『山の焚火』デジタルリマスター版でリバイバル上映
12月
19日
<ダニエル・シュミット>や<アラン・タネール。らと並び、ヌーヴォー・シネマ・スイスの旗手の1人として知られる<ムーラー>。1985年にロカルノ国際映画祭でグランプリの金豹賞に輝いた『山の焚火』では、人々から隔絶された土地でほぼ自給自足の生活を送る4人の家族を描いています。
家族の愛情を一身に受けて育ったろうあ者の弟は、あることで父の怒りを買い家を飛び出します。身を隠した山小屋へ食料を届けにきた姉とたき火を囲み、楽しい時間を過ごす弟でしたが、やがて姉の妊娠が発覚し物語が展開していきます。キャストには<トーマス・ノック>、<ヨハンナ・リーア>、<ロルフ・イリック>、<ドロテア・モリッシ>、<イェルク・オーダーマット>、<ティッリ・ブライデンバッハ>らが名を連ねています。
なお、現在79歳の<ムーラ>は映画界への貢献が認められ、8月に開催されたロカルノ国際映画祭で「キャリア豹賞」を受賞しています。
『山の焚火』(デジタル・リマスター版)」は東京・ユーロスペースほか全国で順次ロードショー。ドキュメンタリー『われら山人たち』(1974年)・『緑の山』(1990年)もあわせて公開となります。