キツリフネ(黄釣船) ツリフネソウ科(Balsaminaceae) 学名:Impatiens noli-tangere この時期、泉の森は、この「キツリフネ」で賑わう。 風に揺れてる風情は趣があるが、結構群生している。 だが、気をつけないと見過ごしてしまう。 葉の下側に隠れるように咲いているから。 幼児が見つけても、親は葉っぱしか見えず通りすぎてしまう。 子供目線。。。! 5月26日誌「5/25大和市・泉の森」
セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草) キンポウゲ科(Ranunculaceae) 学名:Delphinium anthriscifolium 先日見かけた場所は、囲いの中で1輪が見えただけだった。 (時期が遅かったようだ) 撮影位置が限られ特徴ある姿が見えない。 2枚目の画像は、以前のもの。 名前は、葉がセリの葉に花がツバメの姿に似ているから?? 明治時代に入ってきた中国原産の帰化植物。 この植物は、「小石川植物園」から逸出したと言われている。 現、東京大学大学院理学系研究科附属植物園(小石川植物園)。 歴史は古く、1684年に徳川幕府が設けた「小石川御薬園」が遠い前身。 明治10年、東京大学が設立され附属植物園となり一般にも公開されてきた。 この「芹葉飛燕草」現在首都圏でしか自生は確認されていない。 5月25日誌「5/25大和市・泉の森」
4月30日誌に半鐘蔓を掲載した。 植物愛好者でなければ通らない蜘蛛の巣を避けながらの道。 そこは雑木林の奥深い所ではない。 5メートルと離れていない所に散策路が通り、人通りも結構ある。 樹々で隠され、死角にひっそりと姿をみせる半鐘蔓。 おおよそ1ヶ月間に数度、拝しに行った。 社寺林、里山等と称されているが、かつては、生活地と里山の間に草地があった。 それが自然植物社会であり動物社会との共存環境だ。 動物が人間生活地に下りてくる、自然環境を考慮せず開発したのは、人間の業である。 東北震災後の復旧でこうした自然環境を取り戻すべく努力・方向性を目指せる期で在ると思う。 防波堤には自然な樹木を用いるのが、木の文化を象徴する日本的処置ではあるまいか!! 5月24日誌「4/29~5/23大和市・泉の森」
ハルユキノシタ(春雪の下) ユキノシタ科(Saxifragaceae) 学名:Saxifraga nipponica 先日、泉の森でハルユキノシタと思える花を見かけた。 近寄れないのと、葉が確認できなかったのだが?? 普段この花を見るとき、特長ある小さな花に目が向いてしまう。 更には小さな花であることで、花弁を仔細に觀察することはないだろう。 だが、2種類あって、「ユキノシタ」「ハルユキノシタ」とある。 ユキノシタとハルユキノシタの見分け方は、幾通りかあるが、 ここでは単に雪ノ下としておこう。春先に咲くからハルユキノシタ!! だが昨今の開花を見ると名称が不自然、改名しないといけないかもしれない!?! ちょっと詳しくは、こちらでm(._.)m(^з^) 5月23日誌「5/18大和市・泉の森」
ムラサキツメクサ(紫詰草) マメ科(Fabaceae) 学名:Trifolium pratense 別名:アカツメクサ(赤詰草)レッドクローバー。 クローバー(シロツメグサ)の赤花種としてレッドクローバーでお馴染みの帰化植物。 牧草として渡来されたヨーロッパ原産植物。今では各地でいたる所で繁殖してる。 葉の表面に八字状の白い斑紋は、見方によってはVに見えて誇らしげだ!?! ムラサキツメクサの中にシロツメクサと思える花を見ることがある。 よくよく見るとムラサキツメクサの白花であったりする。 この変異が固定され園芸種として販売されているようだ。 セッカツメクサ(雪華詰草)とか、シロバナアカツメクサ(白花赤詰草)等と称して。 学名: Trifolium pratense f. albiflorum シロツメクサとの違いは、花の下に葉が有り花序径が少し大きいのがセッカツメクサ。 シロツメクサは、江戸時代に和蘭からガラス等の荷物の隙間の詰め物として渡来したとも云われる。 現在は、家畜の栄養に良い飼料でもあるらしい。 5月22日誌「5/18大和市・泉の森」
レイコウ(麗晃)こんな園芸種名を見たことおありだろう。 園芸店等では、耐寒マツバギク、レイコウ、花あかりと言った名称で販売されてる由。 多年草で、南アフリカ原産の帰化植物。園芸上では、耐寒マツバギク。 学名:Delosperma cooperi、ハマミズナ科(Aizoaceae・ツルナ科) デロスペルマ属。 我々は、マツバギク(学名:Lampranthus spectabilis)ランプランツス属と思っていた。 このLampranthus spectabilisは耐寒性がない。別名、サボテンギク(仙人掌菊)。 日本では、この2属を総称して「マツバギク(松葉菊)」と呼び、とてもわかりづらい。 普段目にするのは、デロスペルマ属のマツバギク「レイコウ」という品種らしい、。 デロスペルマ属は南アフリカ・大地溝帯に分布。 泉の森の植物を紹介しているサイトでは、「ランプランツス属と紹介してるようだ。 松葉菊に間違いないのだが、目の前の花はどちらか??とへそ曲がり爺は!! 觀察(悩み!?!)の楽しみが1つ増えた。 5月21日誌「5/17大和市・泉の森」
