北陸電力志賀原発の敷地内に「活断層なし」@原子力規制委員会
3月
4日
北陸電力は2014年8月、志賀原発2号機の新規制基準への適合性審査を申請しました。2016年4月に規制委の専門家調査団は、1号機の原子炉建屋下にある断層「S―1」や、2号機の冷却用海水を取り込む配管の下にある「S―6」などについて、活断層の可能性があると指摘。一方で、資料が限られているとしてデータ拡充を求めていました。
北陸電力は計420カ所でボーリング調査を実施。断層の上を覆う地層の年代だけでなく、断層を横切る鉱物脈の年代も調べた上で、評価対象とした10本の断層について分析しています。その結果、いずれの断層も「将来動く可能性がある活断層ではない」と結論付けています。
審査を担当する<石渡明委員>はこの日の会合で、「膨大なデータで評価をやり直した結果、(活断層ではないと)判断できる証拠がたくさん得られた」と話し、廃炉回避に道を開く北陸電力の見解を妥当と評価しています。