世界最古の生命活動の化石ではない
10月
20日
この構造物はオーストラリアの研究チームがグリーンランドで発見したもので、それまで地球に初めて生命が誕生したと考えられていた時期よりも、さらに2億2000万年古い37億年前の生命活動の痕跡が見られると発表していました。
だが、カリフォルニア工科大学の研究チームがこのほど発表した研究論文では、微生物の活動を示すとされていた構造物について、実際には地中の熱と圧力により生成された全くの別物であることが指摘された。
円すい状の構造物が、37億年前の生命活動の痕跡を示す化石であるかどうかは、それが「ストロマトライト」であるかどうかにかかっている。「ストロマトライト」は、水生微生物が堆積物を層状に積み重ねることで形成されます。2016年より前は、オーストラリアで発見された34億5000年前のものが最古とされていました。
地球の生命は、この星の誕生から約10億年後に登場したと考えられていますが、より正確な時期を知ることは、生物がどのようにして現れ、そして進化したのかを理解する上で重要となります。
今回、カリフォルニア工科大学の<アビゲイル・オールウッド>(約35億年前の、当時最古とされた化石を発見した人物)氏ら研究チームは、英科学誌ネイチャーに掲載された2016年の論文を分析し、争点となっている化石の立体構造や化学組成を調べました。
研究チームは、その構造の分析から、化石には「ストロマトライト」の特徴である「内部の層」がないと判断し、また、円すい状の形については変成作用による長期間の変化だったことを確認しました。微生物活性の化学的痕跡も見られなかったといいます
投稿日 2018-10-20 14:11
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2018-10-20 16:34
ワオ!と言っているユーザー