< 左「オゼマダラモンヌカカ」 右「モリンジマダラモンヌカカ」(画像:群馬県立ぐんま昆虫の森) >
群馬県立ぐんま昆虫の森(桐生市)は31日、新種の昆虫2種を発見したと発表しています。ともにハエやカの仲間の「ヌカカ」という虫で、体長は約1ミリ。同園昆虫専門員の<金杉隆雄>さん(51)が片品村の尾瀬ケ原と館林市の茂林寺沼湿原で見つけました。
それぞれ発見場所にちなんで「オゼマダラモンヌカカ」、「モリンジマダラモンヌカカ」と命名されています。10月28日まで開催中の企画展「新種昆虫発見!」(午前9時半~午後5時)で標本を展示されています。
<金杉>さんが県尾瀬保護専門委員などとして生態調査に携わり、「オゼマダラモンヌカカ」は2014、2015年に計十数匹、「モリンジマダラモンヌカカ」は2013~2018年に計8匹を採集しています。羽の模様がこれまで知られていた「ヌカカ」とは異なっていたことから、国内外の文献を調べると新種と判明。今年6月に日本昆虫分類学会の学会誌に掲載され、新種と認定されています。
同園によりますと、「ヌカカ」は国内で 約250種類が確認され、いずれも体長は1~3ミリ程度。山間部の湿地などに多く生息し、一部のメスは動物や 人から吸血する。羽に斑点があったり、模様がないものは 知られていましたが、今回見つかった2種には象形文字に似た模様がありました。この2種は人や動物ではなく、昆虫の血を吸うと考えられ、詳しい生態や幼虫の形態などを引き続き調査がすすめられるようです。
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