11日、郵船クルーズ(横浜市)は1991年の初代「飛鳥」就航から34年ぶりとなるドイツのマイヤー・ヴェルフト造船所で建造された新造客船「飛鳥III」(52265総トン)の船内を報道陣に初公開しています。「飛鳥II」(2006年就航/50444総トン)よりも乗客定員を少なく設定〘740人)し、ゆとりある空間でより上質なサービスを提供します。
7月20日(日)に就航後、オープニングクルーズでは日本国内の30港(横浜港を除く)に寄港します。
「飛鳥Ⅲ」のメインアトリウム、3層吹き抜けの「アスカプラザ」は自然の色合いでまとめられており、落ち着いた雰囲気を演出。中央には蒔絵の重要無形文化財保持者(人間国宝)<室瀬 和美>氏による高さ8.8m×幅3mの壮大な漆芸作品が鎮座しています。「アスカプラザ」をはじめ「飛鳥Ⅲ」船内には、日本を代表する作家のアート作品が各所に展示されているのも特長です。
全長230m・全幅29・8mの船内には6つのレストランのほか、船首にグランドスパ(露天風呂)やサウナを完備。全381室に設けたバルコニーからは海を望めることができます。
客室は3クラスが用意され、最上級の「ペントハウス」には寄港地での観光ツアーなどが含まれています。旅程は3泊以上からで、日本一周や海外クルーズのプランもそろえられています。