今日のホームオフィスのウォールペーパー
8月
2日
今日のウォールペーパーは、シアトルのバラードという街にある「バラードロック(Ballard Locks)」で撮影した写真を水彩画にしたものです。ここは、ピュージェット湾(Puget Sound)とレイクユニオン(Lake Union)、そしてさらにレイクワシントン(Lake Washington)という湖をつなぐ水門です。
ピュージェット湾は海水で、湖は淡水。そして水位も異なります。このため、船が安全かつスムーズに行き来できるように、水門を使って水位を調整しながら船を通過させています。観光地としても有名で、休日には多くの人が見学に訪れます。しかもこの水門は、誰でも無料で利用できるというのが素晴らしいところ。レイクユニオンやレイクワシントンに停泊している船が、この水門を通ってピュージェット湾、さらには太平洋へと出て行くための「ゲート」の役割を果たしています。
私はこの仕組みを見ながら、ソフトウェアのローカライゼーション(各国・地域向けの言語・文化対応)を思い出しました。
たとえば、日本で開発されたソフトウェアをアメリカ市場に投入しようとするとき、そのままでは通用しないことが多いのです。文化、言語、商習慣、規格、支払い方法…すべてが違います。
この「差」を調整してあげる仕組みがローカライゼーションです。
水門が海と湖の水位や塩分濃度の違いを調整しながら、船の移動を可能にしているように、ローカライゼーションも、異なる文化や市場環境の“水位差”を調整し、スムーズな展開を可能にする仕組みなのです。
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内倉憲一(うちくらけんいち)
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