イカナゴ稚仔分布調査結果(1㎡水柱あたりの尾数)(画像:兵庫県立水産技術センターだより)
瀬戸内海に春の訪れを告げるイカナゴのシンコ(稚魚)漁について、兵庫県立水産技術センター(兵庫県明石市)は17日、2020年春の漁況予報を発表しています。漁獲量は、明石沖などの播磨灘は「平年を下回り、昨年を下回っています、
神戸沖などの大阪湾と紀伊水道は「平年を下回り、昨年並み」としています。いずれも4年連続の不漁予測となっています。郷土料理「イカナゴのくぎ煮」の材料は、今年も高値の傾向が続きそうです。
兵庫県立水産技術センターが、イカナゴの主な産卵場になる播磨灘北東部海域「鹿ノ瀬」で、2019年12月~2020年1月に親魚を採集したところ、密度は採集1回当たり5・3匹で、平年(2017年までの10年間の平均値)の134・9匹を大きく下回りました。総産卵量の目安になる産卵量指数(1987年漁期の産卵量を1とした相対値)も平年の1・75を大きく下回る0・06でした。
シンコ(体長3~7センチ)になる前の稚仔(ちし)(同7~10ミリ)も、2020年1月の採集匹数の平均値が、播磨灘1・4匹、大阪湾1・1匹と、いずれも平年(2018年までの7年間の平均値)の約1割以下にとどまっています。
例年2月下旬~3月上旬の解禁日は、2月下旬の試験操業後に決定されます。
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