香焼工場を大島造船所に売却@三菱重工業
12月
13日
国内の造船業界では首位の「今治造船」(愛媛県今治市)と2位の「ジャパンマリンユナイテッド」(横浜市)が11月に資本・業務提携を発表。今後、再編の動きが一段と加速する可能性があります。
香焼工場は、三菱重工の国内最大級の造船所で1972年に完成。主に液化天然ガス(LNG)や液化石油ガス(LPG)の輸送船を手掛けていますが、LNG船の建造は9月で途絶え、現在はLPG船を建造しています。ガス船は中韓との競争が特に激しく、採算の改善が見込めないと判断したようです。
三菱重工は造船事業について、長崎造船所の本工場(長崎市)で建造する防衛省向け艦艇事業と、下関造船所(山口県下関市)でのフェリー建造に集中させていく方針のようです。
一方、大島造船所は、ばら積み貨物船を主力とし、生産性の高さに定評があり、生産力を向上させ、受注を増やす意向とみられています。