「1ドル=155円76銭」
5月
13日
13日午前の東京外国為替市場で、円相場が上昇に転じる場面がありました。10時すぎに円は一時「1ドル=155円60銭」近辺まで買われています。
日銀がこの日通知した国債買い入れオペ(公開市場操作)で購入予定額を減らしたのをきっかけに円買い・ドル売りが増えました。10時時点は「1ドル=155円93〜95銭」と同25銭の円安・ドル高でした。
日銀は13日通知した定例の国債買いオペで、残存期間「5年超10年以下」の購入予定額を4250億円とし、前回(4750億円)から500億円減らしています。市場では維持されるとの見方が多かったため、オペ通知を受けて日本の金利先高観が強まり、円買い・ドル売りが活発となりました。
もっとも、買いが一巡すると円相場は「1ドル=155円台後半」まで水準を戻しています。米金利の先高観が根強く大きく開いた日米の金利差に着目した円売り・ドル買いが続いています。10時前の中値決済に向けて「おおむねドル買いが強い」との声が聞かれ、輸入企業など国内実需筋の円売り・ドル買い観測が相場を下押し、10時前には「1ドル=155円96銭」近辺まで下落する場面もあ出ています。