破滅型の私小説で知られる芥川賞作家の<西村賢太>さん〈1967年(昭和42年)7月12日~2022年2月5日〉が5日朝、東京都内の病院で逝去されています。東京都出身の54歳でした。
中学卒業後、アルバイトで生計を立てながら小説を執筆。2004年、『煉瓦』第30号(同年7月)に発表した『けがれなき酒のへど』にて作家デビュー、2007年に『暗渠の宿』で野間文芸新人賞、2011年に『苦役列車』で第144回芥川賞を受賞しています。
芥川賞受賞決定後の記者会見での破天荒な発言が注目され、『苦役列車』はベストセラーになりました。2012年には俳優の<森山未來>主演で、<山下敦弘>が監督を務め映画化『苦役列車』もされています。
他の著書に『小銭をかぞえる』・『どうで死ぬ身の一踊り』などがあり、作品において主人公の行動に擬して描かれているように、<西村賢太>の作風は、主人公の生きざまが強く残る強烈な私小説作家でした。
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