰褐色で節の部分は膨らむ。茎は毎年枯れるが、基部は木質化して直径4cmほどになる。
つるは長くのびてジグザグに曲がり、節はしばしは肥厚する。
枝ははじめ粗い毛が密生するが、のちに無毛。円形の皮目が多い。葉は互生。
葉身は長さ10cm前後、幅9cm程度のほぼ円形で3~5裂する。裂片の先は尖り縁には粗く浅い鋸歯がある。基部は心形。表面は無毛。裏面の脈腋にまばらに毛がある。
葉と対生して集散花序をだし、淡緑色で直径約3mmの小さな花を多数開く。
花弁は5個で卵状三角形、雄しべは5個、雌しべは1個。
開花したのち、雌しべの花柱だけを残して花弁と雄しべは落ちる。
果実は球形で直径7mm前後、淡緑色から紫色を帯び碧色になるが、
虫えいができ異常にふくらんでいるものが多い。花期は7~8月
冬芽は半円形の葉痕の奥に隠れて見えない。
葉が深く切れ込むものをキレハノブドウとして区別されることもある。
ヤマブドウやエビズルと同じブドウ科のつる性植物だが、食用には成らない。
葉は蛇葡萄、根は蛇葡萄根と呼ばれる漢方の生薬として名高く、
また日本の民間伝承薬草として、多くの効能が知られている。
ハエやハチの幼虫が寄生し虫えいを作る。実の様々な色はその影響によることが多い。


11月28日誌「真鶴半島三ツ石2014・11・10」

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“照葉野茨”《襍樹 ・/・古往今来240》

花期も終わりに近いか??かなりくたびれていた!!

テリハノイバラ(照葉野茨) バラ科(Rosaceae)
学名:Rosa wichuraiana Crep.
;Rosa luciae Rochebr. et Franch. ex Crep.
英名:memorial rose

テリハノイバラの実、ノイバラやヤマテリハノイバラ同様、赤い実をつける。
日本固有の野生種のバラ。海岸・砂浜に生えるものは、地面に茎を這わせる。
野茨は、僅かに赤み・クリーム色がかった花もあるが、テリハノイバラは純白。
ノイバラに似るが、葉に光沢がある。茎は鉤形の刺がある。
葉は互生し奇数羽状複葉で小葉は2~4対。
小葉は表・裏とも無毛、革質で、光沢があり、ほぼ円頭、鋭く粗い鋸歯がある。
托葉はやや厚みがあり、幅が広く、上部の裂片は三角形状。
腺毛は托葉の鋸歯の先などにあるが少ない。
萼片に明瞭な小裂片があるのが特徴的である。
花はやや大きく、直径約3㎝。果実は直径約7㎜の卵球形。
花期はノイバラより遅く開花する。
花期は、6~7月。つる性で落葉低木。
自生生育場は、海岸から高山の川原、草地までと広く分布している。
日本固有種で本州(宮城県以西)、四国、九州、沖縄で見られる。
葉は互生。長さ4~9cmの奇数羽状複葉で、小葉は2~4対ある。
頂小葉と側小葉はほぼ同じ大きさ。
小葉は長さ1~2cmの楕円形または広倒卵形で、ふちには粗い鋸歯がある。
先端は丸いものが多いが、尖るものもある。
革質で厚みがある葉は、両面無毛で表面は濃緑色で光沢があり、裏面は淡緑色。
側小葉に柄は殆どない。
托葉は緑色で下部が葉柄と合着し、ふちに先端が腺になった鋸歯がある。
枝先に芳香ある白花が数個つく。花は直径3cm位。花弁5個。雄蕊多数。
花柱は柱状に合着し、有毛。萼片の内面には短毛が密生する。
果実は萼筒が肥大した偽果で、先端に花柱や萼片の一部が残る。
直径8mm前後の卵球形で10~11月に赤く熟す。
偽果のなかに入っているそう果は、長さ5mm程度。花期は6~7月。

こんな観点から、“照葉野茨”と思われる。

11月27日誌「真鶴半島三ツ石2014・11・10」


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“小待宵草”《襍樹 ・/・古往今来239》


コマツヨイグサ(小待宵草) アカバナ科(Onagraceae)
学名:Oenothera laciniata
別名: ツキミソウ(月見草)
英名:cutleaf evening primrose

北アメリカ原産の帰化植物で関東地方以西の海岸や河原などに見られる。
花は2~3cm、茎の丈も30cmと小柄。
全体に粗毛があり茎は地面をはうか斜めに立ち、基部からよく分岐する。
中には地表にマット状に広がっているのも見える。高さ20~60cm位。
葉は無柄で互生し縁は不規則な鋸歯か、波状に浅~深裂、と変異が大きい。
花は日中に咲き、直径2~4cmの淡黄色の4弁花を葉腋につける。
しぼむと赤味を帯びる。花の下に長い萼筒がありその下に長い子房がある。
果実はさく果、長さ2~5cm、幅2~4mmの円柱形、先端に4溝がある。
一般的には、花期は7~8月とされるが、11月とは??気候変化故か?
マツヨイグサの小形版とされる小待宵草だが、
マツバボタンのような葉と地面を這う背の低い姿は、別ものではないか?
マツヨイグサの仲間は月見草とか宵待草とも呼ばれ、夕方から早朝に花が開く。
茎は、毛が密生する。根生葉はへら形で葉柄がある。
花の直径3~4cmになるものはオオバナコマツヨイグサと別種に分類、
(var. grandiflora (S.Watson) B.L.Rob.)
茎は地を這うことが少ない。が中間的なものもあり両者を区別しない見解もある。


11月26日誌「真鶴半島三ツ石2014・11・10」


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