日産、米国でホンダに自動車供給検討
7月
12日
11日、経営不振が続く日産自動車が、米国の工場で生産した自動車をホンダに供給する方向で検討していることが報道されています。
日産は経営再建に向け、米国を含めて国内外にある工場の稼働率改善が課題になっています。主要市場である米国の工場で、ホンダ向け生産が実現すれば、収益力の向上につながります。
トランプ米政権の一連の関税政策を巡る日米交渉は長期化が懸念されています。米国内生産を増やすことは、米国が輸入自動車に課した(25%)の追加関税の影響抑制も期待できます。
報道によりますと、日産が、米国で人気があるピックアップトラックを生産し、ホンダが自社ブランドで販売する方向で協議。ホンダは、日産から供給を受けられれば、米国でのラインアップを充実させることができます。両社は、他の車種やソフトウエア開発での連携も模索しているようです。
日産とホンダは一時、経営統合に向けた協議に入りましたが、実現には至らず、今後、協業を具体化できるかが焦点となりそうです。