『ゴヤの名画と優しい泥棒』@<ロジャー・ミッシェル>監督
2月
12日
<ロジャー・ミッシェル>監督は、1995年の『待ち焦がれて』(日本劇場未公開)で映画監督としてデビューし、『レイチェル』(2017年)・『ブラックバード 家族が家族であるうちに 』 (2019年)・『The Duke 』(2020年)などがあり、2021年9月22日に65歳で亡くなり本作が長編劇映画の遺作となっています。
本作では、1961年にロンドン・ナショナル・ギャラリーで起きた、絵画「ウェリントン公爵」盗難事件の真相が描かれています。犯人である60歳のタクシー運転手「ケンプトン・バントン」に<ジム・ブロードベント>、妻「ドロシー」に<ヘレン・ミレン>、息子の「ジャッキー」に<フィン・ホワイトヘッド>が扮しています。
映像の冒頭に収められたのは、雨の中、夫と息子が街角で「年金老人に無料テレビを」と書かれたプラカードを掲げているのを「ドロシー」が見つけるシーン。そして帰宅後に「ドロシー」が「ケンプトン」へ怒りをぶつける姿や、2人が攻防戦を繰り広げる様子、「ケンプトン」が以前送った戯曲がどうなったかを確認するためロンドンを訪れる場面が切り取られています。