1980年代初頭のアイルランドを舞台に、9歳の少女が過ごす特別な夏休みを描いた2022年アイルランド製作の『コット、はじまりの夏』が、2024年1月26日より公開されます。
第72回ベルリン国際映画祭で子どもが主役の映画を対象にした国際ジェネレーション部門でグランプリを受賞し、第95回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートもされた作品です。
1981年年、アイルランドの田舎町。大家族の中でひとり静かに暮らす寡黙な少女「コット」は、夏休みを親戚夫婦キンセラ家の緑豊かな農場で過ごすことになります。はじめのうちは慣れない生活に戸惑う「コット」でしたが、「ショーン」と「アイリン」の夫婦の愛情をたっぷりと受け、ひとつひとつの生活を丁寧に過ごす中で、これまで経験したことのなかった生きる喜びを実感していきます。
本作がデビュー作となる<キャサリン・クリンチ>が主人公「コット」を圧倒的な透明感と存在感で繊細に演じ、IFTA賞(アイリッシュ映画&テレビアカデミー賞)主演女優賞を史上最年少の12歳で受賞しています。アイルランドの作家<クレア・キーガン>の小説『Foster』を原作に、これまでドキュメンタリー作品を中心に子どもの視点や家族の絆を描いてきた<コルム・バレード>が長編劇映画初監督・脚本を手がけています。