「1ドル=148円26銭」
10月
9日
8日のニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばいとなり、前日と同じ「1ドル=148円15〜25銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=148円38銭」、高値は「1ドル=147円90銭」でした。
米国の大幅な利下げ観測の後退を背景に米長期金利が(4%台)で推移し、足元の日米金利差の拡大傾向から円は売られる場面がありました。半面、米長期金利が小幅に低下(債券価格は上昇)して終え、円は下げ渋って終えています。
米長期金利は一時(4.05%)と約2か月ぶりの水準に上昇でした。前週4日末発表の9月の米雇用統計が市場予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)が大幅利下げを続けるとの予想が後退しています。米長期金利が高止まりするとの見方が円売り・ドル買いを誘いました。
中東の地政学リスクへの警戒感は根強いものの、8日は原油先物相場の上昇が一服し、米株式市場では主要な株価指数が反発しました。米国株の下げが続かなかったのも、低リスク通貨とされる円の売りを誘いました。
半面、円の下値は堅く、日銀の早期の追加利上げ観測が後退していることもあって円は7日に「1ドル=149円台前半」と8月中旬以来の安値を付けていました。足元で急激に円安・ドル高が進み、日本政府が警戒感を強めるとの見方が円を支えています。