身近な里山の中に古民家(農家)を移築して公開している(画像1)。 庭先に若樹が植裁され、枝・葉だけでは木名を特定できず幾度も訪ねていた。 経過觀察するのも愉しいものである。だが花を見ても未だ木名特定が出来ない。 最後、種子(実)を観て判断するか、と再三眺めていて先日、木名が分かった。 ほっとすると、周りに目が行く。少し離れた所に紫色の花が・・・!(画像2). ムシトリナデシコ(虫取り撫子) ナデシコ科(Caryophyllaceae) 学名:Silene armeria 自然発生だとしたらすごいことだが、植えられたのだろう?? 脇にホウズキの白い花も見えて。。。楽しかった(画像3)。 [f:id:redhupa:20140527170230j:image] ホオズキ(酸漿・鬼灯) ナス科(Solanaceae) 学名:Hozukius emblemarius 別名: ホウズキ 5月20日誌「5/17大和市・泉の森」
大昔より、現東京周辺は武蔵の国と呼ばれていた。 其の名残、否、国木田独歩の「武蔵野」を思い所要の度、皇居周辺を散策する。 “武蔵野=雑木林”その景観は知る由もないが、なんとなく想像できる。 この100有余年の間で東京の自然環境は、大きく変化するを余儀なくしてきた。 第二次世界大戦での東京大空襲での変貌、復興は、たいへんであっただろう。 被災した都市空間は壊滅的であったようだ・・・!?! そんな被害の中で生き残り、更により良い林相を形成し続けてる「神宮の森」。 また、周辺の御苑(皇居外苑)・神宮外苑の森、隣接する赤坂御用地(赤坂御苑)、 一般公開されていないがこの70年余りで本物の林相が形成されているようだ。 世界に誇れる、風土に合った自然の森が、東京にはある。 又、荘厳な鎮守の森という概念で捉えてみても「神宮の森」は、素晴らしい。 造園家や学識者達が描いた森林造成計画は、緻密で「日本的風土」を今に見せてくれている。 林苑の創設より最後の林相に至るまで変移の順序(予想)まで記録にある。 古来より培われた日本的造園技術の高さを示すもので、予想は的確に的中し見事だ。 首都東京の中で「日本の原風景的自然環境・景観」を見せてくれる皇居から明治神宮の森、 今後100年の計で日本を代表する「自然環境・景観地域」街並み景観を充実させて欲しい。 2020年には東京オリンピックが開催されることでもあるし。。。 そんな折、先日、 国立科学博物館が「フキアゲニリンソウの発見」を発表した(五月十六日)。 国立科学博物館の調査で、皇居内でニリンソウの新種が見つかった。 吹上御苑で見つかったので「フキアゲニリンソウ」と名付けられた由。 ニリンソウは、里山等で普通に見られるが、新種のニリンソウは、背がとても高い。 拝見出来る機会を楽しみにしたい(無理だろうが^^)。 オリンピックがらみでもないが、東京駅から皇居に向かう道路に花壇を提案する。 よく街なかで見かける園芸種とか外来植物は、避けて。。! 皇居を中心に周辺道路に日本固有種の野草花壇を是非に望みたい。これぞ「日本らしさ」。 皇居外堀の土手には、野草がたくさん見られる。 東京駅から丸の内界隈を、樹木と野草の街並みとしてほしく、切に望みたい。 日本の顔という場所だ。日本の花を紹介するのにも良い。期待したい所である。 日本の中心地、皇居に新種の花が静かに生きずいていた。里山の顔と言えまいか。 嬉しい発表、在来種野草は、「和」の象徴と思って止まない。 5月18日誌「5/16 国立科学博物館発表植物」
春の野では、色々な草花が魅せてくれる。 偶然に開花前の野薊の蕾と出会った。 自然の神秘を思わせる風貌、葉が花を守っているように見える。 咲き誇る姿もよろしいが、この蕾・・宝石のように妖艶に映った。 ノアザミ(野薊) キク科(Asteraceae/Compositae) 学名:Cirsium japonicum Fisch. ex DC. 50-100cm高になる多年草。春に見る薊はこの種だけ(園芸種は別)。 葉の表面にまばらの毛。裏面の脈状にも毛がある。 直径4-5cmの頭花は枝の先に直立してつく。 総苞は幅2cm内外、片は6-7列で外片は短い、先は短い刺針があって直立する。 背部はふくれて粘着する。花冠は長さ18-22mmで狭筒部は他部より短い。 自然分布:本州・四国・九州 5月17日誌「大和市・泉の森5/11」