Go Woke, Go Broke(ゴー・ウォーク・ゴー・ブローク)
8月
28日
「Go Woke, Go Broke(ゴー・ウォーク・ゴー・ブローク)」
「Go Woke, Go Broke(ゴー・ウォーク・ゴー・ブローク)」という言葉をご存じでしょうか。直訳すると「ウォークになれば破産する」という意味になります。もともと “Woke” とは社会問題に対して意識が高いということを指していましたが、アメリカでは最近、政治的に正しくあろうとするあまり一般消費者から反発を受け、結果的にビジネスが失敗するという皮肉を込めて使われることが多くなっています。
実際に「Go Woke, Go Broke」を象徴する出来事が最近アメリカで大きな話題となりました。南部を中心に展開しているブッフェ形式のレストランチェーン「Cracker Barrel(クラッカーバレル)」が、ブランドイメージを刷新しようとロゴを変更したのです。昔ながらの家庭的で伝統的な雰囲気を大切にしてきた会社でしたが、新しいロゴはモダンで現代的な方向に寄せたものでした。その結果、これまでの顧客層から「らしさを失った」と強い反発を受け、株価は大きく下落しました。
批判の声は想像以上に大きく、最終的に会社は「新しいロゴは取りやめ、元のロゴに戻す」と発表しました。しかしそれでも事態は収束せず、いまや「経営責任をとって社長を辞めさせろ」という声まで広がっています。これはまさに「Go Woke, Go Broke」を体現するケースだと言えるでしょう。
アメリカの消費者はブランドの一貫性を非常に重視します。長年築き上げてきた伝統的なイメージを急に変えることは、顧客にとって「裏切り」と映ることがあります。特にポリティカルな方向性を強調しすぎると、企業としては社会的評価を狙ったつもりでも、実際には株価下落、売上減少、経営批判という結果を招きかねません。Cracker Barrel の件は、企業が「どのように社会的意識を取り入れるか」について慎重でなければならないという大きな教訓を示しています。
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内倉憲一(うちくらけんいち)
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