犬山城へ行ってきました。昨年、彦根城を見に行きましたので、
これでやっと、4つの国宝のお城を制覇しました。
午前中は曇っていたのですが、午後から晴れて良かったです。
お城から見た木曽川の景色はとてもきれいでした。
櫻田さんにどこのお面か聞いてきました。
いずれも、バリ島のお面だそうです。
テレックやトペンなどの色を塗る前のお面だそうです。
なんとなく、伎楽のお面に似ていますよね。
面白いですね。きっとどこかで繋がっているのでしょうね。
写真上は、栗田美術館にある伊万里染付VOC欧字文芙蓉手皿です。栗田美術館のカタログによると寛文(1661-72年)に作られたものだそうです。31.5cmあります。
オランダ東印度会社の頭文字をとりVOCとし、見込中央にこの3文字マークをいれて、当時、注文により伊万里で製作し輸出していたようです。
1661年にバタビア発オランダ宛の手紙に出島より陶器71000個運んだとあり、更に総督は76000個の買付けを命じているという資料があるようで、これが1661-72年とした根拠と思われます。
さて、2番目の写真は、東京プリンスの美術骨董フェアで見つけた初期伊万里の染付VOC欧字文芙蓉手皿です。ご覧のように、生がけで、裏の高台も3番目の写真のように3分の一高台です。
東プリの報告でも書きましたが、初期伊万里のVOCマーク入りの芙蓉手皿など見たことがなかったので贋作だと思ったのですが、栗田美術館に同じものがあるというので、疑問に思いながら、写真を撮らせていただきました。
栗田美術館の皿は、カタログの写真だけでは、初期伊万里かどうかわかりませんでしたが、risukoさんがこのゴールデンウィークにわざわざ栗田美術館に行って確認してくださいました。
栗田美術館の皿は、生がけでなく、また、高台も1/3高台ではなく、初期伊万里ではないそうです。
ということで、疑問が解けすっきりしました。
risukoさん、ありがとうございました。
編集でまとめるのが面倒なので、続けてアップします。
写真上はビング&グレンダールのジャスミン文花瓶(ca.1920)、写真下はロイヤルコペンハーゲンのジャスミン文吊り花瓶(1895-97)です。
いずれも、よく描けております。特に、ビング&グレンダールの方は、淡く発色しており、とても美しいです。
今日は、スマルプグリンガンといういつもと違う7音のガムランの練習のあと、六本木・東京ミッドタウン内にあるサントリー美術館へ「ガレとジャポニズム」展へ行ってきました。 これは、サントリー美術館が東京ミッドタウンへ引っ越して開館一周年記念展だそうで、結構、力が入っており、見ごたえがありました。
ガレは、北澤美術館をはじめ、今まで何度か展覧会で見ておりますが、今回は、特にジャポニズムの関わりを中心に、ガレだけでなく、日本の浮世絵や蒔絵、陶磁器など、そして、他のヨーロッパにおける日本の影響を受けたデザイナー(ドレッサーなど)の作品も展示してあり、なかなか良かったです。ロイヤルコペンハーゲン初期(1888年)における釉下彩のプレートもありました。ガレの作品もガラスだけでなく、陶器や家具など展示してあり、とても、充実してました。真葛香山も2つありましたね。
1867年、1878年、1889年、そして、1900年のパリ万博、その間にあったロンドンやシカゴ万博の影響力は大きかったんですね。あらためて実感しました。
ちょっと、思ったのですが、ひとよ茸のランプは1900年に作られたようですが、B&G・ Effie Hegermann-Lindencroneのひとよ茸の花瓶は1895-1898年の間に作られました。ガレは、ひとよ茸文の花瓶も作っており、北澤美術館の資料によると1889-1904年となっております。
お互いに影響を受けているとは思いますが、どちらが先なのでしょうね。
調べると面白そうですね。
ということで、東京プリンスホテルで行われている「ザ・美術骨董ショー」へ行ってきました。
昨年は、西浦焼のC&SとマイセンのC&S、そして、ロストランドのトレイを購入しました。今年も、真葛、井上良斎、錦光山など和物の釉下彩が結構出てました。ロストランドもいくつか手ごろな物がありました。で、何を買っていこうかなと考えていたのですが、結局、ビール2杯飲んで何も買わずに帰って来ました。
やはり、今年は、精神的に安定しているのかな? うん、いいことだ。
写真上は、私がいつもお世話になっているクレシェンドさんのブースです。
写真左下は、別のお店にある、なんとVOCマークが入っている初期伊万里です。ちゃんと生がけで、裏の高台も小さいのです。最初贋作かなと思っていましたら、同じものが栗田美術館にあるそうです。こんなものが、あったんですね。ちょっと感動しました。
写真右下は、さらに別のお店にあるマイセンのヌーヴォー磁器です。
ということで、いっぱい珍しいものを見て楽しい一日でした。
昨日から、東京プリンスホテルで「ザ・美術骨董ショー」が行われています。陶磁器に限らず、美術館クラスのものが手にとって間近に見ることが出来ます。
最近は骨董市や骨董フェアに行くことが、少なくなりましたが、この東京プリンスの骨董ショーは毎年欠かさず行っております。
お勧めです。
横浜開港150周年イベントとして、神奈川県立歴史博物館で、「特別展 横浜・東京 明治の輸出陶磁器」が今日から行われています。6月22日までです。
高木先生がかなり関わっており、先生のコレクションも出品されています。
みなさん、是非行きましょう。特に、横浜・東京に住んでいる方は必見です。
古伊万里の上絵桐鳳凰文茶碗です。
時代は江戸中期です。でも、江戸中期っていつからいつまでのことを指すのでしょうね。適当に1750年頃とでもしておけばよいのでしょうか。根拠は、この茶碗の形がだいたい江戸中期頃のものだというところから判断されていると思います。
左下は見込みの絵付です。右下は蓋を上部から見たものです。
この茶碗には、染付は一切使われていません。金彩、赤そして、うすい紫で上絵付されています。素地も釉薬が薄くかけられ、かなり柿右衛門の濁手に近い白ですが、やはり、釉薬がたまって厚くなっているところはうすく青みがかっています。
金と赤そして紫を使うところなどは、古伊万里としてはなかなか珍しいものだと思うのですが、いかがでしょう。
昨日は、第6回西洋陶磁勉強会が朝からありました。英国のチェルシー窯を中心に18世紀の柿右衛門様式の磁器をたくさん見せていただきました。もちろん、手に持って触らせていただきました。これが勉強会のいいところですね。
その流れで午後は出光美術館でやっている柿右衛門と鍋島展に行ってきました。重要文化財の柿右衛門1つ、鍋島3つを含むとても良い展覧会でした。
展覧会を見ながら、柿右衛門の青は、おそらく染付の淡いダミ染めの青を目指していたのではないかと思いました。濁手の白を得るためには、染付を使うことができなかったわけですから、どちらを選ぶかということですね。柿右衛門は上絵の赤をくっきりと美しく見せるために白をとったわけです。そして、鍋島は染付の青をとったわけです。もし、濁手の白を出せて染付の青も出すことが出来れば、おそらく柿右衛門も鍋島同様、青を出すために染付を使ったのではないでしょうか。
しかし、鍋島の染付の青は本当に美しいですね。特に重要文化財に指定されている3枚はすごい。
とても勉強になりました。
西洋陶磁器コレクターではありますが、実は古伊万里も好きでいくつか持っています。真贋がよく判らないものもありますが、そのときは気に入って買ったわけですから、気にしないで、少しずつブログにアップしていこうかなと思います。
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